数日前に自分に喝を入れるなんて言って予告したあれ......
「ちょっとおかーさん、腎臓のお話いつ始めるの?」
あ、ニヤ様そうですね。いい加減にしなさいって感じですね。どうもすみません。
いや〜、腎臓病について医学的な面はさておき、食餌のことなどを調べ始めたら
やたらといろんな説があって「これは実際に病気になってから調べたらパニックになるよなあ」と実感しました。
そこで、まずは腎臓病を予防するという点から、書いていくことにしました。
「ふーん。で、そもそもジンゾーってなに?」
そこだよね。腎臓はみなさんご存知の通り泌尿器系の内臓で、おしっこを作るところ。
もう少し言うと、血液をろ過して、不要な老廃物や水分を尿として排泄する準備をする器官。
排泄だけでなく、ろ過した後、体に必要なものは再吸収し体内にとどめる役目もします。
消化器官で処理されて体内に吸収された食べ物はエネルギーとして消費されます。
栄養素のうちのタンパク質はエネルギーとして使われた後、老廃物が発生します。
この老廃物をろ過するのが、上に書いたように腎臓の仕事。
また、過剰な塩分も腎臓によってろ過されます。
タンパク質の摂りすぎ、塩分の摂りすぎが腎臓の負担になるのはそういう理由。
「タンパク質って美味しいやつじゃない。タンパク質食べちゃいけないの?」
いいえ、タンパク質は大切です。良くないのは「摂りすぎ」
だから手作りの食餌を与えている方は、タンパク質の量はきちんと管理することが大切です。
(これ、自分への戒めも思いっきり込めてます。長くやってるといい加減になりがちだし。)
人間と違って犬や猫にとって動物性のタンパク質の重要性はずっと高いものです。
少なすぎると免疫力も落ちて、感染症などにもかかりやすくなるし、筋力も落ちる。
多すぎると腎臓に負担がかかってしまう。
タンパク質の適切な量についてはこちらの記事などをご参照ください。
「体を労わりたい時、元気をつけて欲しい時」
タンパク質は量だけでなく、質がもちろん重要です。
タンパク源として大豆やトウモロコシ(コーングルテンも含めて)が使われているフードは
私ならば避けたいところです。肉食の犬のタンパク源として不自然ですもんね。
コーングルテンは療法食にも多く使われているので「イメージ悪いんだけど、大丈夫なんだろうか?」と思って
色々いろいろ調べてみたんですが「消化が良くて体に優しいタンパク源」という説と
「本来は犬が食べるべきではない低品質のタンパク源」という両極端な説があり、混乱しましたよ。
「体に優しい」と言っているサイトは、実際に製品にコーングルテンを使っている会社の関連サイトだったり
当該会社にコラムを提供している獣医さんだったりするので、丸ごと信用するわけにはいかんと思います。
一方「低品質だからダメ!」と言っているサイトはほとんどが「自然派」。
その中でも特にちょっと偏り気味じゃない?(←控えめに言ってる)という強硬派ナチュラル。
中にはワクチン接種反対!とも描いてあるサイトもありました。
(↑上記のサイトはいずれも英語で検索して出てきたものばかりです。個人のブログなどは含みません。)
ということで、自分なりに出した結論は
「コーングルテンは思っていたほど酷い食品ではないけれど、できれば避けたい。
ましてやメインのタンパク源として入っているフードは、自分の基準では不合格。」というもの。
疾患を予防し、腎臓をだいじに使うためには、質の良いタンパク質で作られた食餌を適切な量与えること。
当たり前のことなんですが、これがポイントです。
手作りの食餌の方は量に特にご注意。
もっと言えば、動物性タンパク質を含む食品に含まれるリン、そのリンと拮抗して調整役になるカルシウム。
こんな風に一つの栄養素は別の栄養素と常に関連しているので、結局はバランスの良い食餌が大切なんですね。
「そんな当たり前のことの他に、もっと何かないの?」
慢性病を予防するためには毎日の食餌って大切だから、当たり前のことがだいじなんだよ。
