緩和ケアで行こう

へなちょこ緩和ケアナース?!のネガティブ傾向な日記です。

慣れません…まだまだ

2012-11-28 02:45:46 | 

 引っ越しがすっかりと完了しました。

 今は、恐ろしいほどの時間をかけて…、いろんな「もの」の住所変更やらの手続きをしている毎日です。
 どんだけ、名前、住所、電話番号をかかなあかんねん!とぼやきたくなるくらい…。


 生活環境ががらりと変わってしまい、うまくいかないことが多くて、ちょっとへこみがち…。

 
 慣れるまでにはまだ時間がかかりそう…。



 ・・・・・・というわで、おやすみなさい。

 
 

患者さんやご家族からのプレゼント

2012-11-10 10:35:40 | 触れ合ってくださる人々

 先日、更新した記事にでてきた患者さんのお通夜に行ってまいりました。


 どうしても気になって仕方なくて。


 旦那さんのことも気になり、ちゃんとお顔を拝見して少しでもいいから、声をかけたかったから…。



 葬儀場で待っている間、患者さんの遺影やら旦那さんの姿をみるだけで涙があふれて止まりませんでした。
 


 葬儀場に行くまでの間、行ってから、そのあと、そして今日。


 自分の心境によるところが大きいのですが、「お通夜に行くのは誰のため?自分のためじゃないの?」とひどく悩みました。
 患者さんと旦那さんには心からありがとうと伝えたかった。
 お世話をさせていただいた感謝の気持ちと、お疲れ様の気持ちと、そしてそして、旦那さんには体に気を付けてくださいねって気持ちと…、それからそれから…。

 とにかく、言葉だけじゃなくて、気持ちを伝えたかった。



 でも、それって、自分のためじゃないの?
 そればかり考えていました。



 自分の中では、あのお通夜が今の環境とのお別れであり、旅立ちであるように思えて仕方なかったからです。





 やっぱり、自分のためだったかなぁ。



 お手伝いすべき患者さんや、一緒にがんばるべきスタッフをそのままおいていってしまうような気持ちは、大した自分じゃないのにそんな気持ちになるなんて、傲慢かなぁ。
 
 こんな気持ちになるのは初めてではありません。
 以前、勤務していた職場でも、患者さんから「わしを置いていくんか」といわれたことがあります。
 その言葉はリップサービスだったのかもしれませんが、状況から考えるとそうではないと自分では思っています。



 
 もやもやもや…。


 
 もやりーん。
 


 自己満足のようで大変、患者さんやご家族には申し訳ないのですが、自分としては、お通夜に行かせていただいたことをとても感謝しています。
 

 
 いつもいつも思うのですが、患者さんやご家族ってのは、自分がその方々にどんな感情を持とうとも、何らかのプレゼントをくださるものなのですね。

 そのプレゼントは、自分の心の引き出しに入っていて、取り出したくもないのに手を伸ばせば取り出せるところにあって、触れるだけで痛い時もあるけれど、時間が経つと、自分の引き出しの中にいい感じでおさまったりするものなんだ、と。
 捨ててしまえと思っていたプレゼントでも、自分の記憶が残っている限り、そのプレゼントは捨てられることはなくて、ふっと思い出した時にそっと引き出しの中で「ちん」とおさまってくれていて、捨ててしまえと自分は思っていたにも関わらず、取り出すことを許してくれる。
 今の自分は過去の自分とは確実に変化していることは、そのプレゼントはとてもよくわかってくれているから、その時の自分に合わせてプレゼントの姿は変幻自在に変化してくれる。
 痛い時は痛いまま。温かい時は温かいまま。悲しい時は悲しいまま。嬉しい時は嬉しいまま。

 人と人とのお付き合いって、そんなものなのだろうなぁ。


 要は、自分次第ってことか…。


 
 自分よがりな心境ではありますが、このプレゼントは無駄にしたくない、そんな気持ちでいっぱいです。

 

 患者さんとご家族に心から感謝の気持ちを込めて。
 
 

今日、この日

2012-11-08 22:23:06 | 日々の「ケア」

 病院を辞めましたが、まだ、スタッフからメールをもらったり、会って話をする機会があったりで、病棟の情報が入ってきます。


 今日は、私が辞めるときに一番気になっていた患者さんがお亡くなりになりになったそうです。
 
 メールをもらった時に、そのメールを何度も何度も読み返し…。
 やっぱり、涙が止まりませんでした。









 その患者さんの旦那さんとはいろいろとお話をさせてもらう機会が、緩和ケア病棟に来られる前からありました。
 最後までお手伝いをさせていただきたいと思っていましたが、私の方が時間切れでした。



