ピースワンコジャパン の犬たちのことがずーっと頭から離れなくて重たい嫌な気分です。
そう言えば昔パピーミルのことを書いたよそ様のブログに「暗澹とした気持ちになります」とコメントしたら
「あなたは暗澹とした気持ちで済むかもしれないけど、現場の犬たちはもっと辛いんですよ」って
コメント返しが来て、めっちゃビビったことがありましたわ。
あの経験は今も自分の中にしっかり根付いています。反面教師としてね。
たとえそれが未熟なものでも、示された共感に対して上から否定するだけじゃ広がりがなくなってしまうよね。
さて、PWJの大きな問題の一つに保護犬の避妊去勢の拒否というものがあります。
時期的には全くの偶然なのですがPWJが台頭し始めたのと同じ頃に
犬の若年齢での避妊去勢が関節疾患やガンの発症と関連があるという研究が続けて発表されました。
(避妊去勢と疾患の関連はもっと古くから多くの研究が行われ発表されています。)
日本でもそれらの情報が色々な媒体で紹介されていました。
もちろん、このような情報はとても大切で多くの飼い主に伝えられなくてはならないものです。
けれど私は個人的にその伝え方にとてもモヤモヤした危機感を抱えていました。
避妊去勢と病気の関連を伝える文章の多くが、犬の避妊去勢が直面する問題の繊細な部分を
全く考慮していないように見えたからです。病気以外の部分のね。
きちんと室内で飼育されている家庭犬なら、飼い主が考えて選択すれば良いことだけど
行き場のない命を増やしてはならない保護犬の現場では避妊去勢は必須事項です。
この繊細な問題が十分な配慮なしに伝えられて行くと、きっと自分の都合の良い部分だけ取り出して
成されるべき避妊去勢を否定する人々が出て来てしまう!それを危惧していました。
同時期には「ヨーロッパではヒート中のメス犬も普通に散歩や公園に出かける。
オス犬たちもきちんと訓練すればインパルスコントロールが可能」という情報も見かけました。
それについても「あー、これはマズい。今の日本にこの情報を発信してしまうのはマズすぎる」と感じていました。
アメリカでは、保護犬譲渡は避妊去勢が必須と法律で決められているし
一般の家庭犬も原則として避妊去勢が義務付けられているので
同じ情報が発信されても、それほど大勢には影響しないのです。
そして昨日、週刊新潮の記事の中で伝えられているPWJ代表の避妊去勢に対する姿勢や
PWJ自身の反論の言葉の中に、まさにこれらの情報を都合よく解釈している様を見出しました。
論文としての発表において、医学的な面だけを伝えることには何の問題もありません。
けれどもそれを犬のニュースとして一般の飼い主に伝える媒体は、絶対に手間を省いてはいけない。
繊細で重要な問題を扱う時に、手間と注意深さが抜け落ちていたことが
あの巨大なモンスターに格好のエサを与えてしまったと感じています。
臓器を摘出してしまう避妊去勢手術が犬の体に負担が大きすぎると言うなら
オス犬の睾丸へのグルコン酸亜鉛注射やメス犬の卵管結紮や卵巣温存という方法もあるのです。
でも従来の避妊去勢手術であっても、将来ガンになってしまうリスクの大きさと
ヒート中のメスの匂いや産まれたばかりの子犬を巡って殺傷沙汰が起きてしまうリスクは
比べるまでもないことですよね。
(新潮記事未読の方のために書きますと、後者はPWJで起こっていると言われることです。)
ピースワンコ ジャパンのことに関して、私の態度はかなりしつこいですよね。
「だよね〜。なんでそんなにこだわってるの?」
今まで書いたことがなかったけれど、こんな気持ちがベースにあります。
かつて自分が「日本の犬を取り巻く環境を少しでも良くするために」と関わっていた媒体が
少なからずこのモンスターの存在に関係がある。
そしてその関係が、当初とても多くの人の目を眩ませてしまった。
私は何故だかは上手く説明できなかったけれど、どうしてもこの団体が信用できなかったのですが
上に書いたようなdaとPWJの関係のせいで、それを口に出すことを躊躇し続けていました。
その後PWJが避妊去勢処置を行なっていないということを知り「くそーっやっぱりか!」という気持ちになった、
自分がもっと早くに何か言っていたら何かが変わったかもしれないなんて大それたことは思いません。
私が何をしたところで今と同じ状態だったことは間違いありません。
それでもやっぱり、口に出すこと言葉にすることを躊躇していた自分を悔いています。
それが私がピースワンコの問題を書かずにいられない理由の一つです。
もちろん、あの巨大なモンスターがモンスターのままでいたら日本の保護活動が根本からダメになってしまうという危機感もあります。
PWJが新たな引き取りは完全に止めて、
ヘリコプターとか地元有力者の接待とか他団体への資金バラマキなどの無駄遣いも全部やめて
売却できる資産は徹底的に売り、犬を個別に管理できるよう施設を整備し、
他の団体に引き取ってもらえる犬は持参金付きでお願いし、
施設にいる犬たちのQOLを確保しながら健全で透明な保護活動をしてくださること、それだけが願いです。
あ、もちろん犬たちの避妊去勢はした上で。「それだけ」って言いながら壮大な願いですね。
昨日も書いたけれど、寄付をされた方、今も寄付している方にこそ上に書いたような願いを
大きな声で団体に対して訴えていただきたいんです。
伝えなくてはいけないことは「小さな命を救ってくれてありがとう」じゃないんです。
