子供の頃、
漫画家になりたい!
と、母に言うと必ず、
漫画家は、なんでも知ってなきゃいけないの。勉強しなさい。
と、返された。
えーっ。勉強させたいだけでしょう!?
と言うと、
本当よ!ホラ!はらたいらさんを見てごらんなさい!!
と、必ず、クイズダービーのはらたいらさんを引き合いにだすのだった。
わたしは、毎回、
その通りだ!はらたいらさんは、すごい!!
と、納得した。
いま、考古学の先生にいろいろ教えてもらいながら、漫画を描いてみている。
本当に、わたしの無知ぶりが明るみに出て、恥ずかしい。
しかし、恥ずかしい事を気にする暇もなく、先生からもらった論文に突進する。
一回ではわからない。二度三度読む。
さらに漫画のアイデアが湧いてくるには、わたし自身に沈殿させて、いつしか浮き出る泡の如しを、待つしかない。
そんでもって、絵も描けないので、練習が必要だ。
ああ、本当に、子供の頃のわたしに言ってやりたい。
漫画家になりたいなら、脇目もふらずにやりなさい!!