でも腎臓病には慢性のものだけでなく急性のものもあります。
突然、嘔吐や下痢、血尿、脱水症状などが起きて急激に悪化するもの。
尿路結石症の他、毒物を摂ってしまった時に起こります。
毒キノコ、自動車の不凍液、人間用の薬の誤飲などがありますが
意外と多いのが、ブロピレングリコールや人工グリセリンを使った犬オヤツを食べた後急性の腎炎を起こすケースだそう。
急性にならなくても、こういう添加物は長期的にも腎臓に負担になるので避けます。
急性のものは適切に治療すれば完治して回復するのですが、ダメージが生涯にわたって残る場合もあります。
ですから、腎臓をだいじにするためには、上記のことにくれぐれも注意が必要。
それから、腎臓をだいじに使うための心強いサポート役はやっぱりハーブです。
詳しくはこちらをどうぞ
「ハーブのおさらい」
上のリンク先に登場するネトル、バードック、クリーバーズは我が家の基本の3種なのですが
肝臓と腎臓をマイルドにサポートするワイルドストロベリーや、
同じく肝臓や腎臓を活性化させるダンデライオンも日常的に使えるハーブです。
(今日書いているのは「予防」のお話なので、症状が出ている場合はまた別になります。)
ドライフードは栄養のバランスの点では安心なのですが、どうしても水分不足になりがち。
軽い脱水症状が常に続いているような状態も、腎臓にとっては負担になるので
上で挙げたハーブをティーにしてフードにかけて与えるのは、腎臓のためにも良いことです。
それから東洋医学では腎臓は恐怖や不安に反応する臓器という位置付けだそうです。
常に恐怖や不安のある生活は腎臓にも負担になるということですね。
(これはサラロンさんからの受け売り)
サラロンさんのお名前が出たところで、ハーブについてご相談のある方は
ぜひこちらへ。「人と犬のハーブ屋さん PEA TEA PUU 」
腎臓の病気になってしまった時については近日中に改めて。
人気ブログランキングへ
「ちょっとおかーさん、腎臓のお話いつ始めるの?」
あ、ニヤ様そうですね。いい加減にしなさいって感じですね。どうもすみません。
いや〜、腎臓病について医学的な面はさておき、食餌のことなどを調べ始めたら
やたらといろんな説があって「これは実際に病気になってから調べたらパニックになるよなあ」と実感しました。
そこで、まずは腎臓病を予防するという点から、書いていくことにしました。
「ふーん。で、そもそもジンゾーってなに?」
そこだよね。腎臓はみなさんご存知の通り泌尿器系の内臓で、おしっこを作るところ。
もう少し言うと、血液をろ過して、不要な老廃物や水分を尿として排泄する準備をする器官。
排泄だけでなく、ろ過した後、体に必要なものは再吸収し体内にとどめる役目もします。
消化器官で処理されて体内に吸収された食べ物はエネルギーとして消費されます。
栄養素のうちのタンパク質はエネルギーとして使われた後、老廃物が発生します。
この老廃物をろ過するのが、上に書いたように腎臓の仕事。
また、過剰な塩分も腎臓によってろ過されます。
タンパク質の摂りすぎ、塩分の摂りすぎが腎臓の負担になるのはそういう理由。
「タンパク質って美味しいやつじゃない。タンパク質食べちゃいけないの?」
いいえ、タンパク質は大切です。良くないのは「摂りすぎ」
だから手作りの食餌を与えている方は、タンパク質の量はきちんと管理することが大切です。
(これ、自分への戒めも思いっきり込めてます。長くやってるといい加減になりがちだし。)
人間と違って犬や猫にとって動物性のタンパク質の重要性はずっと高いものです。
少なすぎると免疫力も落ちて、感染症などにもかかりやすくなるし、筋力も落ちる。
多すぎると腎臓に負担がかかってしまう。
タンパク質の適切な量についてはこちらの記事などをご参照ください。
「体を労わりたい時、元気をつけて欲しい時」
タンパク質は量だけでなく、質がもちろん重要です。
タンパク源として大豆やトウモロコシ(コーングルテンも含めて)が使われているフードは
