うちの母親は70歳を超えておりますから…。
定期的に通院しているのであります、でも、これって、別に珍しいことではなく、この年代の人々にとってはよくあることで…。
うちの母親は、腰椎すべり症の手術を受けましたが、足のしびれが思うようにとれず、神経障害性疼痛に悩まされている人です。
通院している整形外科は、地元では「有力な???」病院。
母親の脊椎の状態や手術後の体調を聴いていると、ポンとしましてはもう、加齢による身体的な不自由さといかに付き合っていくかということがうちの母親の課題ではなかろうか、と思っています。
ただ、母親は自分の体調と日々、必死に闘っております。
ですから、電話であっても、必死に自分の体調の不調さをずーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと話し続けます。
人が自分の体なのに自分の体じゃないような、そんな自分の体とおつきあいするには、周りの者も「うげげっ」と思うくらいその人の愚痴を聴くことが必要になるものだなぁ、って常々思います。
(緩和ケアを大切だと思う者としては、「愚痴」と言い切るのは本望ではありません。自分の親だからです、愚痴っていうのは)
で。
母親は言います。
「あそこの先生は、にこりともせん。自分からどうですか、すらゆうてこん(=言わない)。」
だそうです。
うちの母親の主治医(整形外科のドクターね)はとてもコミュニケーションが取れない医者みたい。
しかも、外来の看護師すらが、「あの先生は喋らない」ですって。
あああ。
そんな医者(こういう時には医師ではなく、ドクターではなく、医者と呼ばせてもらいます、私の感覚です)って、よく聴くよなぁ。
そこのとこ、私が直接どうにかできることではないので、母親にいくつかの「お笑い」選択肢を提示しました。
①「せんせ、(医師の仏頂面を配慮して)せんせこそ、体調はどうですか」と聞く。
②「せんせ、これあげる~~~」って、あめちゃんまたはチョコでも渡してみる。
(おそらく、これはすぐにゴミ箱行きまたは看護師にあげてしまう)
などなど。
この医師、うちの母親がお礼と称して渡す「現金」を渡した時だけ、「ありがとう」というそうな。
ああああ。
最低やな、この医者。
くそっ。
現金を渡すことって、汚い気持ちというよりも本気でお礼を示したい患者の気持ちをどうとらえているのだっ。
と、その医者に言いたい。
くそっ。
なんでもかんでも、高齢者の体調の不調を「年だから」で済ませるでないっ!!
医療者は、「診てやっているのだ」「看てやっているのだ」では求められている役割やプロ魂としてはお粗末すぎます。
蛇足ですが、私にも実は、「コイツ」ががんになって緩和ケア病棟に入院してきたら、どんなにしんどくても、どんなに痛くても、「どうせ、終わりなんですから何もしなくていいんじゃないですか」って、鎮痛剤などなど、全く使わずにいてやるからっ、っ!!!って思っている医師が何名かいます。
「どうせ、終わりなんですから、何もしなくてもいいじゃないですか」は本人(=某医師)の言葉です。
実際に、そんなことはできないし、実際にその人の苦しさを目の当りにしたら真剣に考えてしまうとしても。
医者ってのは、どうしてこんなに患者をもやもやとさせてしまうのでしょうね。
患者だろうが、医師だろうが、同じ人間なのに。
生きていること、生きてきたからには死に向かっていることは、生まれてきたからには万人に同じことなのに。