富山県で2箇所目のハルシメジ from 中央植物園/橋屋氏
本日植物園に持って来られたきのこにハルシメジがありました。
県内では以前から氷見市熊無のウメ畑(だんだん畑にウメを植えて何年もたった場所)がハルシメジの産地として知られていたものの2ヶ所目の報告がなく、県内では非常に少ないのかと思っていたので驚きでした。
場所は富山市本郷新の個人のお宅の庭で、ウメとアンズが植わっている間とのことでした。
ハルシメジはバラ科の樹木と菌根を作りますので、どちらと関係があってもかまわないのですが、一般にはウメの可能性が大きいと思います。
全国的には暖かい地域では3月から4月に発生し、信州などでは5月末にも出るのを見ましたが、富山では5月初めのゴールデンウィークあたりが発生期だと思います。
ただ今年は雪のせいで今頃に遅れていたのか、またいただいた個体もややくたびれていましたので、今年の発生のピークは10日過ぎだったと思われます。
ハルシメジは毒の多いイッポンシメジ科の中で数少ない食用種ですが、一度茹でこぼしてから調理すると時に柄の部分の歯ざわりは美味しい種類に入ると思います。
////////////END///////////////////
昨日、橋屋さんの顕微鏡を貸して頂く事となり…組み立てた。
朝、ソラとの散歩コースの高原公園にキノコが出ていた。
至るところに沢山出ている…イタチタケとヒトヨタケの仲間でしょ?(^^;
お借りした顕微鏡は、初心者の私が使うにはあまりにもハイスペックだ。
自動撮影装置とカメラが2台、同梱されていた。
仕様書が同封されていた。
本体:オリンパス高級システム生物顕微鏡(三眼)位相差 BX51-33-PH 100W ハロゲンランプハウス・ハロゲンランプ
レボルバー:微分干渉6ヶ穴レボルバー U-D6RE
鏡筒:三眼鏡筒 U-TR30-2
ステージ:左下ハンドルステージ・2枚検鏡用右開クレンメル
コンデンサー:位相差コンデンサー U-PCD2
フィルター:グリーンフィルター
対物レンズ:プランセミアポクロマートUPIanF1-10XPh、20XPh、40XPh、100XoilPh
接眼レンズ:観察用広視野接眼レンズ 10X WH10X3 (2ヶ)
ミクロメーター U-OCM10/100(クロス線X軸 10m/m 100等分)
顕微鏡自体は直ぐにでも使える状態になっているのだが…諸々の観察グッツが揃っていない。あまりにも急な展開だったので準備する余裕がなかった。
何とか机に納めて…さて、何から始めようか?
5月4日
「一筆啓上」と鳴く鳥が、朝早く窓ガラスをコツコツ叩いていたそうだが…
朝から良い天気、山を歩くにはやや暑すぎる程。
午前中、近くの山を一回りして、一応「植物観察」を行った。ウラシマソウは今年も元気に咲いている。
在来のタンポポ(写真奥)と西洋タンポポ(写真手前)が混在している。
俗に、「西洋タンポポが日本タンポポを駆逐している」みたいに言われているが…実は西洋タンポポが繁殖しやすい環境が広がって来ている…のが真相らしい。
三つ葉アケビ(紫のきれいな花が咲いていた)・アケビ・五葉アケビ…アケビにも3種類有るそうな…ここでは秋に大きな実が成るそうだ。
「秋に採りにおいでよ、大きな柿や丹波栗も採れるから…きのこ(松茸)は駄目だけど」とお誘いを受けて思わずv(^^) しかし、この辺のワラビはイマイチ細い…妻達によれば「贈答用」らしい(^^; 野蒜、野蕗、釣鐘人参、独活、芹、葉山葵 等々今晩の天婦羅の材料を仕入れた。
前日のゼンマイと併せて始末して、午後、木の浦海岸へ、一応「海の植物観察」に出掛けた。アオサ、ホンダワラ、ワカメ、カジメ…海藻の名前も良く判らん!ワカメとカジメは有難く、酢の物と味噌汁の材料となった。ここにはWebでチョット有名な珈琲豆屋さんが有る。船小屋を改造して造った二三味(にざみ)珈琲である。話を聞きつけた妻はさっそく豆を仕入れ「今まで紅茶党だったけど、今日からコーヒー党になるヮ (^^) 」だと。
GWで満杯の国民宿舎「きのうら荘」で一風呂浴びた。タオルと歯ブラシセットが付いてくる日帰り入浴がなんと…300円!これは良いところを見つけたと一同喜んだが…これで経営が成り立っているのだろうか?
5月5日
朝、蕗・芹・葉山葵・かたは(ヨシナ)を仕入れて、大野宅をおいとました。
道沿いに「きのこの山―手打ち蕎麦」の看板が上がっている。夢一倫館の今の季節は、山菜天婦羅-板盛蕎麦がおススメ。
帰りの足で、砺波インター近くの温泉「湯来楽」に寄って、岩盤浴で一汗かいた。妻も私も最近、嵌りつつある。
例年の事だけれども、大変お世話になった。
テレビもラジオも無く、車の騒音も聞こえない。山をうろついて山菜に舌鼓を打って美味しいお酒と楽しいお話…私たちにとってはこの上も無く贅沢な時間を過ごす事が出来る。来年もこの企画が絶えないことを望むばかりだ。
5月3日
5月のゴールデンウィークは恒例の奥能登植物観察会だ。ナチュラリストの企画に私が闖入して今年で5回目である。
AM8:30薬勝寺駐車場に集合、チョット早めについたので、四ツ木氏がMLで報せてくれたアミガサタケの発生地を探索したが…痕跡も発見できなかった。
大野製炭工場で今回使用する炭を調達した。
「珠洲木炭」の製造主はまだ若い。炭に最適な木はクヌギだが、最近は数量が確保できなくてコナラ等で代用している由。1回の炭焼きで5トンの原木を使用し、これが1トンの製品となるそうだ。
「5トンの木を長さを揃えて切って、窯に並べるの?」
「とてつもない重労働だね」
「大体、10~15年のサイクルで山の木を切り出しています。そうしないと山が荒れていってしまいます。炭焼きだけでは生計は成り立たないのですが…」「どうぞ皆さん、杉の植林は止めにしてクヌギを植えてください」
とは若主人の言であった。
昼食後、大野さん(炭焼き氏は親戚では無い)の持ち山を一回り。毎年観測しているエンレイソウは段々と株が小さくなって来ている。倒木には良く判らん!キノコがでていた。庭先で収穫したゼンマイ・ワラビを始末した。
競合するナチュラリストが不参加のためか、伊藤家・黒田家共に今年も質の良い「奥能登山菜」を収穫できた。
「今日は私も頑張ったのよ」
続く…