shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

谷津干潟散策(植物編)

2022-10-24 05:30:07 | みんなの花図鑑
10月21日に谷津干潟へ出かけました。前報では見かけた鳥についてご覧いただきました。
今回は干潟周辺の植物についてご覧いただきます。

谷津干潟は東京湾の最奥部にあります。周辺はすべて埋立地なので、樹木は植栽されたものか、鳥が種を運んだものになります。
 

果実がなっている樹木を観ていきましょう。
 

トキワサンザシ(常磐山査子、バラ科トキワサンザシ属の常緑低木)です。
この時期のトキワサンザシの果実には毒があるので、野鳥は食べません。1~2月になると毒が薄まりヒヨドリなどはこの実を食べるようです。私は野鳥がこの実を食べるのを観たことがありません。植栽されたものなのか、鳥が種を運んだものなのかは不明です。

次はこの果実です。


クロガネモチ(黒金餅、黒鉄黐、モチノキ科モチノキ属の常緑中高木)です。
この果実も野鳥が食べますが、あまり人気がありません。野鳥が食べ出すのは1月になってからです。この木も植栽されたものなのか、鳥が種を運んだものなのかは不明です。

続いて花が咲いていた植物を観ていきましょう。




■ホトトギス(杜鵑草、ユリ科ホトトギス属の多年草)
日本固有種。北海道南西部、本州の関東地方以西・福井県以南、四国、九州に分布し、山地の半日陰地に生育する。観賞用に栽培もされる。


ホトトギスは植栽されたものだと思います。次の植物もそうだと思います。




■ハナトラノオ(花虎の尾、シソ科ハナトラノオ属の多年草)
北米東部原産。日本では園芸植物としてよく見られる。花期は8~9月頃。大変性質が強く、一度植えると放置していても地下茎でよく増え、半野生化することもある。


次も植栽されたものでしょう。


■デュランタ(クマツヅラ科デュランタ属の常緑低木)
原産地は米国フロリダ州からブラジルにかけての熱帯アメリカ。分類上は常緑樹だが、日本では通常、秋から冬にかけて低温のため落葉する。日本では6~9月に垂れ下がる花茎に径1cmほどの紫色の花を房状につけるが、暖地では通年咲く。咲き終えると、オレンジ色の果実を多くつける。日本では、特に濃紫色の花びらに白い縁取りが入るタカラヅカが人気品種として多く栽培されている。


干潟の周囲には園芸種ばかりかというと、そうでもありません。
アオサギが飛んでいる向こうに広がっているのは、芦原(葭原)です。


■ヨシまたはアシ(葦、芦、蘆、葭、イネ科ヨシ属の多年草)
河川および湖沼の水際に背の高い群落を形成する。花期は8~10月で、茎の頂から穂が出て、花は暗紫色から黄褐色。小穂が多数ついた長さ15~ 40cmの円錐花序に密集している。花序はススキのように片側になびくことがない。


ススキも咲いていましたが、こちらは水はけのよい土壌を好みます。


個人的意見ですが、谷津干潟には園芸種は似合わないと思います。

2022/10/21

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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ピラカンサ (fukurou)
2022-10-24 07:02:04
shu様
おはようございます。
ピラカンサの実は鳥に人気がないと思っていましたが、その原因は毒でしたか?
いつまでも残っていた大量の実がある日行ってみたら、ごそっとなくなっていることに驚いた記憶があります。
クロガネモチもあまり人気のない実ですね!?
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Unknown (なつみかん)
2022-10-24 07:44:37
おはようございます。
谷津干潟の植物、何が出てくるのかとワクワクしていましたが、なんとほとんど植栽なんですね。
埋立地だから仕方ないのかもしれませんが、もう少し自然に近い植栽にしたらいいのにと思ってしまいました。
少数派なのかもしれませんが‥
でも時が経てば、落ち着くところに落ち着くのかも。

