宗恒の茶庭

「茶道 思いつくまま」や「和の美術」など

釣り釜

2021-03-13 17:13:25 | 茶道


去年はコロナ禍で稽古が出来ませんでしたが、久しぶりに釣り釜にしました。

ちょうど裏千家のオンライン講話でお家元が釣り釜のことをお話されていました。
釣り釜は3月と決まっているのでなく日本は北海道から沖縄まで季節がいろいろ違うので3月から4月にかけて幅をもって掛けるのでよいそうです。
京都ではどう決めているかというと「春の気配が感じられた風」が吹き始めた頃に釣り釜にするとのことです。
昔の家のつくりは隙間風が入るので春風を認識しやすい…現代では気密性の高い住宅なので家の中では気が付かない。
春風を感じたら釣り釜にして鎖が揺れる風情を楽しむのです。茶道は昔という土台に乗っかって現代まで続いているものなので、昔を想像することも大事ですとおっしゃっていました。

釣り釜でお点前をすると釜の蓋を開けたり湯を汲んだりするたびに鎖がゆらゆらと揺れます。このゆらゆらで「春が来た」こと実感し、風情を楽しみます。茶道って本当に風流ですね。

今日の和菓子は寛永堂の「桜餅」…どういう向きに置くかひとしきり話題になりましたが、一応写真↑のように置きました。お正月の花びら餅の時も迷いましたが…置き方はどうであれ美味しくいただきました。

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