shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

宝篋山でソウシチョウ

2023-05-27 21:13:44 | 山行・旅行
1年ぶりに茨城県の宝篋山(ほうきょうさん、標高461m)を歩いてきました。
過去ログを見たら、前回登ったのが昨年の5月20日でした。今回もカメラを持ってのハイキングです。


今回は登りが新寺コース、下りが山口コースで、活動時間は休憩込みで3時間38分、山頂で15分休んで昼食を摂りました。
YAMAPのログで、歩行距離は7.5km、累計標高差は488mでした。

では出発から順に写真をご覧いただきたいと思います。
市営駐車場に車を駐め、10時12分に歩き出しました。大池公園を経由して舗装路を歩いて行きます。
道脇にアザミの仲間や、逸出したヤグルマギクなどが観られました。
 

田植えが終わったばかりの田んぼにはダイサギが佇み、上空をツバメが飛び交っていました。
咲きかけているこの花は何でしょう? ヨウシュヤマゴボウ(ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属)かもしれません。
 

集落や田んぼの周りを25分ほど歩いて、ここから登山道(新寺コース)に入ります(iPhoneでの撮影です)。
ウグイスの囀りがよく聞えました。
 

登山道は上り一辺倒で、咲いている花も見かけません。唯一観たのがこのツルアリドオシ(アカネ科ツルアリドオシ属)でした(iPhoneでの撮影です)。
 

新寺コースを35分歩いて山口コース2に合流し、さらに20分ほどで小田城コースに合流しました。ここで初めて他のハイカーに会いました(iPhoneでの撮影です)。
 

しばらく歩くとアジサイ科の木を2本観ました。コアジサイ(アジサイ科アジサイ属の落葉低木)のようでした(iPhoneでの撮影です)。


山頂には11時51分に着きました。ゆっくり歩き途中短い休憩を2度ほど取りましたが、CTより20分早く着きました。山頂から筑波山が見えます(iPhoneでの撮影です)。
 

望遠レンズで筑波山を観てみました。左が男体山、右が女体山です。
 

ベンチに腰掛け昼食を摂りました。山頂付近にはウマノアシガタ(キンポウゲ科キンポウゲ属)、アザミの仲間、ハルジオンなどが咲いていました。
 

 

また、樹木の花ではエゴノキの花が咲いていました。エゴノキの花は登山道でもよく観ましたが、ほとんどが散っていました。


山頂付近で観た鳥はシジュウカラだけでした。
15分休憩して、下山路の山口コース1に向かいました。
下り初めてすぐにきれいな鳥の声を聴きました。この声は登りでも聴きましたが姿を観ることができず、残念に思っていました。
今度は登りの時よりずっと近くで鳴いていました。そこでじっと我慢して待つと、動く鳥の姿が見えました。ソウシチョウです。しかも群れでいました。
■ソウシチョウ
Red-billed leiothrix

スズメ目ソウシチョウ科
Leiothrix lutea
相思鳥/L14~15cm




ソウシチョウはいわゆるかご抜け鳥で、外来生物法で特定外来生物に指定されている鳥です。
昨年4月に福島県で観ましたが、宝篋山で観たのは初めてでした。
YAMAPなどで宝篋山のレポートを見ると度々ソウシチョウの記事が出てくるので、この山にはかなり以前から棲みついているようです。

山口コース1を歩いて観た草花です。ニガナ(キク科ニガナ属)とハハコグサ(キク科ハハコグサ属)だと思います。
 

次はニワゼキショウ(アヤメ科ニワゼキショウ属)のように見えましたが、花茎が長いもので20cmほどありました。公園の芝生の中で観るものよりずいぶん長いのは、環境適応のためでしょうか。その次はクサイチゴ(バラ科キイチゴ属の落葉小低木)の実のように見えました。
 

次のチョウはGoogle レンズで検索したところ、コミスジと出ました。タテハチョウ科のチョウで、幼虫はクズ、ハギ、フジ、ニセアカシアなどのマメ科植物を食草とするようです。


登山道を下る途中、田園風景が見えるところがありました。田植え前後の田んぼの景色は美しいものですが、ここでは収穫間近の小麦畑も併せて見られました。


ウグイスやホトトギスの声を聴きながらのんびり歩いて山を下りると、何とも大きなテイカカズラが道の上から垂れていて驚きました(iPhoneでの撮影です)。
20mほどの巨木の下1/3ほどをテイカカズラがびっしりと覆っていました。
 

集落や田んぼの周りを歩いて車があるところまで戻ります。
途中田んぼ近くに咲いていたのがこの花です。初めて観ましたが、葉が輪生状についていることからオオツメクサ(ナデシコ科オオツメクサ属)ではないかと思いました。
オオツメクサは、ヨーロッパ原産の一年草または二年草で、日本には明治時代に渡来しました。北海道と本州中部地方以北の草地や畑に生えるようです。


この後、田んぼの中でカルガモを発見、さらにアオサギも観ました。






帰路はCT90分のところを89分かけて帰ってきました。
最後に遠目に観たのはクサフジに群れるモンシロチョウと、コスモスのような花でした。春に咲くコスモスもあるのでしょうか?
 

