MacOS9で動いているMac版のEntourageのメールデータをなんとかWindowsXPのOutlookへ移動してみました。
もちろん、直接に移動はできませんので、複数の行程を経ることになりましたので、書き留めておくことにします。
1.データの書き出し
まず、Entourageのメニューにはアドレスのエクスポートしかありません。
メールのデータを1つ1つ取り出すのも大変ですが、簡単に取り出す方法が1つありました。
フォルダ一覧にメールの入ったフォルダが表示されています。そのフォルダをドラッグ&ドロップでデスクトップ(もしくは任意のフォルダ)に取り出すとMBOX形式のファイルになります。
出力されたファイルには拡張子がありませんので、Windows用に「.mbx」と拡張子を付けておきます。
2.データのコンバート
vectorでMBOX形式のデータを変換するソフトを探したところ、1つだけヒットしました。
「emlXtracter」というユーティリティでOutlook Express用のメールメッセージ形式(.eml)にデータを変換してくれます。
上記ユーティリティはWindows用なのでここからWinマシンで作業します。
出力フォルダを指定すると、メールのまとまりを1つ1つのファイルに分割して出力します。
3.Outlook Expressでファイルの読み込み
OEを起動し、必要であれば分類用のフォルダを作成します。
emlXtracterで出力したファイルを全てOE内のフォルダにドロップします。
4.Outlookへのエクスポート
OEから直接Outlookへエクスポートできます。Outlookにも直接インポートの機能があります。
OEからの場合、「ファイル」メニュー→「エクスポート」→「メッセージ」と進みます。あとは「Outlook」を出力先に選択し、出力したいフォルダを選択します。
一般的にはここまでで完了です。
5.Outlookから別のマシンのOutlookへ
実は今回はもう1行程ありました。というのも当初受け入れるはずだったPCのOutlook Expressが不具合を起こしたため、2~4の行程を別のPCで行ったので、更にデータを移し替えなくてはいけなかったのです。
Outlookからのエクスポートとインポートには、個人用フォルダファイル形式(.pst)を使います。Macでもこのエクスポートができれば、苦労はしなかったんですけどね。
エクスポートは、「ファイル」→「インポートとエクスポート」→「個人用フォルダファイル(.pst)」として、フォルダを選択し、出力先と出力名を決めます。
インポートのは、「ほかのアプリケーションまたはファイルからインポート」を選んでファイルを選択します。
そもそもMacOS9を未だに使っているところは少ないかも知れませんが、OSX用のEntourageでも応用は利くかと思います。
もしかしたら、OSX版ならもっと簡単だったかも知れません。
ちなみに、Eudora、ThunderbirdをWindowsにインストールしてみましたが、MBOX形式のファイルを読み込むことはできませんでした。