6月21日、緩和医療学会に参加してきました。
本当は翌日も参加したかったのですが、ほかの集まりがあったもので、1日だけの参加になりました。
自分が参加したセッションのうち、印象に残ったものがいくつかありました。
印象に残るものをいただけただけ、学会に参加した意義があるわーと、感謝の気持ちでいっぱいです。
そのうちのひとつ、私は緩和ケア病棟の現状と将来像というワークショップに参加しておりました。
このセッションで何度か出てきていた言葉。
急性期緩和ケア病棟、慢性期緩和ケア病棟。
この言葉が気になって仕方ありませんでした。
そうそう。
自分がこのところ、自分の緩和ケア病棟でも感じていることが、今の緩和ケア病棟での傾向なのだなと実感したのでありました。
何せ、患者さんと「ゆっくりと」かかわる時間なんてない。
在院日数の短縮化、病棟稼働率をどう上げるか、などの課題と連動して考えると、このセッションで質問されていた方がおっしゃっていた、緩和ケア病棟の一般病棟化というのはどの緩和ケア病棟にも当てはまるのではないかと思えてきました。
フットワークのよい、地域や患者さんのニーズに応えることができる緩和ケア病棟でないと、緩和ケア病棟の社会的な責任は果たせないのではないか、緩和ケア病棟の1床の価値をしっかりと考えないとと思って、これまでにやってきましたが…。
何だか、これでいいんだろうか…と悶々としました。
演者の先生は皆さん医師でした。
ですから、看護師から見た緩和ケア病棟の現状と課題はよくわからないところがありましたが、きっと、演者の先生の病院の看護師さんはみんな、お疲れではないだろうかと察しました。
ひょっとしたら、看護師さんのお疲れ具合がよく見えてらっしゃらないのでは…と思えたり。
自分が属する緩和ケア病棟も、セッションで発表されていた「現状」とそんなに変わりません。
緩和ケア病棟の一般病棟化と言われても仕方のない現状が存在しますが、時代の流れとしては仕方ないのかもしれません。
時代とともに変化するのは、何に関しても同じことで、緩和ケア病棟も同じことなのですが、変化してもいいことと、変化してはいけないことがあると思います。
ただ、自分が変化してはいけないと思っていることは、今の時代には合わない、時間もかかる、マンパワーも必要とする、エネルギーも必要とされる、そんなことが多くて、今の流れに逆行してしまっているのかしら…とさみしくなってしまいました。
前に属していた緩和ケア病棟は今時珍しい?とてもゆったりとした病棟でした。
決して暇だったのではありません。
忙しかったけれど、緩和ケアをやっているという実感がありました。
今の病棟との環境が違いすぎました。
だからこそ、今の緩和ケア病棟に入職するときに考えたことがありました。
在院日数の短い緩和ケア病棟(つまりは急性期緩和ケア病棟なのかもしれません)で、いかに自分が緩和ケアをやっていくかを模索するんだっ。
こんなことを考えていました。
今は、ちょっと疲れてしまっているところがありますが、それを考え直すいい機会になりました。
さ。
また明日からがんばろう。
