私は裏千家茶道を学んでいますが、他流派の茶道にもとても関心があります。
ですから各流派のお家元の著した本は大体読んでいます。
茶道は元は利休からですから、流派が違うといっても細かいところは違っていても、根本は同じと思います。
大日本茶道学会の元会長・田中仙翁氏がお亡くなりになりました。
7月8日の朝日新聞夕刊「惜別」欄に記事がありました(↑)。
その中に仙翁氏の言葉として私が感銘を受けたものがありました。
それは《茶道は客人をもてなすものといわれている。》そして《もてなされる側の感謝と慎み深い態度を学ぶことも茶道の本質と捉えている》という言葉です。
確かに普段の稽古ではもてなすことに主眼が置かれがちですが、もてなしを受ける側の態度・心構えも学ぶこと大切です。
「賓主互換」という言葉があります。賓は客人、主はもてなす側でお互いに役を入れ替えればお互いの気持ちを理解することができるという意味です。
普段の稽古では点前をする側になったり客の側になったりの稽古です。客になった時もお菓子を頂いたり抹茶を頂くだけでなく客としての態度・心にも気を配りたいと思います。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます