地階の南側には、インド・イスラム風のインテリアで統一された旧舞踏場(現多目的ホール)があります。
祐民が仏跡巡拝旅行で感銘を受け、東南アジア・インドのイメージを形にした旧舞踏場の舞台では、当時能狂言や舞踏などが催されました。
■舞踏場に入るとすぐ左手に半円形の舞台があり、右手(西側)に多目的ホールとして使用されている空間が広がります
■柱頭部や梁には蓮華模様、柱基底部にはインドアーグラ宮殿に見られる植物模様など、舞踏場全体にインド・イスラム様式の装飾が施されています
■舞台の西側に広がるホール
■南側窓ガラスには、ヒマラヤ第三峰カンチェンジュンガの雪嶺のレリーフが施され、日光やライトで浮き出させる工夫が凝らされています
■北側にはバーカウンターを設けたドリンクコーナー
■西側暖炉上の女神像のレリーフは、仏跡巡拝旅行で訪れたカンボジアのアンコールトムの彫刻を模したもの
■暖炉左には算盤状の連子窓、その隣には瞑想室の入口があります
■舞踏室南西角に設けられた「瞑想室」
西側壁面にはモザイクタイルが貼られ、アーチの中心には女神の石像があります
※揚輝荘・聴松閣については、邸内の説明板・パンフレット・「揚輝荘の窓・第2号」などを参考にさせていただきました