富山きのこクラブの皆様へ
植物園の橋屋です。
昨日、有峰に入りました。
紅葉は盛りを過ぎておりましたが、天気もよく多くの方が来られていました。
東谷できのこを探したところ、ハルニレの落枝から出たきのこを発見。オシロイタケにしては色が悪いなあと思い、手で持ち上げるとぐにゅぐにゅした異様な感触。写真を撮らねばと思った瞬間には、きのこが採れてしまいました。これが写真の1枚目。
きのこは浅井さんのきのこ雑記で見ていたニカワウロコタケで、この種は富山初記録になります。
この種は日本特産種のようで、北海道から本州の山地帯で記録があるようですが、そう多くはないようです。
ただ、「北陸のきのこ図鑑」には載っております。これは石川きのこ会の山下さんが白山の尾口村一里野のブナ林で採られたもので、池田先生に伺いましたと ころ、石川の記録はこの場所だけで、2年続けて採集できたそうです。
今日の朝からざっと調べただけですが、この白山の記録がこのきのこの南西限のようです。
きのこが採れた枝を捜すと他にもニカワウロコタケが見つかりました。
このきのこはキクラゲを思わせる触感を持っていますが、シワタケなどと同じシワタケ科に入るようです。
富山県中央植物園 橋屋 誠
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