緩和ケアで行こう

へなちょこ緩和ケアナース?!のネガティブ傾向な日記です。

せっせ、せっせ

2008-01-27 17:31:21 | offの日

 来月は、院内の研究発表会の抄録の締め切りです。
 自分の所属する緩和ケア病棟に関することを発表しようと思いまして、データの整理やら、文章を「こねこね~~~」っとしてます。

 この休日は、一気に仕上げたいと思って気合いを入れて取り組んでおりました。

 が。(この「が。」のパターン、好きねー)

 昨日で2回目…、データがびしゃっ!っと消えてしまったのです。
 

 なんだとぉ????と、パソコンに喧嘩を売っても、やつはいつもシカト…、馬の耳に念仏…(当たり前やわなー)。
 今までの苦労は何だったのか、休日のがんばりがぺちゃんこになって消えてしまったような気がしました。
 それでもめげずに、またトライ、トライ。
 

緩和ケア科外来

2008-01-19 21:37:47 | 日々の「ケア」

 最近、緩和ケア科の外来の仕事をするようになりました。
 緩和ケア科を受診される方は、殆どの方が医師から、「治療ができないので、緩和ケアを主体として療養を受けてみてはどうか」と勧めらて受診されます。
 
 多くのがんは、残念ながら、いつかは治癒を目指した治療が望めなくなるときがやってきます。がんと診断がついた時から、治療の目的は、治癒ではなく、延命やがんに伴う症状の緩和ということも多くあります。

 患者さんやご家族は、さまざまな治療や療養の経過をたどったのちに、緩和ケア外来を受診されます。

 緩和ケア外来を担当していて思うことは、緩和ケアが主体となる治療を受けるまでに、なんと医療者と患者さん・家族との間でコミュニケーションがとれていないのだろう!ということです。
 緩和ケア外来を受診する頃には、患者さんご自身は体調が思わしくないため、ご家族が受診されます。
 患者さんが同伴される時もありますが、その両者とも、溢れんばかりの気持ちを言葉にしてくださいます。例えるなら、機関銃…のごとく…。
 緩和ケア科の医師と私は、特に時間を割いて患者さんやご家族の話を聴くようにしています。

 「先生が病気について説明してくれない」「先生の話していることが曖昧でわからない」「痛いといっているのに、何もしてくれない」
 などなど…。
 その中には、辛さや不安といったものから、医療者に対する不満も多く含まれます。残念なことに、看護師に対する不満も含まれています。
 「頼んだことをやってくれない」「こちらが言わないと患者をきちんと世話してくれない」
 などなど…。

 とても残念なことです。話を聴いている私も顔が歪んでしまうときがあります。

 だからといって、他院の医療者を頭ごなしに責める気にはなれません。勿論、改善すべきことはたくさんあるのは承知しております。
 現実の問題として、すべての病院がすべての患者さんや家族としっかりとコミュニケーションをとれているかというと、そうではない、といわざるを得ません。
 他院の医療者を責める前に、まずは目の前にいらっしゃる患者さんやご家族がありのままに言葉で思いを表現でき、それを受け止めることが必要だと思っています。

 緩和ケアはがん医療にとって必要であるといわれている現況ではありますが、残念ながら、緩和ケアはがんの終末期のケアであるとの誤解がまだまだ残っています。また、がんの早期から緩和ケアが行われていれば、こんなことにはならないのにな、と思われるケースがたくさんあります。

 緩和ケア科の外来を受診された後の患者さんやご家族には、不安を抱えつつも、話を聴いてもらえたということで、少しほっとした気持ちになって帰っていただいております。
 
 緩和ケア外来では、患者さんやご家族の、それまでに抱えてきた押し潰されそうなほどの重たい荷物を「よっこらしょ」と下ろしていただくこと、または下ろすことができないのであれば、一緒にその荷物を運ぶ手伝いをするよということをお伝えすることが私の役割であると思っています。
 

串刺しおせち

2008-01-07 21:10:00 | 緩和ケア病棟

 写真は、当PCUでこの正月に患者さんのために作られた、おせち料理です。1月1日の朝食でした。

 串刺しのメニューは、お箸やスプーンが使えなくても、串刺しなら何とかご自分の手で食べることができる方にお出ししてます。
 
 串刺しメニューは、おせち料理だけ、ということではありません。普段の食事も「串刺しで」と栄養課にオーダーしますと作ってもらえます。
 豆の串刺しって、栄養士さんや調理師さんの大変さを伺えます。

 が。

 もっとすごいのは、ほうれん草のお浸しであろうが、サラダであろうが、何でも串刺しにできそうなものは串刺しにしてくださることです。
 朝食として、スクランブルエッグの串刺しを見たときにゃー、作る方の「魂」を感じました。

 普段は絶対に串に刺して食べないものが見られるので、お食事の介助をする私は、見ているだけでとても楽しいです。
 
 何より、残された機能を最大限に発揮するために、患者さんがご自分で食事を口に運べるように配慮したこの食事形態が、なんだかとても好きです。
 

あけましておめでとうございます

2008-01-04 21:18:04 | 日々の「ケア」

 あけましておめでとうございます。

 …といっても、ちっとも新年という気がしない勤務パターンでした。

 大晦日は夜勤(明けると元旦)というわけでした。大晦日の夜勤の前に、その年に履いていた、汚れた(臭い…)シューズを新年はあらたにしようと、ゴミ箱に捨てて帰りました。
 
 ところが。

 大晦日の夜勤の入りの時に、新しいシューズを病院にもって行くのを忘れて、履くものが無くなってしまいました。

 考えあぐねました。
 

 …で、思いついたのが、患者さんを寝たままお風呂に入れることができるスペースに置いてあった、白い長靴を履いてシューズの代用にすることでしたっ!

 そして、私は、大晦日から元旦にかけて、長靴の足音を「ぼとぼと」と鳴らせて、勤務を終えたのでした…。
 ああ、ひどい。
 
 長靴のおかげで、下腿の前面は靴擦れ。足は疲れるし、いいことなし。
 とほほ~~~~~~~~~~~~~。

 これが、今年の予兆になりませぬように…。