 今回、辞めるにあたって、病棟の患者さんやご家族には辞めることを伝えずに辞めてしまいました。
 本当はご挨拶をさせていただくのがよかったのにと思いつつ、「あれ?そういえば姿をみないね」という感じでいいわと思い、ご挨拶をせずに辞めてきてしまいました。





 けれど、この患者さんの旦那さんだけはとても気がかりだったので、ご挨拶をしながらも、たくさん、お話をさせていただいた経緯があります。



 今日、患者さんは旅立たれました。
 スタッフからのメールの内容によると、医師も病棟に泊まり込み、お手伝いをしたようだったので、きっと、(予測はしてましたが)とてもディープなお付き合いをさせていただいたのではないかと推測しています。


 旦那さんから、「ポンさんに最後までいてもらいたかった」というメッセージをいただいて、とめどなく涙がでました。


 ああ、ちゃんとお手伝いをしたかった。
 そばにいさせていただきたかった。



 仕方のないことがたくさん溢れているのですが、それでも自分を責めずにはいられない気持ちになってしまいました。



 ごめんなさいという言葉はそぐわないような気もしていますが、何ともいえない気持ちが体に充満して、溢れだしています。



 今日は、この患者さんと、その旦那さんとの出会いに必死に感謝しながら、患者さんとご家族に「本当にお疲れ様でした」という気持ちを込めて、一日を終わろうと思います。



 本当にありがとうございました。

 

 

無職の先生ってなぁ

2012-11-04 22:30:28 | 触れ合ってくださる人々

 退職しちまったポンでありますが、看護学校の講義はまだ続いています。
 無職なんだけど、学生さんの前では、前施設に所属したままってことで…。


 気持ちがついていけないほど落ち込んでしまった時には、もう看護学校の講義なんてどうでもいいやって思いました。ええ。思いましたとも。
 でも、私の個人的な気持ちやら都合で学生さんにご迷惑をかけることは許されないと自分に言い聞かせ、今に至る、です。

 無職の先生ってどーよって思いもありますよ…。そりゃ。

 

 それにしても。

 
 こうやって学生さんに講義させていただく機会は、いつもながら思います。
 とてもありがたいものです。



 私の講義は、国家試験をパスすることや実習に役立てることだけじゃなくて、
 学生さんたちが資格を取って、就職して、経験を積んで「ああ、馴れてきたな」って頃にでも思い出したり、忘れてほしくないメッセージを必死に伝えています。

 さあ、どこまで届いているのか…。




 今年の学生さん、とっても素直すぎて、あちゃちゃーなんです。

 講義を始めていると、ざわざわとおしゃべりが止まらなくて。
 

 そんなことで、ポンとしてましては、
 「悪いけど、お話はやめてくれる?お話をするのは相手に迷惑がかかるんだよ、寝るのは個人の自由だけどね。」と言った途端っ。



 学生さんのうち、明らかに6~7人は、すさささっ!っとすばやく、机に顔を伏せて寝る態勢。
 


 おいおい、大胆すぎやしないか???
 



 まあ、担当の時限数のうちに講義しないといけない内容が多いから、一方的な講義になっちゃうし、午後からの担当だから学生さんが眠くなるのも仕方ないか…、とも思うし…。とほほ。

 
 「ここんとこ、テストに出すからね、寝てる人にもちゃんと伝えておいてね…」ってなんとも優しいことをいいながらも、心の底では、「起きんかいっ」と思ったり、「いやいや、自分の講義の仕方を工夫しなくちゃ」と思ってみたり。

 
 そんなことで、前回の講義は、名古屋の『マウンテン』という喫茶店の抹茶小倉スパゲティやいちごスパゲティの画像をみてもらったり…。
 (これは講義内容とはまったく関係のないもので、こんなワンダーな食べ物があるんだと学生さんに言ってみたかったのだー。実際に食べてみたけど、ごっつー、きつかったー。完食できずっ
 もちろん、緩和ケア病棟で患者さんの誕生日をお祝いした時の写真や患者さんの創作作品をみてもらったり…、そんな画像も織り交ぜながら…。




 
 次回でラストです。
 資料の見直しをしなきゃ。


 

すっかりと

2012-11-03 00:57:39 | 

 職場をすっかりと退職いたしました。

 次に勤務させていただく職場も無事に決まり、ほっとしていますが、不安も山積みでして…。


 

 しばらく、
 スペシャリストは封印することにします。



 それでも、自分がちゃんとケアできればいいななんてことよりも、みんなで、いいケアができるように、影武者的にでもいいので、やってみるつもりです。


 今は、お引越しの準備で頭がいっぱい…。


 いらないものをばっさばっさ捨てていく作業の繰り返し。


 



 明日は、いえー。
 今日は、死の臨床研究会でございますね。
 ぼちっと参加してきます。




 おやすみなさい。