陶子の心の窓

今日わたしの心の窓は開いていたかな?あなたはいかがでしたか?

ミクローシュ・ペレーニさんチェロリサイタル

2014-03-13 19:34:28 | 音楽

昨年のちょうど今時期、聴きに行ったチェロリサイタル。ミクローシュ・ペレーニさんを初めて知ったのでした。
淡々と、でもその表情とは裏腹に素晴らしい技巧で、完全に完璧に魅了されてしまったのでした。

そして今年。なんと、今年は私の住んでいる街に来ないのです!2日間の東京公演を終えた後、100Kmほど離れた旭川市大雪クリスタルホールでの開催とのこと。
ぜひとも聴きたい!の一心で有給をとり、日帰り圏内にも関わらず、コンサート後の余韻に浸りたいがために宿も取り、準備万端でかけました。

今年のピアノ伴奏はペレーニ氏の愛息、ベンジャミン・ペレーニです。親子の競演、どんなでしょう。興味津々。

席は自由席でしたので、ステージに向かって右側の前から3列目に座りました。
グランドピアノの音が響きすぎて、チェロとうまくかみ合っていないように感じました。これは場所の問題なのか、お二人の演奏の加減なのか・・?
2曲目はコダーイの無伴奏チェロソナタ。前から3列目というだけあって、手元が良く見えます。情感たっぷりに暗譜で奏でられるメロディーに「やっぱり来てよかった」としみじみ思うのでした。
無伴奏=チェロのみの演奏は、聴きとおすのがかなり難しいです。途中で飽きてしまうことが多々あります。ところが、ペレーニさんの演奏には引き込まれてしまうんです。昨年のコンサートでもそこが私にとっての「ツボ」でした。

さて、15分間の休憩時間。間近でペレーニさんの超絶技巧も見られたことだし、後半は親子の競演を楽しみたいと、席を替わってみることにしました。1階席から2階の左側の席でうまく空いているところがありました。早速移動です。
これが功を奏したようで、後半はチェロとピアノのハーモニーが違和感なく楽しめました。
アンコールも3曲もやってくれて、サイン会もあり、大満足のコンサートでした。
残念だったことは、アンコール曲を書き出していなかったこと。普通はどこの会場でもやってるんですけれど。

大雪クリスタルホールでは、ペレーニを囲む会など、ミクローシュ・ペレーニ チェロリサイタルを実現させようと熱意を持って活動されている方々が大勢いらっしゃるのですね。感服いたします。
ペレーニさんもこの会場でのコンサートには特別な思い入れがあるようです。

また来年も聴きに行きたいと思います。
息子さんのベンジャミン・ペレーニのピアニストとしての成長も楽しみです。

Comment

夜のおすすめBGM

2014-02-05 03:14:33 | 音楽

ラグナ・シェルマーさんのヘンデルピアノ協奏曲集がとても素敵です。
3枚組みのCDで、1枚目がフォルテピアノ、2枚目はグランドピアノ、3枚目はハモンドオルガンで演奏されています。

フォルテピアノというのは、現代ピアノよりも小型でチェンバロのような音色です。なかなか繊細な響きでタイムスリップしてしまいそうな気分になります。現代ピアノのように音に次の音が重なって・・というようなダイナミックさはありませんが、視覚的にたとえると、モザイクタイルのような感じです。

ハモンドオルガンは電子オルガンの一種で、パイプオルガンのような音色です。こちらは迫力もあり、ちょっとユーモラスな雰囲気もあり、多彩な印象です。

シェルマーさんのことは全く知りませんでしたが、インターネットでCDを選んでいたら関連商品で紹介されていたので詳しく見てみたところ、3種類の楽器で弾き分けているのがユニークだなぁと思い購入してみました。
BGMとしてもいいですが、じっくり味わうのもまたよしです。
ライナーノーツにはシェルマーさんが弾き振りしている写真が載っています。指揮者がいてオーケストラを文字通り指揮して音楽を作っていくのもよいですが、弾き振りはほんとに音楽が好きでたまらない人たちが集まって気持ちよさそうに演奏しているところがいいですね。私は楽器は全然できないので、もう全く羨ましすぎます。

ただ、交響曲の弾き振りは指揮者がいるときとはかなりイメージが変わってくるので、わたしはあまり好みではありません。
昨年エサペッカサロネンさんの指揮でベートーヴェンの7番を聴きました。サロネンさんは音と音の間合い=沈黙までもひとつの音として捉えているような、とてもキレのある音楽でした。そのイメージが鮮烈に頭に残っていて、そのひと月後の弾き振りでの7番はちょっと間延びして聞こえてしまい、サロネンさんの感動の後に聴くには少し時期が早かったようです。

