神足勝記を追って

「御料地の地籍を確定した神足勝記」を起点として「戦前の天皇・皇室・宮内省の財政について」のあれこれをとりあげる

No.428 アンテナ

2025-03-08 23:46:52 | 閑話
(1)きのうの「大学出版部協会の歩み」は、法政大学市ヶ谷の生協書籍部の入り口で収集した小冊子です。今日はパンフの収集のことで一言。

(2)現在も私の研究はまだやらなければならない課題が多いですが、パンフレットを収集し始めたころは、今研究している御料地・御料林・皇室財政・皇室財産などなどについて、本当に右も左もわかりませんでした。これについては、前にいくらか書きました。
 それが、大学院試験を通過して研究者の卵になれたのは、宇佐美ゼミで『資本論』をともかく読んだこと、宇佐美誠次郎先生の近くで勉強を続けたいと思ったこと、これです。
 それから、女房持ち・子持ちになっても続けられたのは、親父が「40〔歳〕前なら東京へ行って勉強し直す」と言っていたのを小学生の頃に聴いたからです。何をやるつもりだったかは不明です。

(2)私の夢は、山の方の中学校の国語の先生になり、晴れたら山や沢で遊び、雨の日はロシア語の本を読んだり、酒を飲んで・・・という程度でした。
 小中学校の試験なんかも、教員だった親父から100点取れと言われたことはないし、70~80点も取れば御〔おん〕の字で、20~30点分はあとからやればいいと言われてました。
 そうして、やりたいことをやりたい〔遊んでいたい〕、そう思いながら大きくなりましたから、大学院でテーマを選ぶ段になって、学部で読んできた『資本論』の研究ではなくて、誰もやっていないことをやりたいと考えました。

(3) もちろん、『資本論』などは偉い学者がゴマンといて、その下にミニ研究者が何万もいました。そういう人たちの論文や著作も多数ありましたから、せっせと読んで、「こう言っているが自分はこう思う」という程度のことを書ければ、卒論・修論程度なら通してもらえたでしょう。しかし、自分にはその実力も興味もありませんでした。

(3)それが私の性格です。つまり、やる人がいるならやってもらえばいい。自分はほかにやることがある・・・と。そうして選んだのが今の専門分野ですが、先行研究がほとんどなく、おまけに資料が未公開で苦労しました。
 情報公開法制定以降、とくに2015年頃から資料のデジカメ撮影ができるようになり、途中コロナの蔓延があり利用の制限がありましたが、ようやく今頃のなって作業の先行きが見えてきました。

(4)オット、長くなりました。
 この間、自分の視野が狭くならないようには心がけました。
 今このブログに載せているパンフレットの収集は、少ない奨学金な上に女房持ち子持ちという生活だったために思うように本が買えなかったという経済的理由がありますが、むしろアンテナを高く張るという気構えがありました。
 そうして集めたものですが、今見ても面白く、当時を思い起こす縁〔よすが〕にもなっています。
 もし欲しいという大学や研究機関があれば、まだこれまで載せたものの10倍くらいはありますから、ご覧いただいたうえでお知らせください。寄贈いたします。


【コレクション 185 北海道大学出版会図書目録】
 出版目録や古書目録は毎月・毎年のものなどがあり、数も多くて場所ふさぎになってしまうのでしばらく手元に置いてから処分してしまいました。しかし、その中でも捨てられずに残したものがあります。それが次のものです。この前後のことは不明です。
 これはこの表紙をのすばらしさに引かれて捨てられなかったものです。
 大きさはA5判です。中身は普通の出版目録ですから、紹介を省略します。


              山梨大学の校庭に立派なチョウセンゴヨウマツがありました。
               いま、そのマツボックリがわが部屋に3つ飾られています。

 以上です。
 今日ははここで。 
 外では氷雨が降ってます。

    
     庭の牡丹

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