新しいiPhoneが発売され、iOSも7にアップグレードされました。
そこで初めてフラットデザインなるものを知りました。これが今、IT業界では流行なのだそうです。
そう言えば、Windows8のぺらっとしたタイル上のメニュー画面もこれだったんです。余りにも不評で、来月あたり発売の8.1では元のデスクトップとスタートメニューの組み合わせに戻すそうですが。
これはiPadなどのタブレットでは、メニューが整然とタイルのように並べられていて、指で触りやすい大きさを確保して、また指でページをめくるという操作にあったデザインになっています。
これをPCにも採用しようとしたのがWindows8でした。画面をタッチパネルにしたものとそうでないものが混在したのも失敗だと思います。
さて、このフラットデザインですが、ただのメニューを並べただけではありません。
まず、アイコンとしてのフラットデザインを見ると、色は一色か二色で構成され、意匠も細い線で単純化されています。恐らく視認性を良くして、分かりやすいデザインなのだと思います。
これまでのタブレットのアイコンは、PCのアイコンに比べても、実写的で華美な印象が強くなりつつありました。リアルな素材感や、装飾的なイラスト、光の反射や影など、派手で都会的な印象というのでしょうか。それはアイコンだけでなく、アプリの画面内でもしっかりと作り込まれていました。
しかし、このような写真やイラストのデザインだと、一人で気軽にアプリを作りたいと思っていても写真の加工やイラストを掛けない者には、アイコンだけでもハードルの高さを感じていたのです。
そこに、このフラットデザイン。単純化された意匠は必要ですが、ドットをプチプチやっても作れそうなフラットデザインはありがたく感じます。
もちろん、アプリの内部では、使いやすさというデザインは必要です。しかし、背景を質感のある画像や絵で飾る必要もないので、そのまま単色で作り上げても違和感がなく、むしろOSと色調が融合できるというメリットが生まれました。
そうなんです。絵の描けないプログラマーからすると、実用性の強いデザインは生産性の向上だと感じる訳です。
デザインを切り詰めるときにもフラットデザインは大きな助けになります。画面に入力フィールドやボタンを配置するときに、それらオブジェクトに影や段差があると位置を揃えないと違和感が大きいのですが、タイルだと意外とずれが目立ちません。また、ギリギリにオブジェクトを配置しても境目を気にしなくて済みます。
そういう意味では、レイアウトとしてのデザインの自由度は上がっているとも言えます。
フラットデザインが流行ってる間に、何かアプリを作っておきたいなと思うのであります。
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