緩和ケアで行こう

へなちょこ緩和ケアナース?!のネガティブ傾向な日記です。

今年も終わった

2014-12-31 19:22:56 | 緩和ケア病棟

 今年の仕事が終わりました。



 今日も、何回、「よいお年を」を言ったことでしょう…。



 お話の流れで、年末年始がお仕事よん♪と患者さんやご家族に言うと、


 「あらま、そんなに働いてどうすんの?」って言われます、きっと、がっつり稼いでいると思っていらっしゃるのでしょう…。
 


 いやいや。


 お休みと勤務の日数はみんな同じだけど、運がいいか、悪いかの話ですから…、格別儲かるわけじゃーないのですよ、とほほ。



 と、心でつぶやいています。






 病棟は、年末のようで、そうでないような…普段と変わらない時間が流れています。

 今日も、お別れが2回もやってきました。



 
 いつもと変わらないことといつもと違うようなことと…。


 そんなことを、時間単位で感じながらの勤務でした。





 そんなこんなしているうちに、自分の仕事始めはやってきます、あっという間に。
 明日だもんねー。
 


 はは。




 このブログを読んでくださった皆様、今年一年、誠にありがとうございました。

 また、来年もよろしくお願いいたします。



 


あと10日足らず

2013-12-23 12:46:52 | 緩和ケア病棟

 早いですねぇ。

 もう今年も10日を残すところになりました。



 緩和ケア病棟でのクリスマス会も無事に終えました。


 

 かっとびに忙しくて、スタッフもお休みしている人がちらほらいて…。
 そんな中のクリスマス会。


 クリスマス会はとてもいいと思うけれど、みんなが参加できるわけじゃないから、そのお方のお手伝いをしているうちに、会が終わってしまったという感じでした。
 残念。



 
 

 

 ああ。
 もうすぐクリスマスとか、年末だとか。
 そんな時期だけど、気持ちが非常にもやもやしたままなのが、つらい…。



 それでも今日も労働しますっ。


 


ウエディングベール

2013-10-07 22:10:05 | 緩和ケア病棟

 患者さんの誕生日のお祝いパーティをスタッフが計画してくれました。


 患者さんの誕生日と、奥さんの誕生日が同じ日と聞いて…。
 お祝いパーティのお手伝いを何かしたいと思いました。


 ・・・・ということで。

 
 奥さんへのプレゼント。





 病棟にあるガーゼでウエディングベールを作ってみた。
 ガーゼは白くて薄い生地だから、結構、いけたっ。



 
 自分も着用してみて、着け心地をかくにーん。


 パーティの脇役として活躍しましたー。



 


 
 裁縫の才能がもう少しあれば…と思いましたが、これはこれで、


 ま、

 えっか。

 

七夕

2013-07-07 05:08:36 | 緩和ケア病棟

 本日は七夕ですね。
 朝から残念ながら曇り空。


 病棟の笹には短冊がたくさん吊るされています。




 

 「おじいちゃんLOVE」







 そう書かれている短冊を見て、どんだけ愛されてんねん、じーちゃんはっ!と言いたくなるくらい、微笑ましいのもあったり…。



 願いというよりも、思いが込められたメッセージが書かれた短冊は「いとをかし」です。


 


 空は曇りなので、せめて画像だけでも青空で行こうです。


 


この頃の緩和ケア病棟

2013-06-23 02:18:25 | 緩和ケア病棟

 6月21日、緩和医療学会に参加してきました。
 本当は翌日も参加したかったのですが、ほかの集まりがあったもので、1日だけの参加になりました。


 自分が参加したセッションのうち、印象に残ったものがいくつかありました。
 印象に残るものをいただけただけ、学会に参加した意義があるわーと、感謝の気持ちでいっぱいです。



 そのうちのひとつ、私は緩和ケア病棟の現状と将来像というワークショップに参加しておりました。


 このセッションで何度か出てきていた言葉。
 急性期緩和ケア病棟、慢性期緩和ケア病棟。

 この言葉が気になって仕方ありませんでした。



 そうそう。
 自分がこのところ、自分の緩和ケア病棟でも感じていることが、今の緩和ケア病棟での傾向なのだなと実感したのでありました。



 何せ、患者さんと「ゆっくりと」かかわる時間なんてない。
 在院日数の短縮化、病棟稼働率をどう上げるか、などの課題と連動して考えると、このセッションで質問されていた方がおっしゃっていた、緩和ケア病棟の一般病棟化というのはどの緩和ケア病棟にも当てはまるのではないかと思えてきました。


