素振りブログ。

一般でスピーチできる話の素振りのはずなのに、無理な話がほとんどのブログ。

脅かすのとホラーは違うと思うんですけど

2014年09月22日 18時30分58秒 | 日記
今日の21時から竹田先生の24時間生放送。
触れ込みは「過去映像、いかさま無しで、24時間しゃべりっぱなしの生放送!!」

終盤がどうなってるか楽しみでなりません(悪趣味な)


闇芝居(第二期)第8話「告別」

なんというか、もうちょっと面白く出来なかったのかと;
ネタは良かったと思うんですよね。
主人公の実家周辺で伝統的に行われれる

「故人に生前言えなかったことを、完全に葬る前に仏様になった故人にこっそりと打ち明け、スッキリして送り出そう」

っていう葬式での儀式。
そうしたい欲求は分かる。
(卑怯だとは思いますけどね。打ち明けられても抗議できない、怒れない、という意味では、故人の悪口やら悪評を振りまくのと変わりませんし)

で、儀式だから、という言い訳で、自分らの心を軽くするために卑劣なことを行いまくる親族たち。

最初はね、これは怪奇というより人間の闇の深さを表現するような話になるのかなと思ってたんですけどね。
例えばさ、主人公の告白を盗み聞きしている奴がいるとか。

でも、オチは「死んだと思っていた主人公の叔父が、主人公の告白で蘇生してしまった」ってもんで。

いきなり起き上がって「今の話本当か!?」って。

ビクッとするだけであまり怖いとかそういうのとは違う気がするんですけど;

このオチで行くにしても、もう少しやりようがあったと思うんですよ。

例えば、世にも奇妙な物語で、初期にやってたお話「死体臭い」って話。

関根勤が演じる男が、中古で購入して引っ越してきた家で何だか異臭がすることに気づき。
キッチンには妙なシミ。そして連日見る腐乱死体を象徴するような妙な夢。
それで「もしかして、この家には死体が隠されているのではないか?」と疑いを持つ話で。

そんな疑いを持ったとき、前の住人が今は向かいに引っ越していることや。
前の住人は、この家に住んでいるときに奥さんに失踪されていることを知り。

前の住人は、この家で奥さんを殺して死体を隠し、その後向かいに引っ越したのではないか!?

という疑いを持って、最終的にテンパって自宅の床板を剥がすところまで行くんですけど。

そこで「業者の手違いで下水が漏れていた」ことと「床下に不法投棄した生ゴミが大量に捨てられていた」ことを知るという。

で、関根は「ああ、そうだったんだ。異臭は事実だったけど、原因はボクの妄想だったんだ」と思って一安心。

したんですけど。

真実は、床下にはちゃーんと死体が埋められていて。
土の中から女の手が力なく突き出してる。

で、その女の手が、ゆっくりと握られていくんですね。
気づいてもらえなかったことの悔しさなのか。
自分を殺した元亭主、気づかなかった関根に対する憎悪なのか。

その念の深さが握り締められていく死体の手の動きで表現されてるわけですよ。
本来は死んでるわけだから、動くわけが無い。
なのに、あまりにも強すぎる死者の念が、その当然の摂理を覆してるんだ、みたいな。

しかし、闇芝居の「告別」ではあの動き。
ガバチョ、と起き上がってましたからね。

あれじゃ死んだと思ってたこと自体が実は間違いで、親族たちは仮死状態の叔父を死んだと勘違いしてとんでもないことを言い続けていたみたいじゃないですか。
(いやま、それはそれで怖いけど、怖いの意味が違いますわな。今後が怖い、ってのが正しい)