最後にこの日観た鳥をまとめます。スズメ、ハシボソガラス、ダイサギ、ツバメ、ムクドリ、ヒヨドリ、シジュウカラ、ウグイス、ソウシチョウ、カルガモ、アオサギ、ヒバリの12種でした。
この他に、キジ、ハト(キジバト)、ホトトギスの声を聞きました。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

宝篋山でソウシチョウ(完)


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16 コメント

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色々 (なつみかん)
2023-05-27 22:34:39
shuさん、こんばんは。
宝篋山、去年も行かれた山だったんですね。
名前に聞き覚えがあります。
結構色々な鳥や花が見られましたね!
上から見た田んぼの光景が気に入りました。
茶色いのは何かと思ったら、小麦畑だったのですね。

テイカカズラが登場しましたね。
田んぼのカルガモも可愛いです。
オオツメクサは初めて見ました。
コスモスが今咲いているのはびっくりですが、季節がごちゃごちゃになっているのかもしれませんね。
私も、一昨日コセンダングサの花を見て驚きました。
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なつみかんさん こんばんは (shu)
2023-05-27 22:47:42
早速コメントをいただき、ありがとうございます。
普段は朝5時半に予約投稿するのですが、明日が日曜日なのでフライングで投稿しました。
なつみかんさんの今日の記事とテイカズラやアオサギがかぶりました。
季節のお花なので、ご了承下さいませ。

オオツメクサは中部地方以北に分布しているようなので、近畿地方では観られないのかもしれません。
花の大きさもツメクサより若干大きく見えますが、背丈が高く(40cmありました)、葉が輪生しているのが特徴です。
私も初めてでしたので、間違っていたらごめんなさい。
コスモスのように見える花も本当にコスモスなのか分かりません。
でも、花だけでなく茎や葉もコスモスにそっくりでした。なにより風になびく姿はまさにコスモスでした。不思議でした。
コセンダングサはどうしたのでしょうかね。
あの草が年中はびこったら、とても川沿いの道を散歩する気になりませんね。
返信する
おはようございます^^ (attsu1)
2023-05-28 07:23:54
宝篋山、いつものようにグーグルマップで検索、
筑波山と並んでいるかのようにある山なんですね。
地図で見ると、霞ヶ浦の近くは、平らなのに、
宝篋山から、筑波山周辺は小高いんだと知る私です

ソウシチョウ、
かご抜け鳥、確かに可愛い鳥、飼われていたのが分かります。
それでも群れになるほど増えるのは、住みやすいところなんでしょうね
ガビチョウは、見ても撮らない鳥なんですが^^;
ソウシチョウを見たら、撮りたくなります^^
漢字で書くと相思鳥、夫婦仲良しなんでしょうか?

こんな記事を見ましたよ(@_@)
カルガモを丸呑みとは、驚きました。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6464630
返信する
宝篋山 (takan32)
2023-05-28 07:28:26
shuさんへ、私のブログにいいね!をありがとうございます。宝篋山の宝篋は京都、嵐山に宝筐院というのがあります。
クサイチゴの赤は緑の中で目立ちますね。私も六甲山で見ました。
返信する
shuさん、おはようございます (さざんか)
2023-05-28 10:41:27
昨夜遅く拝見したのですが、眠気に負けて書けませんでした。
宝篋山は高山ではありませんから、shuさんにしては歩き易かったのでしょうね。
お花も色々見られましたが、何と言ってもソウシチョウに出会えたのが良かったですね。
可愛くて美しいです。
以前の記事も拝見しましたが、中国語の紅嘴相思鳥という表現がぴったりですね。
籠抜け鳥なんですか。
連理の枝に止まっているのでしょうか。
特定外来生物だなんて、鳥に罪はないのに可哀想です。
収穫の間近の小麦、こんな色に見えるなんて驚きました。
美しい景色ですね。
コスモスが今頃?
何だか季節が変ですね。
もうお風邪も治って、歩いて来られて良かったです。
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attsu1さん こんにちは (shu)
2023-05-28 12:42:30
コメントありがとうございます。
宝篋山の場所をGoogle マップで確認していただき、ありがとうございました。
我が家からは50kmあまりありますが、それでも最も近い山になります。