私ならば避けたいところです。肉食の犬のタンパク源として不自然ですもんね。
コーングルテンは療法食にも多く使われているので「イメージ悪いんだけど、大丈夫なんだろうか?」と思って
色々いろいろ調べてみたんですが「消化が良くて体に優しいタンパク源」という説と
「本来は犬が食べるべきではない低品質のタンパク源」という両極端な説があり、混乱しましたよ。
「体に優しい」と言っているサイトは、実際に製品にコーングルテンを使っている会社の関連サイトだったり
当該会社にコラムを提供している獣医さんだったりするので、丸ごと信用するわけにはいかんと思います。
一方「低品質だからダメ!」と言っているサイトはほとんどが「自然派」。
その中でも特にちょっと偏り気味じゃない?(←控えめに言ってる)という強硬派ナチュラル。
中にはワクチン接種反対!とも描いてあるサイトもありました。
(↑上記のサイトはいずれも英語で検索して出てきたものばかりです。個人のブログなどは含みません。)
ということで、自分なりに出した結論は
「コーングルテンは思っていたほど酷い食品ではないけれど、できれば避けたい。
ましてやメインのタンパク源として入っているフードは、自分の基準では不合格。」というもの。
疾患を予防し、腎臓をだいじに使うためには、質の良いタンパク質で作られた食餌を適切な量与えること。
当たり前のことなんですが、これがポイントです。
手作りの食餌の方は量に特にご注意。
もっと言えば、動物性タンパク質を含む食品に含まれるリン、そのリンと拮抗して調整役になるカルシウム。
こんな風に一つの栄養素は別の栄養素と常に関連しているので、結局はバランスの良い食餌が大切なんですね。
「そんな当たり前のことの他に、もっと何かないの?」
慢性病を予防するためには毎日の食餌って大切だから、当たり前のことがだいじなんだよ。
でも腎臓病には慢性のものだけでなく急性のものもあります。
突然、嘔吐や下痢、血尿、脱水症状などが起きて急激に悪化するもの。
尿路結石症の他、毒物を摂ってしまった時に起こります。
毒キノコ、自動車の不凍液、人間用の薬の誤飲などがありますが
意外と多いのが、ブロピレングリコールや人工グリセリンを使った犬オヤツを食べた後急性の腎炎を起こすケースだそう。
急性にならなくても、こういう添加物は長期的にも腎臓に負担になるので避けます。
急性のものは適切に治療すれば完治して回復するのですが、ダメージが生涯にわたって残る場合もあります。
ですから、腎臓をだいじにするためには、上記のことにくれぐれも注意が必要。
それから、腎臓をだいじに使うための心強いサポート役はやっぱりハーブです。
詳しくはこちらをどうぞ
「ハーブのおさらい」
上のリンク先に登場するネトル、バードック、クリーバーズは我が家の基本の3種なのですが
肝臓と腎臓をマイルドにサポートするワイルドストロベリーや、
同じく肝臓や腎臓を活性化させるダンデライオンも日常的に使えるハーブです。
(今日書いているのは「予防」のお話なので、症状が出ている場合はまた別になります。)
ドライフードは栄養のバランスの点では安心なのですが、どうしても水分不足になりがち。
軽い脱水症状が常に続いているような状態も、腎臓にとっては負担になるので
上で挙げたハーブをティーにしてフードにかけて与えるのは、腎臓のためにも良いことです。
それから東洋医学では腎臓は恐怖や不安に反応する臓器という位置付けだそうです。
常に恐怖や不安のある生活は腎臓にも負担になるということですね。
(これはサラロンさんからの受け売り)
サラロンさんのお名前が出たところで、ハーブについてご相談のある方は
ぜひこちらへ。「人と犬のハーブ屋さん PEA TEA PUU 」
腎臓の病気になってしまった時については近日中に改めて。
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