下手の横好き

おやじが語る辻堂ソフトテニス事情
Where there's a will,there's a way!

シングルスに光を!

2011-06-08 12:47:15 | ソフトテニス
今年の全日本シングルス選手権のハイビジョン映像を見ました。
優勝したNTT西日本広島の長江選手は、危なげないゲーム運びで群を抜いた安定感を見せていました。

準決勝の 対 玉川選手、逆クロスで力が抜けたバックハンドの鋭角なパッシングが光る。
決勝の 対 松崎選手、ストレートでオープンにさせて順クロスのパッシングで抜き去る。

特に決勝は、松崎選手が力感溢れるフォームだけに、長江選手の全く力みが感じられない美しいフォームが際立っていました。
他の選手と比べて、どう見ても、頭一つ以上抜きん出ていたように感じました。

長江選手は昨年も決勝に進んで菅野選手に敗れたけれど、昨年の映像を見ると力強さが感じられて、余計に、今年の鞭のようにしなるフォアハンドは、まったく別人と思えるような変化を見せていました。
もちろんバックハンドは、さすが小野寺さんのトコの出だけに、非の打ちどころがない。

昨年の天皇杯決勝が前衛並行陣同士の戦いとなり、そのゲームが面白いとかつまらないとか物議を醸し、「“ダブルフォワード”こそが最新の戦術で、それをつまらないということがおかしい」という風潮も垣間見えました。

前衛並行陣のペアが頂点を極め、その流れは今シーズンも続いているし、競技的には当面、前衛並行陣が最強ということになるだろうし、見方を変えれば、前衛並行陣ペアを破る雁行陣ペアの出現を期待したいところ。
硬式テニスの歴史を辿れば、ダブルスの陣形が前衛並行陣に変化していくのは自明の理だったろう。
ただ、それとゲームの面白さは別で、つまらないという意見を表明することが非難される状況は、決して望ましいことではないでしょう。

硬式テニスで、なぜダブルスがメジャーになれないか?

やはり、ゲームとしては雁行陣同士の戦いが、数段面白いと思います。
前衛並行陣は強いし、これからメインの戦法になっていくとは思うけれど、面白さは雁行陣には敵わないでしょう。

ここでシングルス。
今回初めて映像を見たけど、面白い!
個人的には、前衛並行陣同士のダブルスより、面白い。
コートカバーリングは当然、やっぱり配球や駆け引きが面白い。
長江選手や、昨年の中堀選手vs菅野選手など、ゲーム前の乱打だけでもワクワクするし、もちろんストロークの参考にもなる。
硬式みたいにビッグサーバーなんぞが出てきたら、また面白くなる。
セット制を導入したら、またまたいろんな意味で変わるよね!

だけど、シングルスが目立たない。
この大会だって全日本選手権なのに、まったく目立ってないし、多くの愛好者はいつどこで行われたのかを知らない。
全日本選手権だぜ?

もっとシングルスに光を当てましょう!

最新の画像もっと見る

コメントを投稿