shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

白井市内の川 - 神崎川沿いを歩く(その⑤)

2022-05-19 05:29:42 | 白井市内の河川沿い散策
【今日の1枚】キツネアザミとアゲハチョウ


今回ご覧いただくのは、5月15日に歩いた神崎川のやや上流の続きである。
地図にで示したスタート地点から上流(地図では下)に向かって、アスファルトで舗装された道を歩いた。





歩き出すとすぐに「七次橋」を通過し、さらに100mほどで西側から七次川が合流する。写真は合流地点で、この辺りは土手に樹々が密集していた。
 

ノイバラとクサイチゴが見られた。両者は遠くから見るとよく似ている。
 

休耕田が立派なお花畑になっていた。




黄色い花はブタナ(キク科エゾコウゾリナ属)、白いのはハルジオン(キク科アズマギク属)、ムラサキツメクサ(マメ科シャジクソウ属)とチガヤ(イネ科チガヤ属)、それにスギナ(トクサ科トクサ属)も混じっているように見えた。

チガヤについては、昨日載せるべきだったが、野口川の河口付近できれいな群落を見ていた。


【ここで緊急割り込みチェック!】
5月17日の投稿で"イヌカキネガラシ"と書いた草花だが、MIMI69さんから"カキネガラシ"だと教えていただいた。両者は共にアブラナ科キバナハタザオ属の1年草(カキネガラシは1年草または越年草)で、花だけ見ると似ている。
見分けるポイントとして、帰化&外来植物見分け方マニュアル 森昭彦著(以下マニュアルと記す)には次のように書かれている。
イヌカキネガラシ
①果実は四方八方に伸びる。
②果柄の大きさは果実の大きさとほぼ同じ。
③萼片は多毛で角状突起はない。
④葉の幅は狭めで矢印型になる。
カキネガラシ
①果実は花序の軸に密着する。
②葉はさながらロールシャッハテストのごとく不規則に切れ込む。
※ロールシャッハテストとは、被験者にインクのしみを見せて何を想像するかを述べてもらい、その言語表現を分析することによって被験者の思考過程やその障害を推定するものである。
では、5月18日に撮った写真から見ていこう。
 

 

 

 

8枚の写真のうち、カキネガラシの特徴がよく分かるのが3~6枚目(特に6枚目)だ。マニュアルには「背丈も大きく、よく分岐して横に広がるため、慣れれば遠目でも本種と知れる。とりわけ果実が花序の軸にピタリと密着しているのがよいサイン」とある。
ということで、カキネガラシであることは間違いないと思う。MIMI69さん、本当にありがとうございました。

神崎川をさらに上流へ進んでいくと、水道タンクやガスタンクが見えてくる。国道464号はもうすぐだ。
 

国道464号の橋梁が見えてきた。その間ずっと、道はアスファルトで舗装されていて歩きやすい。散歩する方ともすれ違った。
国道は上下の橋が分かれていて、その間に鉄道の橋がある。川沿いの歩道はその下を通っていく。しばらく待っていたら、上りのスカイライナーがやってきた。
 

その辺りに多かったのがキショウブ(アヤメ科アヤメ属)だ。もともと園芸用に導入され、ビオトープなどにも植えられてきている。しかし、ノハナショウブなどと競合するため、「日本の侵略的外来種のワースト100」に選出されている。


2本目の国道464号の橋の下をくぐると西白井駅周辺の建物が見えてきた。今回はここで引き返し、帰路は同じ道を歩いて帰った。
 

最後にこの区間で見たホオジロとムクドリをご覧いただきたい。
■ホオジロ
Meadow Bunting

スズメ目ホオジロ科ホオジロ属
Emberiza cioides
頬白/17cm




■ムクドリ
White-cheeked Starling

スズメ目ムクドリ科ムクドリ属
Sturnus cineraceus
椋鳥/L24cm


【おまけの動画です】
シジュウカラの巣立ちが近づいてきました。今日(5月18日)も親が忙しく餌を運んでいます。
動画は1分38秒あります。開始直後に親(恐らくメス)が巣箱へ入っていきます。その後1分ほど中にいます。その親が出たら入れ替わるようにもう1羽の親(恐らくオス)が入っていきます。この親はすぐに出ていきます。
動画に生活音が入っています。お耳障りだと思いますので、ミュートでご覧くださいませ。


2022/05/15 2022/05/18(カキネガラシ) 2022/05/18(おまけの動画)

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10 コメント

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どちらにしても (fukurou)
2022-05-19 07:57:20
shu様
おはようございます。
イヌカキネガラシもカキネガラシもどちらにしても知らない植物です。
アブラナ科の外来植物もたくさんあってややこしいですね。
開田高原ではハルザキヤマガラシが増えて困っています。
ホオジロとムクドリお馴染みの鳥ですが、ムクドリは開田高原ではあまり見かけません。
返信する
判断 は難しそう (ninbu)
2022-05-19 08:46:01
shuさん、おはようございます。
休耕田に咲いている花の名前がすべてわかるとは凄いですね。
また、イヌカキネガラシとカキネガラシの違い、比較してみると
確かにそうかな、とは思いますが、実際に出会って見ると、判断
は難しそうですね。

