11月4~5日、宮城県北の伊豆沼・内沼(登米市、栗原市)と三陸海岸(気仙沼市、南三陸町)へ、鳥を観に行ってきました。
11月5日は内陸の登米市内(迫町佐沼)から三陸海岸へ移動し、気仙沼市のお伊勢浜と南三陸町の志津川湾で探鳥しました。
観たかった鳥はコクガンでした。
まず最初に行ったのが、気仙沼市のお伊勢浜です。下の写真は長大な防波堤の上から撮りました。
ちなみに、防波堤の内側(陸側)は、こんなふうです。
目的地へ向かう手前に、植樹したばかりの松林に囲まれて小さな池があり、カモが休んでいました。
ほとんどがカルガモでしたが、その中に珍しい鳥がいました。シジュウカラガンでした。
シジュウカラガンは、一時大きく数を減らしました。近年の国際的な保護の実施により個体数が増加し、2019年時点では宮城県北部などに約5000羽が越冬するまでに回復しているそうです。
■シジュウカラガン
Cackling goose
カモ目カモ科コクガン属
Branta hutchinsii
四十雀雁/L55~67cm
港内にはウミネコしかいなくて残念でした。
■ウミネコ
Black-tailed gull
チドリ目カモメ科カモメ属
Larus crassirostris
海猫/L44-48cm
続いて海岸沿いに国道45号を南下して志津川湾に向かいました。途中田んぼに鳥が群れていました。車を止めてUターンし向かってみると、居たのはハシボソガラスとスズメでした。
■ハシボソガラス
Carrion crow
スズメ目カラス科カラス属
Corvus corone
嘴細烏/L50cm
■スズメ
Tree Sparrow
スズメ目スズメ科スズメ属
Passer montanus
雀/L14cm
気を取り直して、志津川湾へ向かいます。志津川湾で最初に行ったのは志津川港です。車を駐めて防波堤の先まで歩きました。
ここでも見かけるのもウミネコばかり。目をこらしてみると60mほど先に波間に浮かんでいる鳥が見えました。上に2つ並べた写真のうち、下の写真で中央やや右にとても小さく見えるボートの付近です。
撮影した画像をトリミングして見ると、アカエリカイツブリのようでした。
アカエリカイツブリは、日本では主に冬鳥として、内海、湾、河口、大きな湖沼などに飛来します。北海道の湖沼で繁殖するものもいます。
アカエリは、夏、首の部分が赤褐色になるところからのネーミングで、冬場は全身が暗い褐色です。
■アカエリカイツブリ
Red-necked grebe
カイツブリ目カイツブリ科カンムリカイツブリ属
Podiceps grisegena
赤襟鳰/L45cm
志津川港で声を掛けてくださった方から、波伝谷(はでんや)港で十数匹のコクガンを観たとの情報をいただきました。早速向かいます。
波伝谷港に行き、歩ける範囲でコクガンを探しましたが、見かけるのはウミネコばかりでした。それとオオバンが1羽居ました。
近くに流れ込んでいる川(水戸辺川)があったので行ってみました。すると20羽ほどのカモが居ました。
居たのはヒドリガモとオオバンでした。
■ヒドリガモ
Eurasian Wigeon
カモ目カモ科マガモ属
Anas penelope
緋鳥鴨/L49cm
近くで作業をされていた方から、川の対岸にある港でコクガンをよく見かけるとの情報をいただきました。水戸辺漁港の方へ行ってみました。
水戸辺漁港では水鳥の姿はまったく見られませんでした。上空をトビが鳴きながら舞っていたので、それを撮りました。
腹側からだけでなく背側からの写真も撮れました。
■トビ
Black Kite
タカ目タカ科
Milvus migrans
鳶/L60cm
時刻は11時を回ったところで、今晩泊まる宿を決めてなく、今からなら夕食の時間までに自宅へ帰れるので帰ることにしました。
2日間だけの短い取材でしたが、そこそこの成果もあり、楽しく過ごせました。
最後に2日間に観た野草の花を上げておきます。
先ずは内陸部で観た花です。
・ノコンギク(野紺菊シオン属シオン属の多年草)
・キクイモ(菊芋、キク科ヒマワリ属の多年草)
次は浜辺近くで咲いていた花です。
・ハマギク(浜菊、キク科キク属の多年草)
・名前が分かりません。図鑑で見たハチジョウナ(八丈菜、キク科ノゲシ科)に似ているように思いました。
・ムラサキツメクサ(紫詰草、マメ科シャジクソウ属の多年草)
・シロツメクサア(白詰草、マメ科シャジクソウ属の多年草)
最後は花ではありません。ワタのようなものを付けていました。
・名前が分かりません。⇒ヨモギワタタマバエが作る虫こぶ(ヨモギクキワタフシ)だと、なつみかんさんから教えていただきました。
参考に平塚市博物館の資料をリンクします。https://hirahaku.jp/web_yomimono/tantei/golmushi.html
最後までごらんいただき、ありがとうございました。
明日10日は、植物クロスワードです。
宮城県で鳥を観てきました(完)