 フットワークのよい、地域や患者さんのニーズに応えることができる緩和ケア病棟でないと、緩和ケア病棟の社会的な責任は果たせないのではないか、緩和ケア病棟の1床の価値をしっかりと考えないとと思って、これまでにやってきましたが…。


 何だか、これでいいんだろうか…と悶々としました。

 

 演者の先生は皆さん医師でした。
 ですから、看護師から見た緩和ケア病棟の現状と課題はよくわからないところがありましたが、きっと、演者の先生の病院の看護師さんはみんな、お疲れではないだろうかと察しました。
 ひょっとしたら、看護師さんのお疲れ具合がよく見えてらっしゃらないのでは…と思えたり。



 自分が属する緩和ケア病棟も、セッションで発表されていた「現状」とそんなに変わりません。
 
 緩和ケア病棟の一般病棟化と言われても仕方のない現状が存在しますが、時代の流れとしては仕方ないのかもしれません。



 
 時代とともに変化するのは、何に関しても同じことで、緩和ケア病棟も同じことなのですが、変化してもいいことと、変化してはいけないことがあると思います。
 
 ただ、自分が変化してはいけないと思っていることは、今の時代には合わない、時間もかかる、マンパワーも必要とする、エネルギーも必要とされる、そんなことが多くて、今の流れに逆行してしまっているのかしら…とさみしくなってしまいました。


 
 前に属していた緩和ケア病棟は今時珍しい?とてもゆったりとした病棟でした。
 決して暇だったのではありません。
 忙しかったけれど、緩和ケアをやっているという実感がありました。
 今の病棟との環境が違いすぎました。


 だからこそ、今の緩和ケア病棟に入職するときに考えたことがありました。


 在院日数の短い緩和ケア病棟(つまりは急性期緩和ケア病棟なのかもしれません)で、いかに自分が緩和ケアをやっていくかを模索するんだっ。


 こんなことを考えていました。




 今は、ちょっと疲れてしまっているところがありますが、それを考え直すいい機会になりました。



 さ。
 また明日からがんばろう。

 

 

 
 
 

もうすぐ桜の時期

2013-03-21 14:25:34 | 緩和ケア病棟

 今年の桜の開花は例年よりも早いみたい…。
 いままで、あまり開花予想なんてみたことがなかったけど…。
 今年はそうはいきません、なんと、緩和ケア病棟のお花見のイベントの係になっちゃいました。

 4月に入ってからやろうか?なんていろいろ話しておりましたが、開花が早いそうで、3月の下旬に開催することにいたしやしたー。


 うちの緩和ケア病棟はこういうイベントは気合が入っているもんで、ちゃんとやらなきゃ~~って緊張しちゃいますね。
 
 病院の庭の桜に気にはもう桜のお花がお目見え。
 昨日、雨だったけど患者さんと一緒に見てきました。


 当日、晴れるといいんだけど…。


 

3月が来ちゃいました

2013-03-10 23:20:16 | 緩和ケア病棟

 「3月が来ちゃいました」なんて言っても、今日は3月10日。
 それにしても、月日が過ぎるのは早いですね…。


 今の職場にやってきて、3ヵ月が経ちました。



 自分は、看護師ではありますが、いろんな立場から、「病院」というところで仕事をしたり、実習ということで病棟のみなさまに触れ合う体験をさせていいただいた数というのは、結構、多い方だと思います。
 だからー…(??)
 履歴書を書くのが大変になってきておりまして…。
 あ。
 履歴書。
 学校の講師として赴くときの履歴書と、転職をしようとしている時の履歴書ってのは、自分の「歴史」を感じる度合いは随分と違いますなぁ。
 それにしても、履歴書というものを書くのに相当、時間を要するようになっているポンであります…。



 春というのは、必然的に?出会いと別れの季節ですね。
 職場にとってはそんな季節ですね。


 わが病棟でも医師・看護師を含め、5人のスタッフとのお別れがあります。
 (出会いはよく把握しておりません)