それはともかく、ラグナ・シェルマーさんの3枚組みはいいです。すっかりファンになってしまった私は彼女の他のCDも注文してしまったのでした。
楽しみ、楽しみ♪

Comment

スペードの女王

2013-12-29 09:13:51 | 音楽

プーシキンの「スペードの女王」を読みながら、チャイコフスキーの組曲「スペードの女王」を聴きました。

あ、逆ですね。聴きながら読む の方が感覚としては正しいですね。

読んでいる途中、あれ?スペードの女王なんて出てこないじゃない?と思いましたが、これが大どんでん返しになるわけです。

短編で一気に読めますので、興味をもたれた方はぜひ読んでみてください。もしかしたら、青空文庫で読めるかも。

音楽の方はどうかといいますと、有名な「くるみ割り人形」や「白鳥の湖」にはインパクトや工夫が及ばないものの、物語の筋がわかって聴くとなるほど、この場面ね。と思えます。

でも、やっぱりちょっと物足りない気がしました。

チャイコフスキーに皮肉は似合わないのかもしれません。

Comment

つい買ってしまうもの

2013-11-29 06:19:05 | 音楽

昨日は物を買わない日ということを書きましたが、今日はつい買ってしまうものについてです。

わたしはクラシック音楽が好きで、地元の交響楽団の定期演奏会の会員にもなっています。

最初はその定期演奏会の予習のために次回演奏される曲のCDを購入しては聴いていました。

ですので、せいぜい月に1,2枚、しかもどんな曲かわかればいいとこだわりなく購入していました。

予習して実際の演奏を聴くと、CDでは聴き取れなかった微細な音使い、指揮者の解釈の違いによるテンポや強弱の違い、楽団の個性などなど、いろんな発見があってなかなか興味深いのです。

よくクラシックは眠くなるという方がいらっしゃいますが、予習していくと眠たくなる場合じゃありません。

そんなエラソーなことを言うわたしも、予習をする前までは眠くなっておりました。

話を元にもどしますと、予習から始まってクラシックの面白さがわかってくると、今度は今回の外国人指揮者は他にどんな曲を振っているのだろう、この作曲家(例えばベートーベン)は他にどんな作品があるのだろう・・などなど。

また、定期演奏会のほかに室内楽のコンサートに出掛けたりすると、交響曲や協奏曲では味わえないアットホームな曲調が好きになり、またまた違う曲もきいてみたくなる・・といった具合です。

そんな感じなので、今ではCDの購入枚数が・・数えるのが怖いくらいです。

ダブリ買いを避けるために、もう最初からBox買いだわっ!と5枚組みなどにも手が伸びてしまうし。

人それぞれ「これには弱いのよ~」というものがありますよね。それもまたよし。でしょ?

Comment

ロマンス第2番

2013-11-14 08:47:56 | 音楽

私はクラシック音楽を聴くのが好きで、今もTVで録画したオムニバス形式の音楽だけの番組を流しています。

今ベートーベンのロマンス第2番がかかっているのですが、この曲を初めて聴いたとき「なんて繊細でロマンチックな曲なんだろう」と

作曲家がベートーベンだっただけに驚いたものでした。

だって、ベートーベンといえば「運命」「第九」。「エリーゼのために」もあったでしょ。といわれれば、あ、そうだね。っていうくらいのものでしたから。

交響曲も通して聴いてみると迫力のある部分だけでなく、やさしい穏やかな旋律があったりと小さな発見や感動があります。

ピアノソナタ、ヴァイオリンソナタ、弦楽四重奏など、室内楽はBGMとしても受け入れやすいと思います。

ヴァイオリンソナタの「クロイツェル」、素晴らしいです。資生堂のCMで初めて知りました。

諏訪内晶子さんもCMに出演していましたね。

「クロイツェル」がクラシックだとわかったのはNHKの「名曲探偵アマデウス」を偶然見たおかげです。

そうでなければ、資生堂のCM曲だと思っていたことでしょう。

さっそく諏訪内さんのCDを購入しヘビロテで聴いていました。

ただ、残念なことにそのCDにはクロイツェルの第1楽章しか入っておらず。。

クロイツェルは第2楽章も素敵です。そして第3楽章で冒頭部分の鮮烈な主題に戻っていく・・というか発展させていき、きっぱりとラストを迎える。

これは生演奏でその醍醐味がわかるかもしれません。

9月にアリーナ・イブラギモヴァさんとセドリク・ティベルギアンさんのコンサートで存分に堪能させていただきました。

聴き終わった後、一緒にコンサートに行った友人に「ロックでしたね」といったら、その人は「いや、デスメタルだ」と・・。

そのくらい迫力、いえ鬼気迫る演奏でした。

ちなみに私は人類最初のロックンローラーはベートーベンだと思っているのですが、その友人はバッハだと言います。

バッハか~。バッハね~。。今の私にはピンと来ませんが、いつか「うん、そうかもしれない!」って瞬間が来たらいいなと思っています。

 

 

Comment