宗恒の茶庭

「茶道 思いつくまま」や「和の美術」など

原三渓の美術展 @横浜美術館

2019-08-14 16:41:23 | 茶道

生徒さんに教えていただいた美術展に行ってきました。
久しぶりの横浜です。お日様が照ってると思うと雨が降ってきたりの変な天気でした。

「コレクター三渓」・「茶人三渓」・「アーティスト三渓」・「パトロン三渓」 という章立てになっています。

コレクターの章には国宝、重文がぞろぞろ。最澄の「久隔帖」、寝覚物語絵巻は国宝。
チケットの写真の孔雀明王像は残念ながら前期の展示で見られませんでした。
尾形光琳の「伊勢物語」や応挙の「中寿老左右鴛鴦」もみごとです。

茶人の章では、井戸茶碗や柿の蔕茶碗、織部茶碗と利休七哲の方がた作の茶杓など。

アーティストの章では、三渓自身が書かれたた書や絵が20点ほど並んでいます。
白蓮の絵はよく描かれたそうです。薄く彩色された絵で素敵です。あと植物、風景、鳥、人物像など。
なかでもすごいと思ったのは「乱牛図」でした。
趣味・余業というより立派な画家!そのことを知りませんでしたのでとても驚きました。

パトロンの章では下村観山や菱田春草、今村紙工、小林古径などの作品が展示されていました。

今回の展覧会では、アーティストの三渓に驚きました。明治時代のいわゆるコレクター 鈍翁や耳庵等の中では
自身も画家である方は三渓だけでしょう。

実業家としても成功され、画家を育て、関東大震災の時は私財を投じて横浜の復興に尽くされたそうで
文化・実業の両面で大きな功績を残された方でした。
コメント
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