 この職場に来て間もないし、職場のことをよくわかっていないとはいえ、お別れというのは切ない気持ちになるものです。
 例え、わずかな間のかかわりにしても、そのスタッフと一緒に仕事をさせていただいた限りは、普段から一緒に仕事ができる時間は普通に過ぎていくであろうと思っている自分にとっては、異動になると聞いたときにはちょっぴり、衝撃ではあります。



 
 スタッフが入れ替わるということは、職場の雰囲気は少なからずとも変わるということで…。

 
 ポンとしては、異動の切なさも感じつつ、この病棟に属している人間として、この病棟が何を目指すべきなのかを考え、そこんとこを少しでも見つめることができるように、病棟に対して自分を取り巻く環境はいかほど、変化するのだろう?という予測を含めた見方をしております。

 

 ああああ。
 お別れがつらい…。
 そうとばかりはいっていられないものを今の環境で感じております。



 ちょっと冷めた見方ですが…。
 仕方ないですね。こればかりは。



 

 


 現状は、単なるスタッフとして働いているポンなのでありますが、病棟や病院のこれからを考えると、いろんなことを考えざるを得ない「緩和オタク」(この病院ではとてもそう感じる)的になってしまいかねないポンでありました。

 緩和オタクって感じが、いい意味で捉えてもらえる環境を作りたいわぁ。


 

 一言。





 前途多難。
 どこの職場にもあることだ

 4月からがチャンスになればいいのだけど。
 

 
 

くたくた・・・

2013-02-06 21:34:46 | 緩和ケア病棟

 毎日、スタッフ業務をこなす毎日。
 日勤が続くと、正直にいうと、へとへと…。


 明後日はこの職場での初夜勤です。
 夜勤なんて、とても新鮮な感覚。
 久しぶりですもの。


 
 緩和ケア病棟。
 日本のどこにいっても、緩和ケア病棟ならば、緩和ケア病棟。


 あ。
 かなり意味不明なことをつぶやいてますが、実際に、こんなことをつぶやきたくなります。


 病院が変われば、緩和ケアをどうやってやっていくのかが違うものなのだな…って。
 
 

 正直にいうと、
 この職場で患者さんのいろいろなお手伝いをさせていただいているけど、今一つお手伝いできていないような感覚が自分の体中に充満しています。
 それが、なぜか。
 自分の心の中ではわかっているのだけど、それを、どのような言葉で、どのような形で、
 そして、誰に伝えるべきか、考えています。


 私がここ数年思うのは、患者さんへのケアのアウトカムも大切ですが、
 人の最期に寄り添わせていただく場合、「だれもが望む素敵なアウトカム」が得られないことがほとんどなので、アウトカムよりも、プロセスを大切にしないといけないと思うのです。
 困ったなと思うことに対する「これ」という解決策がみつからなくなるのも、この時期の特徴。


 そんな時期にはチームでのアプローチが欠かせません。
 

 
 おそらく、私がつぶやいてしまうのは、チームという観点で今の職場を見ているからだと思います。


 今の職場への不満ではありません。
 今の職場で勤務してみて、おそらく…、自分だから見えるありがたい視点もあるのかもしれないと思っています。
 (ひとつの職場だけで勤務しているというわけではないので)
 

 日々、様々なことを感じて、考えさせられていますが、ここにきて確信したのは、
 「自分がいかにうまく(スペシャリストとして)動けるか、ケアができるか」よりも、
 
 『いかにチームが協働できるか』がとても大切だ、ということです。
 そしたら、スペシャリストとしての活動につながっていくものだと…。


 
 
 ちらほら、ケアのことなどの相談を受けることがありますが、いまだに、業務の「これこれができてませんよ」ってな、基本的なところのご指摘を受けるくらいの自分がスペシャリストです!ってやっていくのも何だかおかしな気もします。


 
 とりあえず、もう少し、長い目で見ていくことにします。
 




 

不評な?お部屋

2012-04-27 00:10:24 | 緩和ケア病棟

 うちの病棟の、あるお部屋には、日当たりが悪く、不評な?部屋があります。

 
 んんん。
 確かに、そうかもしれんけど~~。
 お部屋で過ごされた患者さんから、この部屋では過ごせないからどうにかしておくれ、という苦情は聞いたことがないし…。
 いや、いや。
 患者さんは言いたくても言えずにいるのかな…。


