思い立ったのは何年も前。亀山郁夫さんの新訳で『カラマーゾフの兄弟』を見つけて、これなら読めるかもしれないと期待したのですが、そのままになっていました。
年末に本を入れ替えるため、押し入れの箱に眠っているカラマーゾフを発見。再読チャレンジしています。
今回は読むだけではなくて、読み進めるごとに登場人物の名前を書きだしていって線で結び、系図のようなものを残しながら読んでいます。
簡単に手書きですが、これがかなり役に立っています。
本には登場人物をしるした栞が入っているのですが、これでは関係までは掴みにくいのです。
どんな人かを知るには便利です。
昨夜やっと1冊目の200ページを超えました。一族がゾシマ長老の元に集まり、フョードルを台風の目のようにして罵り合う場面です。
あ~、いやだいやだ。読んでいるこちらも面食らって、しまいには辟易。
けれど、ものごとの核となるいちばんよくないものはずー--っと奥深くにあるものだということです。これは放送大学の面接授業でダンテの『神曲 地獄篇』を受けたときに先生がおっしゃっていたことです。嫌になってしまわずに、怖がらずにひとつひとつ解決(地獄篇では”対決”でした)して、最後に嫌なこと、最大の問題点と言ってもいいことにたどり着くのだそうです。
カラマーゾフには2つの物語があるということなので、これはまだ序章にすぎないのだと思います。
『カラマーゾフの兄弟』は以前日本のドラマでも放送されていましたね。わたしは見ていませんが。
もし、見ていたらそれがとっかかりになって読み進めやすかったかもしれません。
あるいは誰か感情移入できる登場人物がいたら、ぐんと読みやすくなりますが、今のところそういう人はいません。。
ともあれ、気長に読み進めていこうと思っています。
本のいいところは、あれ?と思ったら戻れるところ。何度でも読み返すことができるところ^^