がん看護学会に参加してきました。
発表も無事に終わり、束の間ですが、ほっとしてます。
学会に行くと、いつもながら、いろんな人との出会いや再会があります。
今回も同じですが、発表したとあって、今まで以上にいろんな人とお話ができたと思います。
抄録をみて、私が発表だと知った友人が声をかけてくれたり、恩師に近況報告ができたり、依頼されている講義の「メガトン級の」プレッシャーを頂いたり…。それから、ご近所の病院の認定看護師さんが挨拶に来てくださったり…。
さらに、認定看護師の教育をしていたこともあって、未だに私を「先生」と呼んでくださる方がいらっしゃるのは、本当に「こんな私なのに~~~~!」という思いもあって、照れるやら、申し訳ないやら、です。
今回の学会で最も心に残った出会いは…。
それは、以前、勤務していた病院の看護師さんとの出会いです。今は、退職して、大学院に進学し、スペシャリストを目指しているのだそうです。
そして、その彼女は、私が緩和ケアチームで活動している時代に、チームがカンファレンスを開いた時に、メンバーとして参加してくれていたそうで、今もそれが印象に残っていると話してくださいました。
へ~~~~~~~~~。
あの頃を思い出します。自分に余裕がなくて、自分のスペシャリストを目指す道をどう歩んだらいいのかわからず、とてもしんどかった時代でした。
自信は、今以上になくて、行き場がない思いを持っていました。
自分には、まだまだ修行が足りないと思っています。
すべての出会う方と一緒にお仕事をできるわけではありませんが、一人でも多くの方が緩和の面白さや大切さを知り、実践に活かせてもらえたらという気持ちは、自尊心が低い私ですが、今も昔もかわりません。
このところ、ほんの少しですが、自分が何らかの形でかかわったことで、緩和をやってみたい、と思えたという人に出会っています。
ひとりでも多くの方に、緩和に興味を持ってもらえたら、と思っています。
なぜなら、緩和は、特別なものではなく、医療や看護の基本だと思っているからです。
緩和といえば、今はがん患者さんが対象だと思われがちですが、この先、どの疾患の患者さんにもこの考え方が浸透していくものだ、そうなっていくべきだと思っています。
やっぱり…。
こういう出会いが、不甲斐ない自分に、何とかぼちぼちと今の活動を続ける「エネルギー」を与えてくれているのだ…、とつくづく思います。
自分とかかわってくださる皆々様に感謝…。