去年から、自分の病院で、あらたな役割が私に与えられました。
これまでは、がん患者さんやそのご家族、そしてスタッフのサポートが私の主な役割でした。
私に与えられた役割のひとつは、「主任会」の運営です。主任会の代表者ということになります。
私は、実は、管理職の経験はありません。だから、最初、この役割をこなすことのお話をもらったとき、それはそれは、困惑しました。
私が主任会を仕切る、ですってーーー?とんでもなーい。
…といっている暇が、今年に入ってますますなくなってきました。
うちの主任会には、やらねばならぬことが、雪だるま式に増えているからです。
各病棟の主任さんは、がん患者さんのケアや院内教育のことでともに仕事をすることがあるので、顔と名前は一致しますし、みなさんとお話したことがあります。「面識がある」ということと、「やらねばならぬことがある」ということで、私が主任会を運営していくにあたって持っていた困惑は幾分、ましになってきています。
主任さんですから…、さすが、これと決めたらそれを何とか遂行しようという意欲は「ありがたい」と感じるくらいです。
ある主任さんから、「ポンさん、余分な仕事を押し付けられて、大変やん。」といわれました。
確かにね。
会の目的遂行のために、文献を読んで、調べて、そして、主任さんたちに方向性を示すといったことをしなくてはならなくなりました。主任さんたちは一生懸命に協働してくださいますが、ふと…、
「方向性、これで合ってるかしら???」
と不安になることもしばしばです。
けれど、時間の余裕がない目的を果たそうとするならば、あれこれ迷うよりも、実際にやりながら、評価や修正をやるほうがよっぽど効率的です。
今年度は残り2ヶ月ですが、その期間にできることとやらねばならないことを、優先順位を考えてざっとリストアップし、主任さんたちに実行してもらっています。
そして、主任さんたちの実行していることが、無駄にならないように、そしてやる気と責任感を維持できるように、看護部長ならびに師長会に「主任会の決定権」をきっちりといただけるように提案し、了解を得ました。
ありがたいことに、目的遂行のために、主任さん自らが月に一度の主任会以外に、毎週月曜日に話し合いを持ちましょうと積極性をみせてくれています。
これには、ちょっと、(新米代表者としては)感動しちゃいました。
主任さんとのそんなこんなのやりとりがあって、私はこの役割を「余分な仕事」とはまったく思わなくなりました。
返って、「やってみせるわよ」ってな密かにそんな気持ちにもなっています。
(これからどんな気持ちに変化するかわからないから、控えめにいっておかないと…。)

それも、これも、主任さんたちのおかげです。
これからも、しばらくは、ゆっくりと急いでいこうと思います。
