とにかく日記

とにかく何でもいいから書く日記。3人の子へは仕送り、更新頻度は下がり、書き続けられるのか?(コメント等は承認制です)

どうしてこんな気もちになるの?

2010-09-19 07:06:14 | 
図書館で見つけて、借りて来た本。

「どうしてこんな気もちになるの?」 エダ・ルシャン著 野田恭子訳
ディスカバー・トゥエンティワン社 発行 (2003年)

1970年代にアメリカで書かれた本の翻訳、らしい。
当時のアメリカの過激さ(笑)の一端がうかがえる箇所も数箇所あるが、
基本的には、子供に自分の感情について考えさせるための本、である。

図書館で立ち読みした。
て、これは70年代風の子供向け認知行動療法的な本だ、ということに気づいた。

また、子供だけではなくわたし自身のためにも、なる本。
なんといっても、タイトルがいいじゃないか。
「どうしてこんな気もちになるの?」
この問いは、親ですっかり大人であるわたし自身、常に自分に問いかけている。

借りてきて読み、早速、子供たちの寝かしつけの読み聞かせに使ってみた。
(テキトーにアレンジしながら読んだ。一字一句、本の通りには読まない。)
読んだ部分の一部を、紹介する。

「第一章 いろいろな気もち

 ひょっとすると、あなたはきのう、おねえさんとゲームをしたかもしれない。
 おねえさんは年上で、あなたよりたくさんゲームをやったことがあるから、
 あなたは負けてしまった。
 あなたはきっと、おねえさんに腹がたってしかたがなかったにちがいない。
 それとも、夕べおそく、あやしい物音をきいた気がして、ふと目をさましたかもしれない。
 こわくて動くことも、人をよぶこともできず、あなたはベッドで息をころしてた。
 朝がくると、台所にかけこみ(←原著はこうだが、私は『お母さんのフトンにもぐりこみ』
 と言った、ウチの子達の行動はそうだから)、
 おかあさんにぎゅっとだきついて、びっくりさせた。
 おかあさんのことが大好きだから、そうしたかった。

 世界中の人はみな、ときによって、おこったり、おびえたり、愛したり、
 そのほか、いろいろなことを感じている。それが『気もち』だ。
 気もちは、とてもたいせつなものだ。
 だれでもみんな、ときどき自分の気もちにうろたえたり、とまどったりするけれど、
 気もちのことをもっと知ることができれば、それだけ強く、しあわせになる。」

最初の部分では、姉たち二人が弟に「ルルのことだ、ルルのことだ」とひやかし、
ひやかされたルルは、照れくさそうにしていた。
夜におびえる部分では3人とも、真剣に聞いていた。
そういう経験がある、ことを自覚しているのだ。

子供の心も、大人の心も、理解しやすくさせてくれる本、だと思う。
絶版で中古本しか手に入らないらしいのが残念。

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