songbookの自己回顧録

「教えて!goo」で見つめてきた自分自身と、そこで伝えられなかったことを中心につづってきましたが、最近は自由なブログです

前回はすみませんでした。でも、何かが違う…!フジテレビ問題

2025-01-26 23:24:51 | マスコミ関係
前回の記事は不謹慎なのでどこかで消すかもしれませんが、それにしてもフジテレビ問題は、予想通りの急展開となっております。

現時点で私が言いたいこと
1.日枝相談役、結局何も改革しないで堕落させ続けただけの乗っ取り権力者じゃん

鹿内親子、特に父親は労働組合が嫌いで専制的。80年のフジテレビは勢いがなく士気も低く、最悪の状態だったそうで、それについては私も記憶があります。15分枠の「スター千一夜」をまだやっていたということが驚きです。
当時の労働組合トップが日枝さん。不遇だったそうです。息子の春雄さんが社長になると、今のフジテレビの基盤が出来上がり、日枝さんも編成局長に出世。人気番組を次々に送り出します。春雄氏が早逝し、後継ぎでごたごたしている間に日枝さんが派閥を広め、「家族経営」を批判する形で経営権を取得。

ここまではわからないでもない。すごい番組を世に出し、家族経営の古臭さを否定し、新しいフジテレビを作り出そうとしての権力掌握です。
しかしそこからの35年間。日枝さん、何かしました?金の工面で、韓国に魂売ってきましたよね?
権力を握ってからというもの、単なる地位に固執するだけの「王様」(天皇、なんて言葉使うんじゃねえよ、不敬にもほどがある)でいただけで、「何もしない人」だったじゃないですか
退くのが当たり前。彼の力と彼の影響下の人物たちでは何もできないということが、少なくともこの10年ほどでいやというほど証明されてきたはず
今回の事件がなくても、すでに取り返しのつかないところに来ていたということです。


2.本当にこんな「性問題」ばかりを広げたいだけなのか?これについては冷静に!
世論は「性問題」には敏感です。今回の事件が大きく取り上げられることは当然ですが、まず、被害者とされる女性への配慮は、やはり足りないように思われます。セカンド〇〇〇状態です。
そして、ジャニーズ問題の時に私が述べてきた予想が嫌な形で的中しているのですが、この業界の性接待、異常な性的営業、暴力、コネづくりが明るみに出かけていて、際限なく炙り出そうとしています。
分からないとは言わない。被害に遭われてきた方々、絶対膨大な人数でしょう。ビッグコミックスピリッツで40年昔から連載されていた広告業界を扱った4コマ漫画、「気まぐれコンセプト」に出てくる異常なまでの性的に倒錯した業界の日常。あれが本当に本物であるということが証明されつつあります。おぞましい世界です。
芸能界にわが娘を出させようと考える保護者の人がいたら、とりあえずあの漫画は読んでおかなければならない。もちろんそういう世界であることを熟知していて、自分の性を切り売りしてでもこの世界で志を成し遂げたいと考えている人もいるでしょうが。

でも私は、そっち方面の性的興奮で騒ぎ立てて炎上で脳内絶頂を永遠に続けるような風潮は、何か違うと考えます。
件の事件に関しては、それ相応の審判が仰がれるべきだとは思います。事実ならばとんでもない話ですから。が、やはりさらに深入りすべき断罪ポイントは、局の隠ぺい体質と、自分の社員を守ろうとしない上層部、
何よりもその証拠となる、「加害者への怒りの感情を一切抱いていなかった社長」
私が最も怒っている点がそこです。
世界中の、娘を持つ親ならばわかるはずです。自分のかわいい娘がそんな目に遭わされて、〇意にも似た怒りを抱かない親なんて存在しない。
そんな人物を上司として尊重できるはずがない。選択肢は、その人を外すか、自分が去るか、のみだ。尊敬する必要などさらさらない。日枝さんはどうなんだ?私が最も知りたいところです。


3.フジテレビがどこかの局と合併するのがベスト テレビ局の棲み分け
時代がここまでネットに流れている以上、現在のテレビ局の数は多すぎると言わざるを得ません。
フジテレビが悪いから解体、というのもあるけど、とにかくテレビ局は減らすべきだと思います。かつて映画からテレビにメディアの主役が映ってきた時代、そういうことが行われてきたじゃないですか。
テレビ局には存在価値があり、優秀なスタッフが多数存在し、有益な情報、心を豊かにしてくれる情報を提供してくれています。
テレビだからこそできる大掛かりな予算をつぎ込んだ番組、信頼のおけるニュースなどあり、世界の要人とのつながりも、テレビ局が数十年もの間努力と信頼を積み重ねてきたからこそ確保しているのです。
ネットとは違う重要な役割を担っていると思います。