キショウブは侵略的外来種ワースト100に指定されているとは、
知りませんでした。あけぼの山農業公園の水生植物園や市川植物園
でも、たくさん咲いているのを見ましたが、増えすぎると問題ですね。

シジュウカラの動画を見ると、かなりの頻度で餌をやっているのが
わかります。無事巣立つと良いですね。
返信する
おはようございます^^ (attsu1)
2022-05-19 09:07:44
色々な蝶たちが、飛び交う時期になりましたよね^^
キツネアザミとアゲハチョウ、
絵になる一枚ですねぇ
イヌカキネガラシとカキネガラシ、
これは難しい、さすがMIMI69、いつも色々な花を
判断されてるベテランなのを感じます。

休耕田、
今は、のんびり花たちが子孫を残している畑、
でも初夏らしい季節を感じる。
こんな場所があるのも良いですよね。

シジュウカラ、
日々の餌をたくさん食べ、大きさは、一気に
親たちぐらいになりますよね。
巣立ちが楽しみですね^^
返信する
shuさん、こんにちは (さざんか)
2022-05-19 17:29:26
今日は行徳近郊緑地を歩いて来ました。
1枚目のお写真のアゲハチョウ、可哀想に翅の突起部分が傷んでいますね。
チガヤは私も今日撮りました。
今回は舗装された道で良かったですね。
まだ自然がいっぱいで羨ましいです。
イヌカキネガラシもカキネガラシも知らない花なので、よく分かりません。
MIMI69さんはよくご存じですね。
シジュウカラの巣箱への出入り、面白かったです。
巣立ちも近づいて来たでしょうか。
こんな場面を実際に見てみたいです。
返信する
fukurouさん こんばんは (shu)
2022-05-19 18:47:10
コメントありがとうございます。
イヌカキネガラシもカキネガラシも、いかにも雑草然とした植物です。
でも、農作物に迷惑をかけたりすることはなく、交通量の多い所に生えているようです。
今回、なぜカキネガラシがここに繁殖したのかは不明ですが、草ぼうぼうになっていました。

ハルザキヤマガラシは、同じアブラナ科でもヤマガラシ属ですね。
以前、fukurouさんのブログで拝見しました。
平地にも生えているそうなので、気をつけて見たいと思います。
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ninbuさん こんばんは (shu)
2022-05-19 18:56:54
コメントありがとうございます。
ブタナ、ハルジオン、ムラサキツメクサ、チガヤ、スギナは、どこにでも見られますよね。
たまたま知っている植物ばかりだっただけです。

あけぼの山農業公園でキショウブが咲いているとは知りませんでした。
水生植物園で、これからハナショウブが咲き出すと思います。
キショウブがあるのはちょっと意外でした。

シジュウカラは今朝無事に巣立ちました。
明日、動画を上げたいと思います。
返信する
attsu1さん こんばんは (shu)
2022-05-19 19:02:24
コメントありがとうございます。
キツネのアザミは休耕田、それも耕作を止めたばかりの所で咲くようですね。
背丈が120cmはありました。

休耕田は長い間耕作しないと、荒地のようにになりますね。
神崎川の周辺には、そのような土地がたくさんありました。
白井市は都心から40分ほどの立地ですから、もっと活用してもいいように思います。
もちろん、自然を残しながらの開発を期待しています。

シジュウカラ、今朝無事に巣立ちました。
ちょっと寂しくなりました。
返信する
さざんかさん こんばんは (shu)
2022-05-19 19:07:26
コメントありがとうございます。
行徳近郊緑地を歩かれたのですね。たくさんの野鳥が見られたでしょうね。

シジュウカラの巣箱は出来合いのものが売っています。
お近くでシジュウカラを見られるようなら、来年巣箱をつけられるといいと思います。
但し、巣立ちが近づくとどこへも行けなくなります。
今朝はテニスの予定が入っていて、困りました。

シジュウカラが巣立つと寂しくなります。
近所には巣立ったばかりの子スズメや、子ムクドリが見られます。
返信する
Unknown (なつみかん)
2022-05-19 23:38:21
こんばんは。
川沿いの小道、舗装してると歩きやすいですね。
でも、土手は草や木がぼうぼう!
こういう場所を見ると、道草観察のくせが出て、何があるのか一つ残らず知りたくなります(笑)

やはりイネ科が多いですか?
近所でも、名前のわからないイネ科雑草が沢山生えていて、名前調べに苦戦しています。

カキネガラシは見た記憶がありません。
でも詳しく教えてくださったので、見たらわかると思います!!
返信する
なつみかんさん おはようございます (shu)
2022-05-20 04:42:30
コメントありがとうございます。
川沿いの道は、いわゆる雑草だらけです。
もし、生えている草の名前を全部知りたいとなると、まったく先へ進めなくなりそうです。
もともと水気の多いところですし、このところ雨の日も多かったので、イネ科の草が多いですね。

カキネガラシかイヌカキネガラシかが分からず、真っ先になつみかんさんの道草日記を見たのですが、
残念ながら載っていませんでした。
こんなにいっぱい生えているのに、御地では見られないのですね。
繁殖力はそれほど強くないのかもしれませんね。
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