かどの煙草屋までの旅 

路上散策で見つけた気になるものたち…
ちょっと昔の近代の風景に心惹かれます

銀行へ行こう(大正編)

2009-02-25 | まちかどの20世紀遺産

 大正に入るとさすがに木造建築は姿を消し、当時最先端のRC(鉄筋コンクリート)造りの建物が主流になります。当時の有名建築家や事務所の設計した建物は、煉瓦やタイルを使ったものから、オーダーを強調した古典主義建築や、装飾を廃したモダンでシンプルなものまで多種多様で、建築ウォッチングには絶好です。資料館になっている建物は、内部も当時のままで、じっくり見学できます。
 



◆旧岡崎銀行本店 大正6年(愛知県岡崎市)
 赤煉瓦が大正モダンを感じさせます。現在は岡崎信用金庫資料館として一般公開されています。設計は当時東海地方を中心に活躍した鈴木禎次です。



◆旧丹葉銀行 大正12年(愛知県小牧市)
 様式とモダニズムがうまくミックスされています。



◆滋賀中央信用金庫銀座支店(旧明治銀行彦根支店)/大正13年
 コンクリートに赤い屋根がおしゃれです。



◆滋賀銀行彦根支店(旧百三十三銀行本店)/大正13~14年
 様式デザインが抑えられた四角い箱のシンプルなデザイン。



◆旧彦根信用金庫本店/大正13年
 大正期流行のセセッション風のデザイン。



◆旧名古屋銀行一宮支店/大正13年(愛知県一宮市)
 大正~昭和にかけて、オーダー(柱)を強調する古典主義様式を採用した銀行建築が多く見られます。



◆岐阜信用金庫美江寺支店/大正13年(岐阜市)
 この時期では最新のモダニズム建築。
 古典的装飾をいっさい廃した現代建築に近いデザインです。
 設計は岐阜に縁がある関西の重鎮、武田五一です。



◆旧中埜銀行本店 大正14年(愛知県半田市)
 コーナーに設けた円柱がが特徴的です。



◆旧四日市銀行桑名支店/大正14年
 シンプルな外観ですが、角のアールがワンポイント。