ですが、今はどう見ても局が多すぎ。需要に対して供給が多すぎ、相当無駄な金と労力が使われ、疲弊している様子がありありとわかります。
ネットに譲れそうなところは譲り、棲み分けをもう少し進めるべきなのです。完全な分離は無理ですが、得意不得意、それぞれ分野があるはず。
親会社とかしがらみとかがとにかく邪魔をしています。自浄能力がないならば、情けない話ですが外国の力を借りてでもいい。局を減らすこと。
ただ、NHKのEテレのように、たとえ視聴率は取れなくとも、伝統文化を残す番組とか国会中継とか、そういうものは残すべきと考えます。テレビでしか伝えることのできない文化は大切にしなければなりません。


4.総務省に切り込める人っているの?
そして、一番混とんとしている大本営、総務省。
以前高橋洋一さんが仰っていました。「あそこはいつもケンカばかりして、何一つ進めることができない」
挙句の果てはいろんな、不必要なほどの天下り。そりゃ、放送免許云々って訴えようにも、動きようがなさそうですよね。
我々がどれほど騒いだところで、ここが動き出さないことには根本的に何も解決しないということです。

ここに切り込める人って誰なのか、私には皆目見当もつきません。かつては櫻井パパがトップにいらっしゃったところです。
ネットで頑張っている人たちも、ここについてはみんなお手上げみたいですね。
財務省のことと言い…国会議員ではなくて、官公庁にこそ上位に立ってメスを入れられる人がいないことには、世の中変化しません。
日本はなぜここまで貧しい国になってしまったのか。

自浄作用のない権力組織ほど恐ろしいものはありません
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業界側が生き残るシナリオ 考えてみた

2025-01-11 00:16:17 | マスコミ関係
※これは、とっても不謹慎なフィクションです。あらかじめ深くお詫び申し上げておきます。あくまでかろうじて残されている可能性です。

さて、先日投稿したようなことで、ネット内では男性タレントさんとテレビ局が強い攻撃にあっています。
10日現在、男性タレントさんの謝罪及びご意向が書かれた文書が公表されました。
マスコミ各社は、それを受け、「女子アナが相手とは特定されていない。トラブルは認めているが、暴力はなかった」
という部分を取り上げており(私の知る限る朝のNHK)、さらに炎上したり、すっかり信じる視聴者がいたり、でまだ混とんとしております。
私は元女子アナさんの立場と言い分を尊重したい派なので、思いは前回の通りなのですが、あえてここで、タレントさん、テレビ局、上層部が無理やり逃げ切る「シナリオ」を考えてみました。

次のような論で進めれば、逃げ切れるのではないか…?

1.二人の間に性的な結びつきはあった
 これはほとんどの人が納得するでしょう。

2.実は女子アナさんとタレントさんはもともとは好き同士の関係だった 6月の雨の日以前にも関係をもっていた

3.実は6月の雨の日のトラブルとは、性的暴力のトラブルではなく、妊〇の報告と、〇絶を言い渡されたすれ違いと絶望だった

4.プロデューサーA氏によるキャバクラを疑われるような、女子アナを侍らせた接待はこれまでにもあったが、アフターについてはそれぞれの意思に任せてあり、A氏の責任が及ぶところではない。

5.6月の日は、A氏が仕組んだキャバクラ的なセットではなく、女子アナさんが単独で呼びかけに応じていったもの。その証拠に、会場はレストランではなく、タレントさんのマンションであり、料理もタレントさんが自分で準備したものだった。

6.女子アナさんは、好きな相手に接待されて喜んで訪問したものの、〇絶を言い渡され絶縁という結果が受け入れがたく信じられず、実際に手術せざるを得ない状況になってPTSDを発症

7.周囲や先輩アナに相談するも、慰められたが痴情のもつれから生まれたPTSDとも受け止められるところがあり、休養して落ち着いてもらうのが一番と言われたにとどまった。

8.男性タレントも心傷むところがあり、口外は禁止したかったので、あの、法外な和解金で納得してもらうことにした。お金は受け取ってもらったので、少なくともタレントさん側としては、納得してもらったものと解釈しているし、彼女の心を痛める結果になったことは重々承知している。

9.以上の経緯から、テレビ局上層部は、ことの顛末は知りつつも公にしないほうが双方のためと判断し、報道や会見を行ってこなかった



そんなわけあるか!!!と、 もちろん私も思っています。彼女をさらに傷つけることを書いておりますので非常に申し訳ないのですが、テレビ局が保身に走るのならば、これぐらいの大嘘、簡単に言ってくるような気がする。

現在までに正式に公表されている情報からならば、上のようなストーリーを作ることは、まだ可能のように思えてしまう。これならばまだテレビ局も、タレントさんも何とか逃げ切れる。

誰もが納得する新事実が出てこなければの話ですけどね。
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「そうでもしないとやっていけないんだ」「それぐらいストレスだらけの仕事なんだ」と言えばいい!

