まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

砂漠の記憶/新雑句雑感(226)~プロローグ5の終わり

2017-07-26 03:26:17 | 新雑句雑感

人類のミッシング・リンク水饅頭  データベースに砂漠の記憶なめくじり*  ビーチパラソル一度開けばままならず  河童忌の声高らかに晴子の死  汗ばむは戦前回帰の予兆なり*  ほうたるのとどめの蒼さ熱持てり*  蟻地獄俳句雑誌が届かない  懐かしのSILENCE IS GOLDEN 蝉しぐれ  新宿のジャズの雄叫び緑夜なり  ユーミンの真夏の夜の夢号泣す  大緑雨平成の死の激しさよ(平尾正晃死す)*  散水車「東京戦争戦後秘話」(大島渚監督 1970)  六十年安保・ブント・吉本隆明かんかん帽  もっぱらは無明の底にハンモック*  空っぽの噴水あとは死にゆくのみ*  夏の炉やどこまで行っても私か*  どうにでもなれと線香花火が終らない  舟遊びちちははがゐて愛語る  消えやらぬこの世の記憶揚花火  始皇帝の金髪碧眼冷酒酌む