食事にハーブを取り入れるというと皆さんはどんなイメージを持たれますか?
「ナチュラルで体に優しい」
「難しくて取っつきにくい」
「ちょっと胡散くさい」
思いつくままに挙げてみましたが、こういうイメージがあるのは「よく分からない」からですよね。
一番最初にハーブを取り入れて健康をサポートしようという場合の考え方を書いておきます。
「こーゆーのもハーブ?」「そうみたいよ」
ホリスティックという言葉を聞いたことがある方は多いと思います。
ハーブ療法もホリスティックケアの一部です。
ホリスティックHolisticというのは「全体的」「包括的」という意味です。
身体に何か不調が現れた時その症状を取り除くだけではなく、体全体のバランスを診て
包括的に整えていくことで健康な状態に戻していく、または全体のバランスを保つことで
病気を予防しようというのがホリスティックケアの考え方です。
漢方薬を使う東洋医学やインドのアーユルヴェーダの考え方とほぼ同じですね。
私たちは長い間に渡って西洋医学的な「胃腸が悪い時には〇〇」「頭が痛い時には△△」という方式に慣れているので
ついついそういうスポット的な視点でハーブを選びがちですが、まずは上記の基本的な考え方を頭に置いてください。
私が以前から基本の3種と呼んで日常的に使っているハーブを例に取ります。
基本の3種はネトル、クリーバーズ、バードックの3つです。
ネトル
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「天然のマルチビタミン」と呼ばれるほど、各種ビタミンやミネラルが豊富です。
血液の循環を良くする働き、鉄分が多いため、造血作用が期待できます。
そのため継続して摂取することで各臓器の血流量が増えて、本来の働きが活発になります。
腎臓や肝臓など体の解毒器官である内臓で血流が増えると、不要なものの分解や排泄の機能が高まります。
そのためネトルはデトックスがあると言われますが、その仕組みは上記のようなことなんですね。
余談ですが、白鳥の王子という童話がありますよね。
あのお話の中で魔女の呪いで白鳥にされた兄達の呪いを解くために妹である姫君がイラクサでベストを編みます。
イラクサは姫の指を刺して傷だらけになりながら編んだという記述がありますが、あのイラクサがネトルです。
刺すなんて生易しいものではなくて、ネトルの生の葉は触るとピリピリして爛れたようになるそうです。
でも調理したり乾燥させたりすると食用や薬用になるの、不思議ですよね😲
クリーバーズ
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これは、まさにその辺に生えている雑草です。
日本ではそれほど見かけるものではないのですが、和名はヤエムグラと言います。
乾燥させた葉っぱは、ごく細い毛細血管を拡張させる働きがあり、その結果血液やリンパの流れが良くなります。
分かりますね?これでネトルと同じく、全身の臓器の心強いサポート役となります。
抗炎症作用もあるので、消化器や泌尿器系の炎症を緩和させる働きがあります。
バードック
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厳密には少し違うのですがゴボウです。
水溶性の食物繊維イヌリンの他に、カルシウム、鉄などのミネラル類も多く含みます。
バードックの成分には肝臓内のフリーラジカルを探し出し、細胞が傷つけられる前に除去する働きがあることが判っているそうです。
肝臓サポートのハーブと言えばバードックが挙げられるのはこういう理由ですね。
利尿作用もあり、老廃物を排出するハーブの代表とも言えます。
どうでしょう?ベーシックな3つのハーブの働きを見るだけで、ハーブ療法というのが全身を包括的にサポートするものだということが分かりますね。
だから、まだ若いうち、元気なうちからハーブを食事に取り入れることが健康のサポートになるんですね。
ハーブ療法の考え方を最初に書いておこうと思ったら、それだけでえらく長くなってしまいました😅
「本当に長いよね〜」
明日引き続き、具体的な使い方や入手方法について書きます。
(なんか怪しい感じですね。全然怪しくないから心配しないで!)