2025-01-04 14:23:55 | マスコミ関係
本年もよろしくお願いします。
昨年末からひどめの風邪をひき、熱はないしお腹も壊していないのにほぼ一切仕事ができない状態でした。ネットのぞきながら書き込んで紛らせておりましたが、ようやく回復傾向にあります。
で、この年末年始のネットの話題が嫌でも目に入ってきてしまうわけで。

情報が不確定なためかテレビはまだ報じておりませんが、有名な男性タレントさんと元女子アナさんとのいざこざで、テレビ局にも疑惑がかけられているという話題
最初は深入りするつもりもありませんでしたが、体調が体調だったこともあってのぞいてしまい、いろいろ考えてしまった次第です。

もう7,8年前に記事になりますが、
https://blog.goo.ne.jp/songbook/e/d0751f2ce5e59d4b562d56fc65e10b7d 「麻生香太郎さんが亡くなり、また一人語り部がいなくなりました~岡田有希子さん33回忌に寄せて~」
この記事を思い出し、リンクしてしまうのです。

あれから年月は相当過ぎましたが、
非常に残念な気持ちになります。今回の噂が本当であるならばむしろ拍車がかかっているのではないかと。
しかも、過去のいろんなことの謎が解けてくるように思えてしまう。
岡田さんの事件の真相も。

今回の事件の女性の方を知ったきっかけは、パリオリンピックの時の投稿騒ぎでした。私は朝のあの情報番組を見ていないので、まったく知らない人だったのですが
どうやら、重い症状でアナウンサー休職中。外へ出ることもままならぬ状況からようやく回復しかけていると。「これが最後のチャンスかもと思い、思い切ってパリに出ました」
と笑顔で応援している写真は、大変かわいらしいながらも、どこか痛々しいものを感じるものでした。
なんか、人に言えない病気?この人、この後元気になれるのだろうか?などと、いろいろ勘ぐってしまいます。

有名な女子アナさんだったらしく、一部の視聴者さんからは「仕事に復帰できないのにパリ?」などと叩かれたという話も聞いたのですが、私にはなんか、強い決意のようなものが感じられて印象的でした。

まさかそれから4か月、騒ぎの対象が彼女であるとは思ってもおりませんでした。話を聞くほどつじつまが合ってきます。
性被害とPTSD。
九千万とも噂される和解金。業界内でも、法外な額だそうです。
「そこまで手厚い額を受けて、結局暴露かよ、大したタマだよ、この女」なんていう人もいますが、以前から言うとおり私の見解では、性に対する意識には個人差がある
ガードの堅い人、緩い人、接触に寛容な人、潔癖な人。行為の好み、嗜好の好み、
それぞれを理解したうえで、人権意識を根底にして接する。それが原則です。おそらく彼女には、どうしても受け入れがたいものがあって、PTSDを発症した。

もしもタレントさんや局関係の人が、その額で口をつぐませようとしたというのならば、「PTSDを舐めるな!」と言ってやりたい。
むしろ金額が高いから、余計なストレスを与えてしまっているでしょうが!

でももらえるものはもらえ!!(は私の声)

タレントさんの問題も大きいですが、私はそういう見方で彼女の口を封じようとした挙句、結局誰も守ってやらなかったこの局の上層部に、最大の問題があると思います。
考えてもみてください、大事な自分の局の重要な社員が著しい(少なくとも本人にとっては)人権侵害を受けて発病し、一人苦しんでいるというのに、金と休養だけを与えて、全く心のケアもせず、「損害があるのはうちの局だよ」と陰口をたたかれ、
彼女の人権を一切尊重せず、闇に葬ろうとしている

社員のみなさん。そんな上層部がいる会社に精一杯心を尽くして仕事しようと思いますか?

