先日「動物愛護法とペット業界」というタイトルでボヤいた内容の本記事がアップされたのでリンクします。
「なんだか色んな方面から数値規制って言葉が聞こえてくるけど、だからどういうことなの?」とお思いの方、
簡単に2019年からの流れと、環境省の案、議員連盟の要望、業界団体の要望をそれぞれにまとめました。
ツイッター他SNSなどで、この「動物愛護法改正に伴う数値規制」に関する情報は私も時折目にしていました。
けれど「こんな数値では話にならない!」「ひどい!」と引用されている数値が、
環境省の1月時点の案だったり、業界団体の案だったりとマチマチで、さらに説明もないものが多く
「これでは混乱して興味を失う人もいるんじゃない?」と心配していたところでした。

「で、まとめたんだけど、そこに書けない言いたいこといっぱい出て来すぎちゃったんだって」
今回は数値規制に賛同した衆院議員が所属政党を超えて、動物愛護法のための連盟を立ち上げ
諸外国の例も調査した上で、日本のペット関連の法律では画期的とも言える案を要望として提出しています。
この議員連盟は2015年に参院衆院両方から有志議員が参加して立ち上げられたのですが
今回の要望書提出は一番良い仕事だったと言えるかもしれない。
回りくどい書き方なのは、手放しで褒めたり支持したりするには足りないことだらけだから。
連盟の活動を伝える独自サイトなどもないし(あるとしても簡単に見つからない、少なくとも私は見つけられなかった)
プロジェクト名が「殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟」と、多分本当には理解してないな〜感溢れてるし。
でも有権者が議員に「なんとかしてください!」と訴えることで変えられることもあるという前例としては
大いに意味のあることだと思います。
ついでに言えば「有権者として」というのは選挙で投票することが大前提です。
私のブログに来てくださる方にこんなことを言う必要はないと思いますが、投票はしなくてはいけません。

「おかーさん、話が少しそれ始めたわ」
ああ、そうね、そうね。
環境省は1月に「これでどう?」と出して来た案よりは、今回かなりの改善を見せています。
それでも上にリンクした本文にあるとおり、まだまだこれでは動物福祉が守られているとは言えない。
環境省としては業界団体と議員連盟の板挟みでギリギリの折衷案を出して来たと言う感じです。
多分、業界団体は「これでは犬猫を使ってあげられるはずの利益が少なくなる!」と言うことで
環境省にかなり圧力をかけてくることでしょう。(それはもちろん国民の目には直接触れない)
つまり今でさえ穴のある環境省案が結局さらに悪くなる可能性も残っているということ。
だから気を抜かないでこの「数値規制」の行く末に注目し続けてください。
環境省では今回の素案をさらに検討会にかけて、今秋には成案としたいという意向だそうです。
その過程で、もしかしたら国民から意見を募集する機会があるかもしれません(多分ない)
公式な意見募集の機会がなくても、各動物保護団体などが署名やメール送信の呼びかけをするかもしれない。
何かしら声をあげられる機会があれば、またどこかでお知らせするようにしますので
賛同される方はぜひご協力くださいね。

「おかーさんてネット見てもテレビ見ても怒ってばっかりいるよね」
「うん、じゃあ見なければいいのにね」
君たちの意見はもっともだ。
でも怒りたくないから見ないでいたら、人間の生活だって恐ろしいことになっちゃうんだよ。