死者の回廊オルメカの王は泥の王 まほろば 旧作 *オルメカは紀元前1200年頃、メキシコ湾岸に栄えたマヤ・アステカに先行する謎の中米古代文明。ラ・ベンダの巨人像が有名。
現在、東京上野の国立科学博物館で【アンデス文明展】が開催中である。子どもの頃、中米のマヤ文明と南米アンデスのインカ帝国の新大陸の二大文明について胸をときめかせたものである。この同じ博物館で1990年代に開催された【マヤ文明展】には足を運んだことがある。これは、中米グアテマラの【コパン】という都市国家(6世紀頃)の有名な石碑などの現物が展示されていた。マヤ文明は、このコパンを始めメキシコ南部の都市国家群の6世紀から、最盛期8世紀前後のユカタン半島のウズマル、チツェンイッツアなどのものが有名である。それを受けて、16世紀まで栄え、スペインのコルテスらに滅ぼされたアステカ帝国が知られる。南米では、やはりインカ帝国が16世紀にスペインのピサロらの傭兵部隊に滅ぼされた。共に、各帝国に先行する各文明に引き継がれた【白い神】による滅亡の預言を持っていた。中南米の新大陸に秘かに栄えていた文明は、海の向こうのヨーロッパ文明にやがて滅ぼされる運命にあったと言えよう。・・・《続く》