だから何となくこの事件の陰に、岡田有希子さんが重なってしまうんだ、と思っています。



80年代からビッグコミックスピリッツを読んでいた私は、広告代理店を舞台にしたお笑い漫画「気まぐれコンセプト」が好きでした。
この漫画で紹介されていた広告業界は…そりゃもう…ひどいものです。女性タレントなんて全部業界関係の方の慰み者になっているかのような。
でもこれはマンガだから、と、割り切って読んでいました。

昨今の報道を見るにつれ、これは決してフィクションではないのでは、と思うようになりました。まあ、古い稼業ですから。
こういったことを訴えていくと、「女性の人権を」だの、「コンプライアンスを云々」と、当然論ぜられますが、どうにもうわべにしか聞こえません。
どこかにも書いたような気がしますが、そういった規制、制約を今後事細かに作って排除していけば、楽しく豊かな番組が作っていけると?
なんか違う気がします。

うわべの弁明などもういい。私は想像します。おそらくこのとんでもないブラックな業界はタイトル通り、
「そうでもしないとやっていけないんだ」「それぐらいストレスだらけの仕事なんだ」性的な意味を大いに含めて。という現場なのでしょう。
それがなくなってしまったら、誰がこんな仕事やってられるんだよ、と。


そうやって言えばいいのに。だって根底は、それしか考えられないもん。
もちろん正しくない論ですが、これを大声で叫んでから、「どうするといいか」を真剣に論じるべし。性の多様性って、そういうことでしょ?盛んな人、淡白な人、様々な嗜好。

そしてもう一つ。ここまでネットが発展してきた中で、こんだけたくさんのテレビ局って、もういりませんよね。
テレビ局とネットとの良いつながりを、もっと考えていかないといけない。今年はきっと、そういうことをいっぱい考える一年になると思います。
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マスコミの大きな3連敗 それでも責任を取らないならば雪崩が起きるのでは?

2024-11-18 01:21:10 | マスコミ関係
大きな選挙がたくさん行われた年でした。

はじめにお断りしておきますが、過去述べてきたとおり、私はトランプさんは好きになれないし、立花さんのやり方には憤りさえ感じますし、石丸さんについても半信半疑です。
ですが、

1.東京都知事選
 蓮舫さんの上をいく得票で石丸さんへの支持が集まったことにつて、マスコミはわかっていたはずなのに、選挙期間中に意図的に情報を遮断し続けた
 彼が準備と勉強不足で政策などに報道する価値を見出せなかったのならば(実際当時はそうだったと私はとらえている)、人気が異常に集まっている現場をとらえて、あえて報じる必要があったはず。
 若い人たちは集まっているけど、中身はどうなの?と
 「我々の報道によって人気に火がついてしまってはまずい。衆愚政治が生まれてしまう」がマスコミの本音だったはず。そこまで見越して、「本物の識者」が論説をすべきだったのです。
 もちろんテレビ番組のスポンサーの顔色など窺っている場合ではありません。

2.アメリカ大統領選挙
 マスコミは、なんとしてもトランプさんを当選させたくなかったのでしょうし、私だって好きではありません。
 でも彼にはお金があるので、アメリカ人にとっては、いろんなことを、彼のお金が、何とかしてかなえてくれます。
 アメリカの補助で日本はじめ世界中が助けられていますが、彼はそういうことにお金を使わず、自国民を豊かにさせたがっているし、そのお金もある。
 メキシコへの大きな壁なんて、他の国の人たちから見たら現代の万里の長城であり、「そんなことに金かけるぐらいなら」と思ってしまいますが、移民でほとほと参っているアメリカ国民からすれば、得策なのですね。
 それら、アメリカ国民の感情を読み切れず、リベラルこそ世界一の価値観と信じて疑っていないマスコミと評論家たちは、選挙結果を見て本物のお通夜になってしまった

 政治の理想論よりも、人の心が読めないマスコミ上層部の薄っぺらさがはっきり表れた選挙期間だったということです。

3.兵庫県知事選挙
 ここにきて、斉藤氏は濡れ衣だったのではないかという疑惑が真実味を帯びてきており、ほぼ間違いないところまで明るみになりつつあります。
 とすれば、マスコミ(特に朝日さん)の責任は重大です。どう申し開きするつもりでしょうか。
 斎藤さんは当選しました。兵庫県は大いに盛り上がっている模様です。
 残念ながら遅すぎましたが(ノミネート期間終わっちゃった)「斎藤さんごめんなさい」が流行語大賞になってもいい、という話も出ています。私もそれに賛成です。

 なんと今回は、マスコミが伝家の宝刀「放送しない自由」を行使してきました。
 そしてまたしても、自分たちの責任を一切語ろうとせず、それぞれもっともらしい理屈で切り抜けようとしている姿勢、ありありです。




もう、ネットの時代なんです。 それが象徴的に表れた選挙報道3連発だったではないですか。特に今回の兵庫県知事選は、決定的と言ってよいでしょう。
マスコミの、責任逃れ体制は、国会よりもはるかにひどい。直接的に国民をだますことにつながっているからです。
長年のそういうもやもやした横暴、責任逃れ、偏った思想による世論の扇動。これらへの怒りがいよいよ頂点に達しようとしているのではないでしょうか。

