本年度、第1回の中央植物園/友の会 きのこ部会の観察会は、木彫の街「井波」での冬虫夏草と閑乗寺公園のきのこの観察がテーマである。今回の観察会も…雨、富山県全域に洪水・雷警報が出ていたようだ。
冬虫夏草の観察は、井波の街中のUさん宅の庭で行われた。
「日本冬虫夏草の会」副会長の床尾さんのお計らいで実現したものだ。ここのお宅では、トビシマセミタケ、オオセミタケ、セミタケ、ハナサナギタケなどの種類が見つかっているそうだ。
庭はコケが一面に生えていて、とても綺麗に管理されている。
米寿を超えられて、尚、かくしゃくとされているご主人から、説明を受けた。発生している場所には、針金や割り箸が差されている。カメムシタケは良く判ったのだが…しかし…トビシマセミタケは良く判らない!ただのゴミにしかみえないのだ。
縁側に上がらせて頂き、お茶までご馳走になった。こんな調子で冬虫夏草の観察ができる環境は、他にはちょっとないだろう。床尾さんから、持参された標本を使って、色々な種類の冬虫夏草の解説をしていただいた。掘り揚げるまでに7時間もかかった例もあるそうだ。圧巻はエニワセミタケ。微細なアリタケにも驚かされた。そして…このような菌を探し当て、堀揚げることが出来る人達には、もっと驚かされた。
道の駅:井波で昼食後、近くの閑乗寺公園できのこの採取・同定会が行われた。
県西部での観察は昨年の高岡城址公園に続いて2回目である。
1時間強の短い間だったが、40数種類のきのこが採取された。トラシマチチタケなど、初めてお目にかかるきのこにも出会う事ができた。
来週は古洞の森で第22回の観察会である。
9月には北陸3県のきのこ会合同合宿(@日和田高原)が企画されている。合宿では勉強会「小寺裕一氏による顕微鏡の世界についての講演」も行われるそうだ。
今年も色々と楽しめそうだ。
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