shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

雪と桜を求めて北東北へ行ってきました その⑤ 八幡平

2019-05-05 08:42:51 | 山行・旅行
八幡平(はちまんたい)は、奥羽山脈北部の山群で最高地点の標高は1614mあります。高原上のあちこちに様々な形の火山起源の小峰がそびえ、その間に無数の沼や湿原が点在します。日本百名山の一つに数えられ、山域は十和田八幡平国立公園に指定されています。
深田久弥氏は著書「日本百名山」の中で八幡平を次のように評しています。
「八幡平の真価は、やはり高原逍遥にあるだろう。一枚の大きな平坦な原ではなく、緩い傾斜を持った高低のある高原で、気持ちのいい岱を一つ横切るとみごとな原始林に入ったり、一つの丘を越すと思いがけなく沼があったりして、その変化がある風景がおもしろい。」

5月1日、その変化のある風景を期待して八幡平へ登りました。ただし登ったのは自分の脚でではなく車でです。アスピーテラインを幾度も左右に曲がり標高を上げていくと、秋田・岩手の県境に出ました。岩手県側の無料駐車場に車を停め、冬装備に換装し登山口へ向かいます。


何と、登山口は「登山口」ではなく「頂上入口」でした。確かに頂上までのコースタイムは30分。起伏もほとんどなく、雪のない季節ならスニーカーで十分です。


期待した風景はまったく見えず、視界は20~50mほど。10m間隔で立っている竹竿に誘導されながら頂上へ向かいました。


歩くこと25分ほどで頂上に着きました。その間、1枚の写真も撮らず仕舞いでした。


帰路は違った道を歩きますが、やはり竹竿に従って歩きます。正直、竹竿がないと方向も分からないようなところです。


やはり、帰路も1枚の写真も撮らず仕舞いでした。

下山後、麓にある八幡平市の「さくら公園」に立ち寄りました。さくらはまだ咲いていません。コブシが春の訪れを告げていました。




さらに下ると、ようやくサクラに巡り合えました。八幡平の桜はこれからが見頃です。




さて、八幡平山行はドライブを入れても数時間で終わってしまいました。
前日に泊まった、大館市のたしろ温泉ユップラオートキャンプ場周辺のサクラもご覧いただきましょう。

キャンプ場周辺のサクラはヤマザクラの仲間のようで、お花と葉が同時に出ていました。




こちらは違う種類です。




桜以外では、スミレがたくさん咲いていました。




木々が芽吹いていましたが、残念ながら名前が分かりません。




これで9日間に及んだ北東北の旅(岩手・秋田・青森にいたのは実質6日間)のご報告はお終いです。
長い間お付き合いいただき、ありがとうございました。


リンク⇒ その④ 岩木山
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雪と桜を求めて北東北へ行ってきました その④ 岩木山

2019-05-05 00:52:18 | 山行・旅行
岩木山(いわきさん)は、標高1625mの成層火山で青森県の最高峰です。日本百名山に選定されており、また、山域は津軽国定公園に指定されています。古くから山岳信仰の対象とされ、山頂付近には岩木山神社の奥宮が置かれています。

山頂は三つの峰に分かれており、弘前側からみた右が巌鬼山(がんきさん)、左が鳥海山で、これらは火山活動により生じた外輪山の一部です。そして中央の岩木山は、鐘状型の中央火口丘です。
写真は前日の夕刻に道の駅田舎館付近で撮影したものです。陽が西に傾き山の輝きは失われていますが、山容の見事さはまさに津軽富士の名にふさわしいものです。


4月29日の朝を岩木山百沢(ひゃくざわ)スキー場の駐車場で迎えました。
4時20分に目覚めた時には、既に東の空が赤く輝いていました。急いで三脚を立てカメラを構えましたが、期待したほど岩木山は赤く染まりませんでした。カメラを覗きながら登るコースをイメージします。




登山道(夏道)は百沢スキー場の西側についていますが、スキーゲレンデを直登して夏道に合流できると考え、最短ルートを取ることにしました。今日は朝一番のスタートで、先行する人は見えません。


ゲレンデを登って行くと早くも雪が出てきました。傾斜はそこそこ急なのでキックステップで登っていきます。後から一人登ってくる人と合流しました。どうやら私について来たようです。


スキー場トップから東の尾根に入り、灌木を避けて登っていきます。しばらく登ると気持ちの良いブナ林に出ますが、ブナ林は長く続きませんでした。


樹木はブナからダケカンバに変わり、ダケカンバも途切れると傾斜はさらに急になります。
岩木山は比較的新しい火山のため、高山帯と広葉樹林帯の間に針葉樹林帯がありません。ダケカンバがそのまま矮小化していく特異な光景が見られます。

キックステップで左の小指の付け根が靴に当たり、テーピングで対処しました。その間に同行者に先に行って貰い、以後はまた単独登山となりました。






標高を上げていくと津軽平野がよく見えてきます。谷を挟んで西側(写真では上側)が夏道で、登ってくる登山者が見えます(下の2枚目の写真)。標高1000m付近で西側にトラバースし、夏道と合流しました。




9合目に当たる標高1480m付近で、リフトで登ってくる道と合流します。ここから上は溶岩ドームを登る岩場になります。
アイゼンはなくても大丈夫と判断しました。


見た目の高度感はかなりあります。岩に氷雪が付いているので慎重に登ります。


漸く山頂に着きました。山頂は風が無く暑いくらいに感じました。コーヒーを飲みパンを食べながら、360度の眺望を楽しみまました。日本海もきれいに見えました。




下山時に撮った写真は下の1枚だけです。山にいることそのものを楽しみながら、時間をかけて下りました。
新雪をカップに入れ、熱いコーヒーをかけると美味しいアイスコーヒーができました。至福の時間が過ぎていきました。


スキーゲレンデまで下りて、お花を探しました。
ゲレンデ中央はフキノトウがたくさん出ていました。


そして、ゲレンデの隅で紫色のお花を見つけました。カタクリです。




キクザキイチゲも見つけました。




駐車場まで無事に帰ってきました。
スキーゲレンデでは、親子連れが楽し気に遊んでいて、岩木山は白く微笑んでいました。



リンク⇒ その③ 八甲田山

リンク⇒ その⑤ 八幡平
コメント (2)
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