今回の兵庫県知事選挙の結果を受けてもなお、今まで通りの方法で責任逃れをするようならば、世論の怒りが雪崩現象を起こすのではないか、と私などは考えてしまいます。

きっちり謝る兵庫県民。こんなに罪が明らかでも決して謝罪しない、または謝罪のふりしかしないマスコミ。
今回の兵庫県の県では、全国民レベルで、マスコミによって「だまされた」状態になったといえます。
ほぼ有罪と決めつけて世論を誘導し、報じ続けたマスコミに、責任がないとは到底思えません。
オウム事件の河野さん以上の、非常に影響の大きいことをしてしまったのです。

「いや、我々も知らなかった」というスタンスを放送局は取るでしょう。で、矛先を別のところに向ける。
これ、先日NHKがやったジャニーさんに関する検証番組「らしきもの」じゃないですか。
知らなかったはずのないマスコミ各局。その責任を差し置いて、事務所の悪行みたいに報じ続ける姿勢。「我々も疑いながらも深入りしなかった責任が」と、口だけ。そこが一番の元凶であったことをごまかす劣悪な手口
その、「深入りしなかったことの罪深さ、利権にもの申せず最後は海外からの圧力に屈したジャーナリズムの欠如」を検証しないと何も真実は見えてこないというのに。
今回の知事選の結果問われる報道姿勢についても、同じことをしてくるのでしょう、マスコミは。

だから、若い世代はテレビから離れていきます。

ネットはまだまだ危険です。悪意ある情報、誤報、いっぱいあります。玉石混交です。
冒頭申しあげたとおり、私は個人的には立花氏のような方のやり方にはどうにも賛同できないところが多く、危険で嫌悪感を持つところもいっぱいあります。
しかし今回の兵庫県の件では、貴重な情報を、最も効果的な方法で提供してくれたと評価します。

情報へのリテラシーについては、どんどん学んでいかないと、これからの世を生きていくことはできません。
本来ならば、この膨大なネットの情報から、いろんなしがらみを受けない、本物の価値ある情報を見極め、提供する機関が同じくネット上に現れるべきだとは思いますが、まだまだ道のりは遠そうです。
いや、もっと本来ならば、マスコミこそが、その役割を担わなくてはならなかったはずです。

テレビや新聞には、今も優秀な記者が多数いて、すばらしい情報を提供してくれています。志高い人も多数いるはずです。
しかし、上層部に、偏った思想に染まった人、スポンサーとのしがらみで記事を選ぶ人などがいることにより、機関全体が腐っていく
戦中の新聞社と同じじゃないですか。何にも成長していない

そういう意味での世代交代が求められているのだと思います。古いものを否定すればよいというものじゃないです。捨てるべきものを見つけられる人が求められているのです。
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南野陽子さんの「リバイバル・シネマに気をつけて」を歌う~アラカンの男性で失礼

2024-08-25 23:01:13 | 音楽
南野陽子さんの「リバイバル・シネマに気をつけて」を歌う~アラカンの男性で失礼


アルバム「ブルーム」は、私が買った唯一の南野陽子さんの1枚です。
特にこの「リバイバル・シネマに気をつけて」と、「話しかけたかった」、「花束を壊して」の序盤3曲は、神がかっているといえるほどの展開で、最高のサウンドなのです。
久保田早紀さんの「異邦人」をはじめとする名曲を数多く手掛けたアレンジャー、萩田光雄さんの、渾身のサウンドがキラキラと輝き、こういうオープニングで南野さんのコンサートを見られた人は、さぞ幸せだっただろうな、と思います。

南野さんはよく言う量産型のアイドルではなく、非常に頭の良い方で、音楽、サウンドに関してはマニアのレベルで造詣が深いことは、近年知りました。クリス松村さんとの対談を動画で見たことがありますが、信濃町ソニーのスタジオの音色のこと、アイドルの名曲のことなど、次から次へと楽しい話が飛びだしていました。

その中で、次のような話が印象的でした。
「パンドラの恋人」発売時、スタッフの方は「通常版」と「プレミア限定、下敷きジャケット版」の2種類を発売したそうです。今、ふつうに見る「限定プレミア版」の先駆けだそうです。
ところが南野さんご本人はあまり良い気持ちではなかったそうです。曰く、
「ファンの方には小学生、中学生の人も多かったんで、限られたお小遣いの中で2枚買うとか、どちらを買うか迷うとか、そういう思いをさせることが心苦しくて。スタッフの会議にも乗り込んでましたね。」
結局は南野さんが折れて発売になったようですが、

