『あの川のほとりで』
ジョン・アーヴィング
訳:小竹由美子
アーヴィングって読んだことないんだよなあ。
一冊くらい読んでおくか。
と思ったのですが、すぐ記憶喪失になるので
とりあえず確認したところ、もちろん読んでますよ。
安定のポンコツ感。
まあ、記憶無いので。読もう。
なぜか定番の『ガープの世界』『サイダーハウスルール』ではなく
『あの川のほとりで』を読む。
天邪鬼なので。
1960年代、林業集落に住むコックの父と、12歳の少年。
その後40年以上の、父子の放浪する人生を描く分厚い小説。
うん、ちょっと分厚かったですね…。
少年ダニエルは長じて小説家になり、息子を育て、失う。
小説の時間は章ごとに十数年単位で進むのだけれど、
描写としては合間の過去を反芻することが多い。
総じて、ダニエルは幸せで成功しているであろう人生だけれど、
ずっと何かから逃げ、思い出を噛み直している、とても寂しい印象。
牛の反芻かよと思うくらい、ずっと過去を取り出し、
かみかみと飽きることなく噛み直しています。
味がしなくなるまで反芻するんだろうと思う。
そのイメージがもう悲しい。
なんなんだろう、この小説は。
読みにくくもないし、つまらなくもないのだけれど。
悲しいな。
最後の最後に、希望と幸福を感じられる終わり方をするのだけど、
読んでいる間はずっと「後ろ向きな小説だなあ」と思っていました。
ラストが良いから、良いのかな。
ケッチャムはまごうことなきヒーローでした。
ケッチャムかっこいい。
「ケッチャムはケッチャムにしか殺せない」という一文が
とても良い。
作家としてのダニエルには、
アーヴィングの自伝的な部分もあるらしくて、
ライターズスクールの恩師にカート・ヴォネガットが登場します。
最近読んだ人だ〜。
レイモンド・カーヴァーも友人として登場。
読んだ…っけ…?
(読んだ)
ジョン・アーヴィング
訳:小竹由美子
アーヴィングって読んだことないんだよなあ。
一冊くらい読んでおくか。
と思ったのですが、すぐ記憶喪失になるので
とりあえず確認したところ、もちろん読んでますよ。
安定のポンコツ感。
まあ、記憶無いので。読もう。
なぜか定番の『ガープの世界』『サイダーハウスルール』ではなく
『あの川のほとりで』を読む。
天邪鬼なので。
1960年代、林業集落に住むコックの父と、12歳の少年。
その後40年以上の、父子の放浪する人生を描く分厚い小説。
うん、ちょっと分厚かったですね…。
少年ダニエルは長じて小説家になり、息子を育て、失う。
小説の時間は章ごとに十数年単位で進むのだけれど、
描写としては合間の過去を反芻することが多い。
総じて、ダニエルは幸せで成功しているであろう人生だけれど、
ずっと何かから逃げ、思い出を噛み直している、とても寂しい印象。
牛の反芻かよと思うくらい、ずっと過去を取り出し、
かみかみと飽きることなく噛み直しています。
味がしなくなるまで反芻するんだろうと思う。
そのイメージがもう悲しい。
なんなんだろう、この小説は。
読みにくくもないし、つまらなくもないのだけれど。
悲しいな。
最後の最後に、希望と幸福を感じられる終わり方をするのだけど、
読んでいる間はずっと「後ろ向きな小説だなあ」と思っていました。
ラストが良いから、良いのかな。
ケッチャムはまごうことなきヒーローでした。
ケッチャムかっこいい。
「ケッチャムはケッチャムにしか殺せない」という一文が
とても良い。
作家としてのダニエルには、
アーヴィングの自伝的な部分もあるらしくて、
ライターズスクールの恩師にカート・ヴォネガットが登場します。
最近読んだ人だ〜。
レイモンド・カーヴァーも友人として登場。
読んだ…っけ…?
(読んだ)