それにしても、鳥が食べない実、よほど美味しくないのでしょうね。
モチノキ科の実は、総じて不味いようですね。
まあ、冬本番になるとそうも言ってられないようですけど。
ちなみにうちのインコも、甘いものが大好きです(笑)
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fukurouさん おはようございます (shu)
2022-10-24 08:22:23
いちばんのコメントありがとうございます。
ピラカンサの実は青酸配糖体を含んでいます。これは青梅などに含まれる毒と同じものです。
過去に長野県で、渡り鳥のレンジャク類が大量死することがあり、その原因のひとつがピラカンサだと示唆されています。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jhs1956/44/1/44_1_17/_article/-char/ja/

もともと熟していないピラカンサは不味いので、野鳥が大量に食べることはないようです。
熟したものは野鳥によって少しずつ食べられ、長い期間を通して種が散布されます。
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なつみかんさん おはようございます (shu)
2022-10-24 08:31:55
コメントありがとうございます。
私も少数派かもしれませんが、個人による植栽については反対派です。
自然に任せると野生に回復すると思いますが、この辺りは国際貨物の物流が多いところですから、外来植物でいっぱいになるかもしれませんね。
私が観たところ、タデ科の植物がけっこう生えてきていました。

美味しくない実は、案外植物の戦略かもしれません。
長い時間をかけて食べて貰い、ゆっくりと種子が散布された方が、発芽のチャンスが高まりそうです。
鳥は美味しいものから順に食べますからね。
飼い鳥のインコちゃん、糖尿病に気をつけましょうね。
https://arkraythinkanimal.com/2021/05/10/sh91/
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おはようございます^^ (attsu1)
2022-10-24 09:16:30
トキワサンザシ、
ホームグラウンドで見たんですが、ツヤツヤで綺麗な赤い実だなぁって思いつつ、見たんですが、
毒があり、しばらく、野鳥が食べないとは、知らなかったです(@_@)
ガマズミも、たくさん実がなっていますが、
鳥は食べないですよね^^;
食べられたほうが、あちこちに種が行くような気がしますが、これも進化の過程でこうなったんでしょうね。
花はどこでも咲いていたら楽しめるんですが、
こうした谷津干潟のようなところは、自然の花や木を見たいところですが、
あるところ公園のような管理もあるのかもですね
返信する
おはようございます (さざんか)
2022-10-24 09:44:40
谷津干潟の植物はうちの近くと同じでね。
トキワサンザシとクロガネモチは昨日写真に撮りました。
どちらも鳥にはあまり好まれないようですね。
ホトトギス、ハナトラノオ、デュランタ・タカラヅカはうちにのあります。
デュランタは殆ど咲き終わりました。
飛んでいるアオサギがかっこいいですね。
今日は今小雨が降っていて寒いです。
だんだん秋も深まって来ましたね。
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attsu1さん こんにちは (shu)
2022-10-24 10:49:30
コメントありがとうございます。
トキワサンザシは、近所にもあります。いつまでも真っ赤な実が残っています。鳥は食べないようです。
最近ヒヨドリが増えてきました。ヒヨドリが食べる実は順序があるようです。
毎年、ウチではナンテンとセンリョウが食べられます。
不思議なことに、我が家のナンテンが真っ先に食べられて、はす向かいの家ではいつまでも実が残っています。

ガマズミの実は食べられないのですか? 知りませんでした。
そういえばガマズミやムシカリの実を山で見かけますね。真っ先に食べられたら、残っていないでしょうね。
谷津干潟の周辺には住宅地もあるので、お花を植えたい気持ちも分かります。
ラムサール条約では、湿地に自然保護区を設けることが義務づけられています。
周辺を歩いても、どこまでが自然保護区か分かりませんので、明示した方がよいと思いました。
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さざんかさん こんにちは (shu)
2022-10-24 11:08:55
コメントありがとうございます。
今日は晴れたら山へ行くつもりでした。こんな天気では紅葉も映えませんので、止めました。
今年は紅葉の写真を一枚も撮っていません。

さて、お散歩を再開されて、よかったですね。
私は山へ行かず、代わりに散歩しています。
谷津干潟は鳥撮りが主目的でしたので、お花は期待していませんでした。
たまたま咲いていた花を撮りました。

鳥も花も同じような写真ばかりになって、進歩がありません。
よい写真を撮るには、そこに出かけないとだめですね。
実物以上のよい写真は撮れませんからね。
金曜日は晴れたら出かけるつもりです。
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