【コレクション 19】
(1)きょう、千葉県の市原市の川で基準値240倍のPFOAが確認されたというニュースがありました。この川は東京湾に流れ込むようです。東京湾は調べなくて大丈夫でしょうか。「江戸前」の魚介類はいつまで自慢できるでしょうか。
私の住む東京3多磨地方は、横田基地が出所と目されている高濃度のPFASが検出されています。
先日、「特定健診」という市が毎年実施している健康診断を受けるために病院に行ったところ、PFAS血液検査の案内が出ていましたから、それも一緒に実施されるのかと思って問い合わせると、別料金11000円が必要でした。
本来なら、こういう問題の発生を察知したら、行政は、各そのレベルに応じて、いち早く予算措置をとって、防疫や検査体制を採るべきところを、一般市民が心配しだしても、「心配なら自分でヤレ」という遅さです。しかも、それには11000円の費用が掛かり、このうち「1000円は消費税」です。
この辺が、住民本位(住民ファースト)の行政かどうかの見極め所ですね。いまからでも、どの人がそれをやれ人かと見直してみるのも今後のために有効でしょう。
(2)きょうは『官報』です。
このパンフレットはB5判大、表紙とも12ページです。
全体に大きな文字で書かれていますから、上記1ページ目を読むことができるかと思われますが、『官報』の明治篇(明治16年7月から45年7月まで、全19巻467冊)の縮刷版を刊行するという案内です。最終ページの販売案内を先に見ますと、
体裁は、B5判、各冊平均500ページ、
価格は、各冊1万2000円、各巻12万~30万円、全冊467万円、
予約締切後、申込部数に限り印刷し刊行、
となっています。
このパンフレットは次のような構成になっています。
1ページ,表表紙(上掲)
2ページ 刊行にあたって
2~8ページ すいせん
朝倉治彦 国立国会図書館主査 『官報』明治篇の再認識を
石井良助 東京大学名誉教授 法令全書と相並ぶ重要な法制資料
岩倉規夫 全国立公文書館長 学術上行政上に有意義な復刻
大久保利謙 歴史家 これは国家的な大復刻事業
西田長寿 前明治新聞雑誌文庫主任 「官報」復刻に寄せて
福島正夫 早稲田大学名誉教授 興味深い記事内藤
9ページ 組見本
10ページ 官報関係年譜
11ページ 予約申込書
12ページ 販売予告
パンフレットの構成は以上の通りですが、ここで上記の推薦文のうち、西田氏の推薦文の一部を紹介しましょう。6人の「すいせん」のどれも刊行経緯など興味深い観点から推薦されていますが、西田氏は、読む側の視点で楽しさのようなものを語っています。どうぞ。
これに惹かれて、今から見直してみようという人もあるかもしれません。私もそうです。
(3)ところで、上記のパンフレットに新聞の切り抜きが挟まれていました。次のものです。
掲載紙は、『日本経済新聞?』1983年7月1日付。
筆者は、山室信一東北大学講師(当時)。
タイトルは、「『官報』をめぐる人々 ―創刊百周年に寄せて―」
ちょうど、40年前の今時分の発表だったわけです。きょう読み直しました。
これには山室氏32歳の頃の若々しい写真も付いています。ここにこの記事を取り込むことも考えましたが、文字通り「遠慮」することにしました。興味ある方は、掲載紙は「たぶん」ということで申し訳ありませんが、日付は記載通りで大丈夫ですので、探して読んでみてください。
きょうはここまでとします。では。
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