「むずかしいお話だったから、最後はニコのニコニコ顔を見てください、だって〜」
そう言えば昔パピーミルのことを書いたよそ様のブログに「暗澹とした気持ちになります」とコメントしたら
「あなたは暗澹とした気持ちで済むかもしれないけど、現場の犬たちはもっと辛いんですよ」って
コメント返しが来て、めっちゃビビったことがありましたわ。
あの経験は今も自分の中にしっかり根付いています。反面教師としてね。
たとえそれが未熟なものでも、示された共感に対して上から否定するだけじゃ広がりがなくなってしまうよね。
さて、PWJの大きな問題の一つに保護犬の避妊去勢の拒否というものがあります。
時期的には全くの偶然なのですがPWJが台頭し始めたのと同じ頃に
犬の若年齢での避妊去勢が関節疾患やガンの発症と関連があるという研究が続けて発表されました。
(避妊去勢と疾患の関連はもっと古くから多くの研究が行われ発表されています。)
日本でもそれらの情報が色々な媒体で紹介されていました。
もちろん、このような情報はとても大切で多くの飼い主に伝えられなくてはならないものです。
けれど私は個人的にその伝え方にとてもモヤモヤした危機感を抱えていました。
避妊去勢と病気の関連を伝える文章の多くが、犬の避妊去勢が直面する問題の繊細な部分を
全く考慮していないように見えたからです。病気以外の部分のね。
きちんと室内で飼育されている家庭犬なら、飼い主が考えて選択すれば良いことだけど
行き場のない命を増やしてはならない保護犬の現場では避妊去勢は必須事項です。
この繊細な問題が十分な配慮なしに伝えられて行くと、きっと自分の都合の良い部分だけ取り出して
成されるべき避妊去勢を否定する人々が出て来てしまう!それを危惧していました。
同時期には「ヨーロッパではヒート中のメス犬も普通に散歩や公園に出かける。
オス犬たちもきちんと訓練すればインパルスコントロールが可能」という情報も見かけました。
それについても「あー、これはマズい。今の日本にこの情報を発信してしまうのはマズすぎる」と感じていました。
アメリカでは、保護犬譲渡は避妊去勢が必須と法律で決められているし
一般の家庭犬も原則として避妊去勢が義務付けられているので
同じ情報が発信されても、それほど大勢には影響しないのです。
そして昨日、週刊新潮の記事の中で伝えられているPWJ代表の避妊去勢に対する姿勢や
PWJ自身の反論の言葉の中に、まさにこれらの情報を都合よく解釈している様を見出しました。
論文としての発表において、医学的な面だけを伝えることには何の問題もありません。
けれどもそれを犬のニュースとして一般の飼い主に伝える媒体は、絶対に手間を省いてはいけない。
繊細で重要な問題を扱う時に、手間と注意深さが抜け落ちていたことが
あの巨大なモンスターに格好のエサを与えてしまったと感じています。
臓器を摘出してしまう避妊去勢手術が犬の体に負担が大きすぎると言うなら
オス犬の睾丸へのグルコン酸亜鉛注射やメス犬の卵管結紮や卵巣温存という方法もあるのです。
でも従来の避妊去勢手術であっても、将来ガンになってしまうリスクの大きさと
ヒート中のメスの匂いや産まれたばかりの子犬を巡って殺傷沙汰が起きてしまうリスクは
比べるまでもないことですよね。
(新潮記事未読の方のために書きますと、後者はPWJで起こっていると言われることです。)
ピースワンコ ジャパンのことに関して、私の態度はかなりしつこいですよね。
「だよね〜。なんでそんなにこだわってるの?」
今まで書いたことがなかったけれど、こんな気持ちがベースにあります。
かつて自分が「日本の犬を取り巻く環境を少しでも良くするために」と関わっていた媒体が
少なからずこのモンスターの存在に関係がある。
そしてその関係が、当初とても多くの人の目を眩ませてしまった。
私は何故だかは上手く説明できなかったけれど、どうしてもこの団体が信用できなかったのですが
上に書いたようなdaとPWJの関係のせいで、それを口に出すことを躊躇し続けていました。
その後PWJが避妊去勢処置を行なっていないということを知り「くそーっやっぱりか!」という気持ちになった、
自分がもっと早くに何か言っていたら何かが変わったかもしれないなんて大それたことは思いません。
私が何をしたところで今と同じ状態だったことは間違いありません。
それでもやっぱり、口に出すこと言葉にすることを躊躇していた自分を悔いています。
それが私がピースワンコの問題を書かずにいられない理由の一つです。
もちろん、あの巨大なモンスターがモンスターのままでいたら日本の保護活動が根本からダメになってしまうという危機感もあります。
PWJが新たな引き取りは完全に止めて、
ヘリコプターとか地元有力者の接待とか他団体への資金バラマキなどの無駄遣いも全部やめて
売却できる資産は徹底的に売り、犬を個別に管理できるよう施設を整備し、
他の団体に引き取ってもらえる犬は持参金付きでお願いし、
施設にいる犬たちのQOLを確保しながら健全で透明な保護活動をしてくださること、それだけが願いです。
あ、もちろん犬たちの避妊去勢はした上で。「それだけ」って言いながら壮大な願いですね。
昨日も書いたけれど、寄付をされた方、今も寄付している方にこそ上に書いたような願いを
大きな声で団体に対して訴えていただきたいんです。
伝えなくてはいけないことは「小さな命を救ってくれてありがとう」じゃないんです。
「むずかしいお話だったから、最後はニコのニコニコ顔を見てください、だって〜」