ある晩のこと。
仕事ですっかり遅くなって帰宅したら、玄関に伝言板(100均のホワイトボード)が置かれていた。
「おかーさんへ
みんなねました。
リリもねます。
遅くまでお仕事おつかれ様です。
ごはん一応あります。食べてね♪
P.S.髪切るのまた今度ね!」
家族がすべて寝静まった部屋のテーブルには一応なんてものじゃない立派な夕食、一人分。
もちろん私は夕食を食べていないので、本当にありがたい。
でも、ホントは、一緒に食べたかったな。
一人で食べるんじゃなくて、家族で一緒に。
空腹のピークはとうに過ぎているので、食欲はそれほどないのだけど
食べないと身体が持たない、と自分に言い聞かせて食べる。
「食べてね♪」というリリの書いてくれた文字を見る。
何度も読む。
こういう伝言が心の支えになる。
そして今夜、リリの髪を切ってあげると言っていたんだった。
なのに、リリが起きている間に帰宅することができなかった。
果たせなかった約束をいっぱいしながら、
それを許してもらいながら、私は生きている。
ごめんね、とホワイトボードに向かって(心の中で)つぶやく。
明日、リリを起こしたらちゃんと謝ろう。
週末にはリリの髪を切れるかな。
切れるよう、時間を作りたいな。
仕事ですっかり遅くなって帰宅したら、玄関に伝言板(100均のホワイトボード)が置かれていた。
「おかーさんへ
みんなねました。
リリもねます。
遅くまでお仕事おつかれ様です。
ごはん一応あります。食べてね♪
P.S.髪切るのまた今度ね!」
家族がすべて寝静まった部屋のテーブルには一応なんてものじゃない立派な夕食、一人分。
もちろん私は夕食を食べていないので、本当にありがたい。
でも、ホントは、一緒に食べたかったな。
一人で食べるんじゃなくて、家族で一緒に。
空腹のピークはとうに過ぎているので、食欲はそれほどないのだけど
食べないと身体が持たない、と自分に言い聞かせて食べる。
「食べてね♪」というリリの書いてくれた文字を見る。
何度も読む。
こういう伝言が心の支えになる。
そして今夜、リリの髪を切ってあげると言っていたんだった。
なのに、リリが起きている間に帰宅することができなかった。
果たせなかった約束をいっぱいしながら、
それを許してもらいながら、私は生きている。
ごめんね、とホワイトボードに向かって(心の中で)つぶやく。
明日、リリを起こしたらちゃんと謝ろう。
週末にはリリの髪を切れるかな。
切れるよう、時間を作りたいな。