昨日は疲れた。
ちょっとちゃんとした格好をして、ある会合にでかけた。
友達からもらった素敵なヒールを履いていった。
ガンガン歩いたら、ものすごく疲れた。
それから三時間冷房のきいた部屋にいた。
帰りはくたくたに疲れて寒かった。
家に帰って、暖かい風呂に入って早く寝た。
子供たちがなにか話しかけてきていたけれど、ゴメンもう寝ると口も聞けなかった。
よく考えると、わたしはちゃんとした格好をして、じっと座っているという経験があまりないのだった。
今の仕事に着く前に、いろいろ応募して軒並み断られた。
ストッキングを履くような仕事は嫌です!
と、神様にお願いしていたから、叶えられたのかもしれない。
世の中、少子化とかみんな子供を生まないとかいうけれど、
毎日ストッキングを履いて冷房にあたり、満員電車に乗るような生活をしている女性はすごく疲れてしまっているんじゃないかと思った。
わたしは、そういう生活をしたことがないから、四人も子供を産んじゃったのかもしれない。
どちらかを選ばないといけないと言うのは変だと思う。
種の保存と、女性の一個人の自己実現が矛盾するなんて。
みんなが幸せになるバランスというのはないもんかな
と、馴れないヒールでできた靴ズレの跡を見て、ぼんやりと思った。