11月5日は内陸の登米市内(迫町佐沼)から三陸海岸へ移動し、気仙沼市のお伊勢浜と南三陸町の志津川湾で探鳥しました。
観たかった鳥はコクガンでした。
まず最初に行ったのが、気仙沼市のお伊勢浜です。下の写真は長大な防波堤の上から撮りました。
ちなみに、防波堤の内側(陸側)は、こんなふうです。
目的地へ向かう手前に、植樹したばかりの松林に囲まれて小さな池があり、カモが休んでいました。
ほとんどがカルガモでしたが、その中に珍しい鳥がいました。シジュウカラガンでした。
シジュウカラガンは、一時大きく数を減らしました。近年の国際的な保護の実施により個体数が増加し、2019年時点では宮城県北部などに約5000羽が越冬するまでに回復しているそうです。
■シジュウカラガン
Cackling goose
カモ目カモ科コクガン属
Branta hutchinsii
四十雀雁/L55~67cm
港内にはウミネコしかいなくて残念でした。
■ウミネコ
Black-tailed gull
チドリ目カモメ科カモメ属
Larus crassirostris
海猫/L44-48cm
続いて海岸沿いに国道45号を南下して志津川湾に向かいました。途中田んぼに鳥が群れていました。車を止めてUターンし向かってみると、居たのはハシボソガラスとスズメでした。
■ハシボソガラス
Carrion crow
スズメ目カラス科カラス属
Corvus corone
嘴細烏/L50cm
■スズメ
Tree Sparrow
スズメ目スズメ科スズメ属
Passer montanus
雀/L14cm
気を取り直して、志津川湾へ向かいます。志津川湾で最初に行ったのは志津川港です。車を駐めて防波堤の先まで歩きました。
ここでも見かけるのもウミネコばかり。目をこらしてみると60mほど先に波間に浮かんでいる鳥が見えました。上に2つ並べた写真のうち、下の写真で中央やや右にとても小さく見えるボートの付近です。
撮影した画像をトリミングして見ると、アカエリカイツブリのようでした。
アカエリカイツブリは、日本では主に冬鳥として、内海、湾、河口、大きな湖沼などに飛来します。北海道の湖沼で繁殖するものもいます。
アカエリは、夏、首の部分が赤褐色になるところからのネーミングで、冬場は全身が暗い褐色です。
■アカエリカイツブリ
Red-necked grebe
カイツブリ目カイツブリ科カンムリカイツブリ属
Podiceps grisegena
赤襟鳰/L45cm
志津川港で声を掛けてくださった方から、波伝谷(はでんや)港で十数匹のコクガンを観たとの情報をいただきました。早速向かいます。
波伝谷港に行き、歩ける範囲でコクガンを探しましたが、見かけるのはウミネコばかりでした。それとオオバンが1羽居ました。
近くに流れ込んでいる川(水戸辺川)があったので行ってみました。すると20羽ほどのカモが居ました。
居たのはヒドリガモとオオバンでした。
■ヒドリガモ
Eurasian Wigeon
カモ目カモ科マガモ属
Anas penelope
緋鳥鴨/L49cm
近くで作業をされていた方から、川の対岸にある港でコクガンをよく見かけるとの情報をいただきました。水戸辺漁港の方へ行ってみました。
水戸辺漁港では水鳥の姿はまったく見られませんでした。上空をトビが鳴きながら舞っていたので、それを撮りました。
腹側からだけでなく背側からの写真も撮れました。
■トビ
Black Kite
タカ目タカ科
Milvus migrans
鳶/L60cm
時刻は11時を回ったところで、今晩泊まる宿を決めてなく、今からなら夕食の時間までに自宅へ帰れるので帰ることにしました。
2日間だけの短い取材でしたが、そこそこの成果もあり、楽しく過ごせました。
最後に2日間に観た野草の花を上げておきます。
先ずは内陸部で観た花です。
・ノコンギク(野紺菊シオン属シオン属の多年草)
・キクイモ(菊芋、キク科ヒマワリ属の多年草)
次は浜辺近くで咲いていた花です。
・ハマギク(浜菊、キク科キク属の多年草)
・名前が分かりません。図鑑で見たハチジョウナ(八丈菜、キク科ノゲシ科)に似ているように思いました。
・ムラサキツメクサ(紫詰草、マメ科シャジクソウ属の多年草)
・シロツメクサア(白詰草、マメ科シャジクソウ属の多年草)
最後は花ではありません。ワタのようなものを付けていました。
・名前が分かりません。⇒ヨモギワタタマバエが作る虫こぶ(ヨモギクキワタフシ)だと、なつみかんさんから教えていただきました。
参考に平塚市博物館の資料をリンクします。https://hirahaku.jp/web_yomimono/tantei/golmushi.html
最後までごらんいただき、ありがとうございました。
明日10日は、植物クロスワードです。
宮城県で鳥を観てきました(完)
何とか、月食の写真が撮れました。
ウミネコの目つきって、ちょっと怖いですね。
皆既月食、きれいに撮れてよかったですね。
私も撮影しました。13日にブログにアップします。
ウミネコは人相(鳥相?)が悪いです。目を合わすと怖いです。
