まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

【俳句の此岸】どうやら俺はエグザイル/結社の大型新人(1)

2017-01-23 14:57:51 | エッセー・評論
時雨忌やどうやら俺はエグザイル   中山宏史
この唐突な言い回しを目にして、今風の若者の作かと思ってしまった。何しろかの《エグザイル》を一句に詠み込んでしまうのだから半端ではない。「どうやら俺はエグザイル」と遠回しに言ってのけるのも相当のしたたかさと言わざるを得ない。おまけに、出だしは何と【時雨忌】である。この作者はすぐ後で結社新人賞を取ってしまうのもうなずける。まさに大型新人の登場であろう。ところで、この作者は何歳なのだろう?この結社に20~30歳代はおろか、40歳代ですらいなかったはずだ。昨年の結社大会に出てみて驚いた。彼は何と何と77歳で主宰ともわずか1歳違いなのだという。・・・《続く》