 その部屋で過ごされる患者さんは、お気の毒…なのだろうか。
 そうなんだろうね…。
 そうなんだろうか…。

 云々。


 いろいろ考えました。


 そしたら、不評な?お部屋自体が気の毒に思えてきました。
 不評な?お部屋も、不評に思われる筋合いはない!とか考えておらぬだろうか???なーんて。



 で。



 事務長さんに直談判しました。

 「不評な?お部屋の前に、桜の木を植えてほしいっっっ」と。


 何か、見どころを作らなきゃっと思った末の提案でございます。


 事務長さんは、うちの病院の庭の番人さん。

 「だから~~、カクカクシカジカデ~~」と説明をしますと、桜の木の購入をあっさりと了承してもらえました。



 うーん、ラッキーー


 桜の木は年中、楽しめるものではありませんが、せめて、春の季節くらい、どこの部屋よりも素敵な桜をみれるように…。
 今の時期だから、そう思えたのかもしれません。


 

 うーん。
 ほかに、何かええ方法はあったじゃろか??


 今はほかには思いつかないから、ま、えっか。

 

節分

2012-02-04 13:14:57 | 緩和ケア病棟

昨日は、病棟で豆まきをしました。

鬼は、もちろん、ドクターです
うちのスタッフも鬼になってくれまして。

みんなで楽しく、「鬼はぁ~~そとっ」って豆まきができました。



入院したばかりの患者さんとご家族は、鬼を含め、スタッフがお部屋に豆まきにうかがったものですから、
びっくりされていました。

そら、そうや。
「この人ら、なにやってんの?」って思っていらっしゃったと思います。


入院前や入院時には緩和ケア病棟ってこんなところって説明させていただいてますが、今日のイベントで、「こんな感じの病棟」とわかってもらえたかと…。

う~~ん。
いい機会だったかも。




それにしても、
豆まきのあとの片付けが大変だわ。

鬼の後から、ほうきと塵取りをもったスタッフが豆まき部隊を追いかけてくれていました。

スタッフのみなさま。

ご苦労さまでしたー。



ああ。
イベントって、楽しいなぁ。


疑問

2011-12-12 00:58:33 | 緩和ケア病棟

 いつも思う。

 ほかの病院の緩和ケア病棟って。
 どんな運営をしているのだろう。
 病床数はいくらで、看護師は何人いるのだろう。
 病床稼働率はどれくらいで、病床稼働率をキープするために、どんな工夫をしているのだろう。
 スタッフの教育はどうしているのだろう。
 
 などなど…。


 自分の施設で、自分の施設なりにやっていますが、うまくいかないことが多い。
 
 知り合いになった方にいろいろ尋ねるにも限界がある。


 そこで。
 年が明けたら、見聞を広める予定。

 さて。
 どこの施設に行くかな…。

 ネットワークを活用できるといいのだけど。

 

親金魚ちゃん

2011-11-27 20:27:34 | 緩和ケア病棟

 病棟で飼っている赤ちゃん金魚の親たち。

 今も、元気です。

 再度、お伝えしますが、大きさは小鯵以上、もとは、お祭りの金魚すくいの金魚ちゃんです。
 




 とってもかわいくて仕方ありません。


 そーっと水の中に手を入れると、手の周りでほよほよ~~~っと泳いでくれます。

 
 春になったら…。
 また子作りに励むのだろうか…、愛しの「やつ」たちは…。


 

金魚ちゃん、すくすく

2011-06-11 15:10:16 | 緩和ケア病棟

 病棟で飼っている金魚ちゃん。
 とっても大きくなってきました。

 そろそろ、色もつきはじめて…。
 まだ、赤い色ではないのですが、親の色がわかる?子もいます。

 なんたって、かわいーーー。

 たくさん生まれたので、病棟だけでは飼い切れなくて、ほかの部署にも里子に出しました。

 
 そしたら。ですね。

 同じ金魚ちゃんでも、ほかの部署は病棟ほどかまってもらえないせいか?水槽に顔を近づけると、ぱーーーっと逃げちゃうんですね。
 でも。
 うちの子?たちは、水槽に顔を近づけると、みんな寄ってきてくれるんですねー。
 かわいい!