この話、今のアイドルの方々にも聞かせてあげたい言葉です。

AKB商法。かねがね言っておりますが私は、彼女たちの音楽の中に好きなものは多いですが、商売方法は大っ嫌いです。
商売だからきれいごとばかりはいっていられません。特に昭和と令和では時代が大きく違います。
でも、アイドルって、どういう気持ちでお客さんに接していくべきなのか。誠実さとは何か。
当時10代だった南野陽子さんにはわかっていたのでしょう。

本当にファンを大切にするって、こういうことだと思います。決してたくさん投げ銭させることだとは思いません。「推し活」なんて今は当たり前のように言われているけど、何か違うような気がしてなりません。

経済的に余裕がある人が多くのお金をつぎ込んで支えるのもアイドルへの愛の形の一つかもしれません。でも、本当の気持ちで応援するってどういうことか、今一度考えてもらいたいように思います。

あ、動画ですが、syuxz1さんがだいぶ昔にアップされていたカラオケ動画に声を入れてみたものです。粗品でございます。
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毎日新聞さん、正気ですか??「昭和天皇が『退位しなかった』ことの影」

2024-07-14 09:29:48 | マスコミ関係
数日前の、検索サイトのトップページ、お勧め記事に紹介されていたのが、表題にある毎日新聞の記事です。

政治経済研究所研究員の冨永望さんとのインタビュー記事、有料なので最後までは読めませんでしたから、ここから述べることにはきっと誤解もあるかとは思いますが…

「大日本帝国憲法時代と同じ天皇が、日本国憲法のもとでも40年あまり続きました。昭和天皇が退位しなかったことは、その後の天皇制の運用面では、一番大きな分岐点でした。」(引用)
だそうです。
皇位継承、天皇退位については、皇室典範が影響しており、崩御されるまでは交代しないという例が明治、大正、昭和と続きました。
しかしご存じの通り、現上皇様がお気持ちを表明され、退位の考え方が変わろうとしております。

冨永望さんという方は大変博識な方のようで、たくさんの資料をまとめていらっしゃいますが
ただ、この記事を取材した毎日新聞の扱いは、次の文で分かります。

「敗戦をうけて昭和天皇が退位しなかったことは、今も影を落としています。」

という記事の出だし。
明らかに毎日新聞側は、(おそらく冨永さんもそうなのであろうが)終戦で退位しなかったからいわゆる変な右翼を増長させることになった、と言いたいのでしょう。

極端な右翼の変な人でなければ、昭和天皇に戦争の責任があることは認めているし、ご本人も重い十字架を背負ってその後の人生を歩まれたことを知っています。
若いころに、平和を望みながらも戦争開戦へのゴーサインを出したり、戦況によっては前向きな態度でいたことも、十分知られております。
でも、ヒトラーやムッソリーニのような野心と個人的な欲求、野望でそうしたのではない、ということぐらい、国民は理解しているはずです。
今でいえばここ数年のロシアのあの人、北朝鮮の歴代のあの人たち、中国のあの人たちみたいな
そんな人でないことは、少なくとも私たち以上の世代ならば理解していると思うのですが

終戦直後、昭和天皇や皇室を恨んだ人たちが一定数いたことは、よくわかります。
しかしその後、昭和天皇がたどった道を知ったり、皇室が日本の歴史でどういう役割を担っていたかを知ったり、戦時中に軍主導で行われていたことの真実を知ったり、
昭和天皇の終戦直後からの言動を見たりするにつけ、改めて日本人は学んだはずです。

あの時に退位し、現上皇様に皇位を継承していたら、日本はどうなっていたことか。

あまり詳しく述べることは、我慢いたしますが、怖ろしいことになっていたと思います。皇室は急激に危機にさらされていたであろうことは間違いありません。国内で戦争が起こっていた可能性が一番高いと思われます。

日本という国の歴史と文化を語るとき、天皇、皇室という存在は切っても切れない関係があります。
この皇室がもとで、血生臭いことや国民の多くが犠牲になるようなことも幾度となくありました。権力と権威とを勘違いなされた帝も多かったと思われます。
それでも、改善を試み続けた千数百年。いまだに日本の伝統文化、日本人の心のありように深くかかわり続けており、
日本人のアイデンティティーに、無意識レベルで根を張っていると、私は考えております。


皇室はなくなってもよいと考えられる方もいらっしゃいます。
私は歳をとれば歳をとるほど、「それは非常に危ないことになるのではないか」と考えるようになっています
日の丸、君が代とは関係ありませんが、
その時(皇室がなくなるとき)こそ、日本に独裁者が現れ、道徳のかけらもない血生臭い時代の訪れだと確信しております。

日本は全く、無宗教の国ではないのです。大きな秩序を持った国民です。それは何に支えられているのか。

毎日新聞の方々は、あの敗戦後に昭和天皇が退位していたらどうなっていたか、想像する能力すら持っていないのでしょうか?
時代背景、当時の国民感情、「国体」という当時の言葉に寄り添う気持ち、それぐらい学んでいないのでしょうか。正気を疑います。