白いカラスのようです。
ふてぶてしいところもよく似ています。
昨夜は仕事帰りに皆既月食を見ることができました。
いつも持ち歩いてるコンデジで重い荷物を持ったまま何枚か写真撮りましたが、ブレブレです(笑)
肉眼で見られたので、満足ですが。
最初の2枚のお写真、いかにも三陸のイメージですね。
志津川と聞くと、attsu1さんを思い出します‥
コクガン、見られなくて残念でしたね。
ウミネコばかり‥わたしも天橋立に行ったときがそうでした。
結構太々しい感じですね。
花はキク科メインですね‥
この地名が懐かしい^^;
大きなイオンだったが、モールがあるんですよね。
宮城は、仙台とか都会は、さておき、
どこでもそうですが、土地が広いので、
1F建てで、広大な駐車場があるのが当たり前。
週末、良く買い物に行きました^^;
シジュウカラガン、
初めて聞きました。こんな数が少ない貴重な野鳥に出会えるとは、shuさんの普段の行いですね^^
四十雀雁、
なんでスズメ?漢字が面白いですねぇ^^;
志津川、
夏の海水浴に何度も行きました。
小さな湾、綺麗な海、ほんと懐かしい
復興するのに時間かかったんでしょうけど・・・
中々行ける機会は無いのですが、見に行きたいものです
お帰りの時間に皆既日食をご覧になったのですね。
朝早くから、日が暮れるまで、お勤めお疲れさまです。
皆既月食と惑星食の様子は、13日にブログに上げようと思います。
さて、三陸海岸というとリアス式ですよね。
私は松島までしか行ったことがなく、気仙沼市や南三陸町は初めてでした。
コクガンを観られなくて残念でした。代わりにシジュウカラガンを観ることができました。
三陸海岸まで意外と近いので、いずれまた出かけてみたいと思います。
ウミネコはふてぶてしいですね。白いカラスのようです。
綿毛を付けた花ですが、やはりキク科なのでしょうか?
もう少し調べてみます。
佐沼や迫川など、お懐かしい地名だと思いました。とてもよいところにお住まいだったのですね。
どこへ行っても広々とした田んぼが広がっていました。
佐沼にあるイオンに行きましたよ。
旅の途中にあるイオンには、しょっちゅう立ち寄っています。
株主優待でキャッシュバックがあるのですが、その履歴を見ると全国のイオンに出かけていることが分かって、自分でも驚いています。
今ある建物は新しいので、恐らく建て替えられたのではないでしょうか。
いずれにしても広くて立派な施設でした。
シジュウカラガンの名前ですが、頬にシジュウカラのような白い模様があることに由来しているようです。
コクガンは全体が黒いですが、頸部に白い首輪状の模様があります。
カナダガンはシジュウカラガンに似ていますが、体長が75~110cmと大きいです。
志津川もattsu1さんの思い出の地ですね。
志津川港の近くに震災復興祈念公園や道の駅がありました。
当初立ち寄るつもりでしたが、コクガンのことを伺って、すぐに波伝谷港へ向かったので立ち寄れませんでした。
何もかもが新しい施設ばかりなのが、とても印象深かったです。
あのヨモギについた綿毛のようなのは、ヨモギワタタマバエが作った虫こぶ、ヨモギクキワタフシです。
私も前に宇治川の高水敷で見たことがあって、一度投稿していると思います。
私はやりませんでしたが、むしってみたら、中に幼虫がいるのでしょうか。
こういうときに、fukurouさんがお休み中なのが痛いですね。
ネットで調べたら同様の画像が複数ありました。
本文に追加しました。
なつみかんさんの投稿は覚えていませんでした。後ほど拝見しますね。
ありがとうございました。
地名は覚えていませんが風光明媚な海岸線で印象に残って居る場所です。
もしかしら、海水浴した様な??
未だ、花にも鳥にも興味を持って居ない大昔の頃でした。
シジュウカラガン・・・珍しいガンですネ。
もちろん初見です。
四十雀と関連が在るのでしょうか?
アカエリカイツブリも初めてです。
先日、冠カイツブリのツガイが1組、珍しく上諏訪の沖に飛来していましたが
居心地が悪かった様ですぐに飛び立って行きました。
諏訪湖では現在の所、オカヨシガモやコガモ・オナガガモ等の渡り鳥しか見られません。
明日、blogしてみます。
ヨモギ菊に綿の様な虫こぶが着くのですか?
そう言われてみると花や種にしては不自然ですものネ。
勉強になります。
以前三陸海岸へ行かれたとのこと。リアス式海岸が続いていて風光明媚なところです。
海水浴場もたくさんありますね。
シジュウカラガンの名前ですが、頬にシジュウカラのような白い模様があることに由来しているようです。
アカエリカイツブリは、日本では主に冬鳥として、内海・湾・河口などに飛来します。カイツブリの2倍の大きさです。
諏訪湖の現在の様子を教えていただき、ありがとうございます。
年内は無理ですが、珍しい鳥がいたら、2月か3月にお邪魔するかもしれません。
ヨモギクキワタフシのことは、私は知りませんでした。
参考になればと思い、本文にリンクを貼っています。