ソウシチョウはいわゆるかご抜け鳥です。
実際はペット業者が持て余した鳥を大量に放鳥したとか、鳥が事故で逃げ出したとか言われています。
いずれにしても鳥には罪がないのです。
体は小さいですがすごく大きな声で鳴きますから、都会の中で飼うのは難しいと思います。
それはガビチョウにも言えることだと思います。

添付の記事を拝見しました。
カルガモを呑み込むとはすごく大きな口なのですね。
普段はカエルや魚を食べるそうですが、どうしたのでしょうかね。
返信する
takan32さん こんにちは (shu)
2023-05-28 12:52:02
宝篋山の名は、山頂に建てられた宝篋印塔に由来しています。
それは嵯峨野の宝篋院も同じでしょうね。

takan32さんの今回の記事では、知っている植物が多くあり、楽しめました。
ヒマラヤの青いケシは、咲くやこの花館で観たことがあります。
恐らく自生地で観ることは一生ないと思います。こんな植物が観られるのも植物園の楽しみですね。
今週はずっと雨の予報で、山行予定が立ちません。
返信する
さざんかさん こんにちは (shu)
2023-05-28 13:04:34
コメントありがとうございます。
昨夜いいねなどをいただいていました。私もその後すぐに眠りましたので、昨夜コメントをいただいてもすぐにはお返しできなかったと思います。
さて、宝篋山は人気の山です。
筑波山のように観光地化されていませんので、この山を歩く人はたいてい地元の方です。
どこから登っても急登はないのですが、新寺コースはその中では登りがきつい方かもしれません。

ソウシチョウを観るのは2回目でした。
ウィキペディアによると1度に生む卵の数は3個のようです。それでも数が増えていますから、生命力の強い鳥なのでしょう。
コスモスのような花は、本当にコスモスなのか疑問です。
しかし、コスモスに似た花で検索しても、これに似た花は見つかりませんでした。
6月頃に咲く早生種のコスモスもあるようですが、野生化しているものでしょうか?
何とも不思議です。
イネもきれいですが、コムギやオオムギもきれいですね。
コムギは赤銅色、オオムギは黄金色の景色が楽しめますね。
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宝篋山 (ran1005)
2023-05-28 14:24:27
宝篋山に登山されたのですか?
投稿を拝見するとshu様にとっては高原の印象なのでしょうか?
ガビチョウ。可愛い小鳥ですネ。
籠抜け取りが野生化した⁇ 未だ出逢ったことが在りませんが
如何にも籠で飼いたいような綺麗な小鳥ですネ。

田植え前後の田圃と収穫間近の小麦畑が併せて見られる風景は珍しいですネ!
此方はもう田植えが終わった田圃ばかりです。

極小のツメクサ(5㎜位)が我が家の庭でも咲いて居ます。
葉が針の様で、可愛いです。
草丈はせいぜい15㎝位でしょうか。
太陽が出ないと咲きません。
オオツメクサの花はいっぱい咲いて居ますね。
お花の大きさはどの位ですか?
とても興味が在ります。

田圃で合鴨を飼うと害虫退治をしてくれるとか⁇
実践している田圃を見た事がありますが・・・
カルガモも同じ役割を果たすのかも知れませんネ。
アオサギの飛翔・素敵に捉えておられますネ。
返信する
ran1005さん こんばんは (shu)
2023-05-28 22:12:34
コメントありがとうございます。ご返事が遅くなりました。
宝篋山はけっこう歩きごたえのある山です。この季節は汗だくになるので、着替えを持って登りました。
ソウシチョウは、目の周りがガビチョウに少し似ているかもしれませんね。
カラフルな分だけ、ガビチョウより可愛いかもしれません。
恐らくガビチョウの分布の方が広いように思います。

水田に水を張った光景や、田植えが終わったばかりの光景を山の上から見下ろすときれいですね。
今回はそこに小麦色が加わりました。
北関東では大麦や小麦を収穫した後に稲を植える二毛作が行われています。
そのため日本一田植えが遅いとも言われます。6月に入ってから田植えをするのも珍しくありません。

私が観たオオツメクサの花径は5mmほどでした。図鑑では4mmと書かれているものもあります。いずれにしても小さな花です。
背丈はツメクサより高いです。また葉が輪生状につくという特徴があります。

田んぼでアイガモを飼うのは、最近では珍しくないかもしれませんね。
野生種のカルガモを飼うわけにはいきません。
アイガモは最終的に食べられてしまいますが、カルガモを許可を得ずに捕まえて食べると、法律違反になると思います。
それにアイガモと違い、勝手に飛んでいくことでしょう。
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