まあ新聞社さんたちが特に忌み嫌う、元首相の岸さんのように、「戦前の日本の考え方は間違っていなかった。もう一度あの時代のように」と匂わせるような思想に賛同する人はごく少数でしょうが、
それが天皇制から来るとする発想は、控えめに言って怖ろしいまでの不勉強です。権威と権力の違いも判らない人たちが、こういう記事を書いてよいものなのか
言論者としての資質が疑われます。
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世の中は、そうでもしないと変化しないのか?東京都知事選挙

2024-07-01 00:09:18 | マスコミ関係
都知事選挙については、前回もあまりの不快さに、記事を書きました。

私は岐阜県民なので、無関係と言えばそれまでなのですが、前回の警告通りというか、想像以上の惨状に、何とも言えない絶望感があります。

ネットで見る限り、今回の台風の目のように感じられるのが、石丸さん
すごいたくさんの信者が拡散に拡散を重ねています。「君の名は。」のアニメを見た若い世代が盛大に布教活動をした時のような、私たちの世代では感じられない集団圧力を感じます。

とても頭の良い方と感じられます。そして、めったに見られない、新聞メディアを論破するという「既成権力に打ち勝てる人」のイメージを植え付けることができました。しかし、実際の市政での成果はどうだったのか?都政に関してどれぐらいの理解があるのか?彼に賛同し、ついてきてくれる「実務者」はどれぐらいいそうなのか?関東大震災にまつわる朝鮮人に関するイベントに軽々しく参加しようとする、こう言っちゃあなんだけど不勉強さ、…いろいろ時期尚早に感じます。もう少し学んでいただいてから、が適切だと感じています。
若くてエリートで力のありそうなところに金をかけ、いわゆる弱者はこっそり内緒で切り捨てていく。頑張っているものに正当なお金が行かないのはおかしい。お金はそういうところへ流す。動画や言動から、そう読み取られるにおいがあります。
ある意味非常に強力な政治家、一歩間違えば独裁者タイプであり、橋下さん時代の維新のやり方とそっくりです。
でも東京はリッチだから、こういうタイプが意外に合っているのかもしれません。だいたい東京都知事はその時代の与党の人が知事をやっていることが少ない。今の小池さん、青島さん、懐かしいところで美濃部さん…
ちょっと賢くて、「既成の権力には任せられない」という、意識高い系統の方が多い地域なのでしょう。
ただ、彼が切り捨てようとしているものが何か、見極めないといけません。

歯に衣着せぬ鋭い切り口で既成の権力の悪しき習慣に立ち向かう。ただ、最近では噂によると、一定の権力ある立場の方々から支援をいただき始めているらしい。それはありがたいことだけど、しがらみにどう対処していくのか。
みんなにさんざん言われた小泉進次郎氏ですら、若くてしがらみのなかった時代は、自分の党の批判も公然としていて「彼こそ次の首相」と若い世代、ネット民から絶大な支持を集めていた時代がありました。橋下さんが維新でいろんな既存政党の人たちをバッタバッタと論破していた時代もありました。その後、どうなりましたか?
しがらみに負けず、最高の判断力で、支持者を集め、実行していける人って、なかなか難しいですよね。すでに石丸さんは、「捕まってしまった」ように思えます。

一方で、「あなたは石丸氏のことが全く分かっていない。ネットの動画をくまなく見ればわかります」攻撃がすごいことも、逆に気になります。
これは、あの立花氏の戦略と同じです。で、結局見ると、彼らの再生数稼ぎになって終わるという。だから私は直接の動画は見ません。なんにせよ、若くて勢いのある支持者が爆発的に伸びているようですので、その波に乗ったほうが賢いのかどうか。私たち年寄りは迷うのです。なまじっか人生でいやな前例をいろいろ見ているので。

そして、今名前を挙げた立花氏の動き。
選挙ポスター掲示板ですよね。いろいろやっております。例の裸同然の「表現の自由を訴える」ポスターは彼らのものではありませんでしたが、あれもひどい。例の津田大介さんはあの件に関してなぜ何もコメントしなかったのか?
立花氏一派の大量ポスター、QRコードをたどって表れる意味不明なリンク先。三浦春馬さんへのわけのわからないメッセージ。
そうしたら、竹田恒泰さんがネットで解説していらっしゃいました。