 そりゃ、患者さんや家族さんが覗き込み、朝晩と私と先生が覗き込み…。話しかけ…。

 
 単に、腹が減っているので、えさをくれ!と言っているだけなのかもしれませんが…。

 水槽に顔を近づけると寄ってくる子たちは、とっても元気です!
 

 とっても愛着を感じてしまって、誰にもあげたくない!と思うほどですが、ほしいと言ってくれる人にはお渡ししようと思っています。
 大切にしてくださる人のところで幸せになってもらいたいですからねー。

 

成長中!

2011-05-04 04:13:25 | 緩和ケア病棟

 病棟にいる赤ちゃん金魚たち。
 すくすくと育っております。

 生まれて1ヵ月以上になるのですが、もう、それぞれに大きさに差が出ています。
 きっと、食い力の違いではないかと…。
 
 実は、あれから3回も卵を産んでくれまして…。
 うちの病棟の水槽だけでは飼い切れなくなったので、別の部署でも飼ってもらっております。

 みんな、赤ちゃん金魚には、愛情の視線を送ってくれるのですが、最近…、親金魚ちゃんの注目がなのです…。
 餌やりも忘れられていたりして…。

 
 いやいや、親金魚ほどみてると楽しいもんはないと思うんやけどねー。
 
 
 親金魚ちゃんには、「もうそろそろ、無秩序な家族計画を、やめにしてくれないか…」と、言い聞かせております。
 

金魚ちゃんがやってきた理由

2011-04-09 13:58:53 | 緩和ケア病棟

 病棟で飼っている金魚ちゃん。前回の記事でもお伝えしましたが、赤ちゃん金魚たちはすくすくと育っています。
 病棟のスタッフや患者さん、家族さんにかわいがられて、とっても幸せだと思います…、あの子?たちは…。


 で。
 親の金魚ちゃん。

 4匹いるのですが、もともとはうちの実家にいた金魚なのです。


 母親が手術を受けるために家を空けるので、誰も世話をする人がいなくなるから、もう、「捨てる」と母親が言い出しました。
 普通に?玄関にいた金魚ちゃんでしたが、これまで実家に帰っても、そんなに金魚ちゃんたちを気にしてはいませんでした。
 
 捨てられる、と聞いて、「ちょっと、待った~~~~~っ」でした。

 すぐに思いつきました。緩和ケア病棟に連れていこう、と。

 
 4匹の金魚ちゃん。
 実は、甥っ子、姪っ子がお祭りの金魚すくいですくってきた金魚なのでした。
 彼?彼女?たちは、なんと、母親の愛情のもと、すくすくと育ち、今では小鯵以上の大きさに成長しております。
 

 そして、10Lのバケツに2匹入れて、実家と今の住まいを2往復しまして、わが職場に到着しました。

 うちのスタッフは生き物をとっても可愛がってくれる!そう信じておりました、はい。
 その通り、とても可愛がってくれました。

 最初は大きな甕に入れていたのですが、甕すら窮屈そうなに見える金魚ちゃんをみて、わが緩和ケア医は、ホームセンターにいって、大きな水槽を買ってきてくれたのでありました。
 金魚ちゃんたちにしたら、豪邸ですっ、あんな大きな容器?って。


 今まで、金魚ちゃんたちの動きときたら、じーっとしているか、びっくりしてびちゃっ!って跳ねるか、どちらかしかみたことがありませんでした。寒いから、あまり動かないのかな?と思っていましたが…。
 豪邸に越した金魚ちゃんたちは、すいすい~~っと泳ぎ始めました。
 エサも、食べる、食べる!


 てなわけで、親金魚ちゃんたちも、患者さん・家族さんを楽しませてくれてます。

 4匹の金魚には、名前をちゃんとつけてます。
 (実は、ちゃんと把握しているのは私だけ…)

 残念ながら、その一匹の「きよっさん」は、卵を産んだあと、死んでしまいました。
 卵を産んでくれたあと、あの金魚ちゃんは女の子ということがわかりました。
 目が出てるから、きよっさん、と名をつけてしまったのですが…。


 きよっさんは病院の庭で眠っています。
 
 分身がたくさん生まれて、きっと、喜んでくれていると思います…。
 

 これが金魚ちゃんが緩和ケア病棟にやってきた理由でしたとさ

 ちゃん、ちゃん。