会社のスタッフたちと映画を見てきました。
宇宙船のビジュアルが予告の時から気になっていた、ヴィルヌーブ監督の「メッセージ」です。
宇宙人とのコミュニケーションを主題としたSF映画かと思って見ると、見事に裏切られます。
見た直後は、情報を整理できず、何が主題だったのか良く分からなかったのですが、時間が経つと様々な要素がちりばめられていたことに気づきます。
みんなでディスカッションできたお陰かも知れません。
最初の問題は、宇宙人の目的です。それを知るために宇宙人の言語を解読しようとします。
世界の各地で宇宙人との対話が始まり、状況が共有されます。しかし、いつしか疑心暗鬼が増幅し混乱が起こります。
謎解きのようなものはありませんが、宇宙人が何をもたらすのか。それが大きな謎です。
そして、家族の物語。家族の過去と未来、人生の幸福と不幸・・・。それらを選択できるのか、または合わせて飲み込むのか。
最初は宇宙人との協調ができるのか?と思って見ていました。そこから人類国家の協調が問題となり、最後は家族の協調について考えさせられました。
最後に宇宙船が消え去ります。その幻想的な演出がとても美しく、まるで夢だったのかと疑うようでもありました。