あんぱんとかんぱん憲法記念の日 まほろば 旧作
掲句は以前同人参加していた結社誌に同人推挙以前に投句し、他誌(「未来図」)の俳句時評にも取り上げられたもの。現在、選句指導を受けている結社誌の特集【心に残る五月の句】に自句自解としても掲載された。今日、5月3日は【憲法記念日】であり、日本国憲法が施行された日である。ちなみに公布されたのは、前年の昭和21年11月3日【文化の日】であった。ここ10年ほど憲法改正の動きが続いている。それはあくまでも、平成30年(2018年)現在の話で、終戦間もない時に国民挙げての議論を経た上で、GHQの裁定を受けて公布・施行されたという歴史的事実はどうにも動かない。この憲法は、それに先立つ【大日本国憲法】を改正したものであり、その主体は当然ながら旧憲法の制定者【日本国天皇】であった。当時の天皇は【昭和天皇】であり、今上天皇は来年4月に【生前退位】され、太上天皇(上皇)になられる。もし、現政権によって憲法改正が実現すれば、その改正(公布)者は新天皇ということになる。実現しなければ、現行憲法が昭和天皇から太上・新天皇の三代にわたって継承されることになる。・・・《続く》