■旧名古屋証券取引所/名古屋市中区栄3丁目3-17
竣工:昭和6年(1931)
設計:城戸武男
施工:竹中工務店
構造:RC4階
撮影:1998/11
※2007年新築移転に伴い取り壊し
ここ数年で名古屋市中心部の昭和初期のオフィスビルの取り壊しが続いています。
さすがに戦前の建物は老朽化や経済効率の悪さの問題が深刻で、重要文化財クラスの建物でないと保存が難しい状況になっています。
名古屋証券取引所も外観は派手な洋館らしさはありませんが、内部はかなり凝っていたようです。
取り壊された現在、もう見ることはかないませんが、「わが街ビルヂング物語」に掲載されている特別応接室の扉の上の神獣のレリーフの写真をみると、今さらながら古き良き時代の建物の持つ贅沢な空間にため息が出ます。