まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

春落葉/雑句雑感Ⅴ~プロローグ4の始まり(その4)

2015-02-21 22:54:58 | 雑句雑感Ⅴ
この青空フーッと吹きかけ神となる  始皇帝の太極殿にある白さ 火を献ず愛の証しの燻ぶれり  天動説のジオラマのような砂のまち  苔寺の苔真青なる空気あり※  まんじゅうごけ人間ときに浮遊せる  棄郷せり夢窓疎石の大桜  逝く父の空現れ苔の花咲けり  送り火の果てまで闇の遠ざかる  春落葉掃かれ地球の掃かれをり

多喜二忌/雑句雑感Ⅴ~プロローグ4の始まり(その5)

2015-02-21 17:52:58 | 雑句雑感Ⅴ
多喜二忌のきょう一日を喜劇とす  多喜二忌や俳句は脳を腐らせる  もはや地獄小林多喜二の忌を修す  泥の底そのまた底の多喜二の忌  小林多喜二はブラック企業を知っていた  多喜二忌の東京の灯は絶やさざる  泥より泥が生まれて泥となる多喜二の忌  多喜二忌は透明人間のように生きている  貧困の連鎖もしかして多喜二の忌  三橋敏雄よお前の番だ多喜二の忌(多喜二忌やまだある築地警察署 三橋敏雄)

愛の子/雑句雑感Ⅴ~プロローグ4の始まり(その3)

2015-02-20 01:17:21 | 雑句雑感Ⅴ
春ともし闇夜はすでに無明なり  地下鉄の壁画の青さ雨水とも  石鹸玉巡りめぐりて誕生す  にんげんはまず飯を喰う多喜二の忌  涅槃図の私は誰も見てをらぬ  かの春愁夢も希望もありませぬ  誰も訪はず誰も愛さず春耕人  太箸は東寺の柱か春満月  朝月は夢夢煉獄(ごく)を出でしころ  合いの子とは愛の子のことブロッコリー  

春の夜/雑句雑感Ⅴ~プロローグ4の始まり(その2)

2015-02-18 17:28:18 | 雑句雑感Ⅴ
春の夜や鳥にまぎれて愛囁く  春の夜のピーター齢六十なり  春近し「透光の樹」といふ映画  人類の冷凍保存春愁は無限(アイスマンその春愁は長すぎる)  春ショールまだ早過ぎて放置せり 放水にたまらず啓蟄の逸走す  麦踏むや日本の父と日本の母  九州の血は極力押さえよ北窓(きた)開く  新宿西口地下広場人工の鶯鳴く  春禽といふ文字まるで鳥のようだ

春光/2020東京五輪に向けて思う~プロローグ4の始まり(その1)

2015-02-18 14:56:48 | 日記
今日はこの冬いちばんの寒さである。昼の2時でもわずか5度である。昨日から降り続く小雨は時折り霙に変わり始めた。今日は夜間は近くのマックで残りの作業をして区切りをつけたい。今年の旧正月(春節)は明日19日とのことである。この日を境に春への一歩を踏み出す。寒さに負けないで一つづつ片付けていきたい。俳句は総合誌の投稿分がまるまる残っている。ここ数日の季題別のものの中からピックアップしたいが、兼題のものが厄介である。熱い風呂に浸かりながら気楽にやりたいと思う。 春光へ向かふに愛を手放さず  まほろば