(1)先日、知り合いから会いたいと連絡があり、今日はぶらぶらと出かけてきました。
幸いなことに天気も良く、結局、ぶらぶらと神田を回ることになりました。いつもどこをどう歩くかは「企業秘密」ですが、必ずチェックしに寄る店も何件かあります。
(2)東陽堂書店の前に来たとき、信号が赤になりました。別に急いでいたわけではありませんから、店の方を向いて棚を一渡り見ました。すると、とりわけ分厚い『近世日本の儒学』という本が目に入りました。
ここのところ、No.323に載せた『漢学者伝記集成』をネットのオークションで入手して以来、『国学運動の思想』(岩波書店、日本思想体系)やら、『賀茂真淵』(吉川弘文館)などをいくらか読んでいるせいか、即座に反応しました。すると、副題として「徳川公継宗70年祝賀会記念」とあるのがわかりました。「徳川公継宗」は、「徳川公」=「家達(いえさと)」が「徳川本家の跡を継ぐ」の意です。そして、出版社として「岩波書店」の名があることがわかりました。
店の外の棚にあるからといって安い掘り出し物とは限りません。たまには目が飛び出るくらいの高価本が置いてあったりもします。ですから、高いだろうなと思いつつ見ると「書込有 600円」とありました。どんな書き込みがあるのかと調べたところ、全体1150㌻ある中の3㌻に朱色のマーカーで少し線が引かれていました。もちろん買いました。帰ってから物差しで測ったところ5㎝ありました。
専門家の評価はまだわかりませんが、執筆陣は錚々たる人達です。下に載せておきましょう。
1.表紙
2.目次1㌻
3.目次2㌻
4.目次3㌻
どうですか。専門外の私からみても、驚きの陣容です。
これで、この年末年始の過ごし方は決まりです。
【コレクション 116 法律新聞】
いろいろなことがあるにせよ、日本は「法治国家」なんですね。それを、体裁だけでなく実質的に、権力者にとってのでなく、権力者をしばり国民の権利を守る、そういう「法治国家」にする必要があります。これは、現在では「憲法9条を守れ」に象徴されるでしょう。とにかくご覧ください。
この大きさは、B5判、12㌻です。B4判の用紙3枚を重ねて二つ折りしてできています。これは、パンフレットというよりも、冊子という方がよいかもしれません。
全体は、
1㌻ 上掲
2㌻ 推薦文 今井清一 法曹界に関連した多彩な記事を満載
加藤一郎 戦前の判例資料の中で最も価値の高いもの
3㌻ 内容見本 第1号1面
4㌻ 推薦文 上記加藤一郎の続き
辻 誠 わが国司法の変遷を知る貴重な資料
5㌻ 推薦文 高木四郎 父=高木益太郎と『法律新聞』
6㌻ 推薦文 利谷信義 日本近代法史研究の宝庫
7㌻ 内容見本 *これは下に載せました。文字が小さめですがご覧ください。
8㌻ 推薦文 中野次雄 戦前における下級新判例の唯一の記録
平野龍一 生き生きとした読み物としても興味深いもの
9㌻ 内容見本
10㌻ 推薦文 上記平野龍一の続き
森長英三郎 政府へ抵抗しつつ、時代を先取りした『法律新聞』
11㌻ 内容見本
12㌻ 復刻版概要
刊行案内 B 5判 定価 各配本毎 75,000円
揃価 明治期 450,000円
大正期 1,125,000円
昭和期 1,200,000円
総目次 全2冊 25,000円
刊行:1983年~89年 不二出版
以上です。
ところで、いま日本では、自公政権下でどんどん軍拡が進められ、すでに沖縄には有事の際の自衛隊員の避難壕がすでに2つ造られていて、これをさらにあと8つ造ることが進められています。
いったい、その有事の際に沖縄県民はどこに避難すればよいのでしょうか?
こういう発想は、関東軍が日本人を置き去りにしたことと同じです。軍隊が国民を守るなどというのは幻想です。
ではここで。