もちろん立花氏の狙いは「選挙をおちょくること」。ばかばかしいと思わせて、「こんな制度、やめさせろ」と選挙制の無意味さを主張して変えさせたいのだと。特に今後の政見放送では、あれだけたくさん候補者がいるので、超長時間NHKの時間をジャックして法に触れないレベルで時間をジャックし、無意味な政見放送と、文字通りNHKをぶっ壊すことが目的である、とのこと
だから、(私のように)こんな選挙や政見放送、やめて改善しろよ、と思わせることができれば、彼の目論見通りだというのです。
でもこれって、暴力ですし、クーデターですよね?
そして、こんなことしなければ世の中が変わらないとすれば、この世はこんな人たちの暴挙で溢れるに決まっています。日本人の精神を崩壊させているのです。
絶対間違っていると思います。

さあ、私は4年前に警告しましたが、何も事態は変わらず、このような惨状となっています。さらに4年後、選挙はどうなっているのでしょう?
どんなに屁理屈こねようと、明らかに日本は今、世界中に醜い恥をさらし続けているのです。韓国が以前繰り広げていたろうそく集会とレベルは同じです。いや、まだあちらのほうがまともだったか
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「ゆうひが丘の総理大臣」から「セクシー田中さん」へ

2024-06-17 00:28:07 | マスコミ関係
今回、本題へのプロローグが馬鹿みたいに長いのでご容赦ください。

私の世代は、週刊少年チャンピオンの全盛期体験者です。以前記事にした「青い空を 白い雲がかけてった」の時代。
「ドカベン」「ブラックジャック」「がきデカ」「マカロニほうれん荘」「レース鳩0777」「750ライダー」…枚挙にいとまがない…
素晴らしい時代だと思っている一方で、「マカロニ」で代表されるように、伝説の編集長壁村さんについては、素直に肯定できないものを感じます。

その中に、望月あきら先生の「ゆうひが丘の総理大臣」という漫画があり、これも大好きでした。
ある号で、この漫画がドラマ化されるというお知らせがありました。私は狂喜しました。
キャストも、中村雅俊さん、神田正輝さん、京塚昌子さん、由美かおるさん、宍戸錠さんなど、そうそうたるメンバーと知らされ、中学生だった私は胸震わせてドラマを見始めたことを覚えています。

ドラマが始まって、私は、唖然、茫然としてしまいました。
キャストの役職、大岩先生(中村雅俊さん)が「ソーリ」と呼ばれるようになったこと…
以外は、ほとんどすべてが、原作とかけ離れていたからでした。原作は中学校、ドラマは高校。部活も、あんなんだったっけ?生徒のバカ騒ぎも、こんな感じではなかったはず…

数回見て、すぐに私は悟りました。「これは、ゆうひが丘の総理大臣という漫画の登場人物、人間関係、シチュエーションを借りた、まったく原作とは違う学園ドラマを描いているのだ」と。
出演者の皆様を非難する気など毛頭ありませんし、すばらしい俳優さんたちの熱演だったことは間違いないです。なんだかんだで私も結構な回数、このドラマをそれなりに楽しんで見ました。

でも、ずっとずうとその時から、私の心の中には変なくすぶりが残り続けるのでした。

これ、自分が好きな、あの漫画の「ゆうひが丘の総理大臣」ではない。
別にこういうドラマ作りたいなら、「ゆうひが丘」の舞台借りる必要ないじゃん。「我ら青春!」「俺は男だ!」とどこが違うんだよ?
なんだか、原作がどこかで小ばかにされているような気がして、くすぶっていたのだと思います。
制作は、日本テレビでした。

あれからもう45年以上の歳月がたったのですね。そんな時、「セクシー田中さん」の原作者が亡くなられたという、悲痛なニュースが届きました。
これに関して、多くの記事が出ましたし、多くのコメント、見解、報告を見ました。そして分かったことがいくつかあります。

最も感じたことは、「テレビ制作サイドの考え方は、ある意味正しいが、やはりそれはあくまで、テレビのプロの思考枠内だけの発想力」です。そのプロ意識だけで物事を判断してはいけないということを、想像したり考えたりする能力が決定的に欠けている、そこに今回の悲劇の根本があったと思えるのです。

①脚本家の方々、テレビ局側の主張はある意味正しい
「餅は餅屋」ということです。事件直後、脚本家連盟のような方々がSNSでお気持ちを表明されたそうで、それらには多分に「セクシー田中さん」脚本の方への擁護と受け止められるコメントが多かったらしく、世間から大バッシングを受けていました。ですが私は、ある意味この、叩かれた主張は正しいと思うのです。
漫画には、漫画でしか出せない演出や描き方があります。これをそのままテレビドラマで再現して、テレビで見ている人たちが漫画を読んでいるような感動に至るかというと、そうなるとは言い切れません。逆もまたしかりです。
実写ドラマでしか出せない展開や演出もあり、それを漫画で表現して同じような感動を呼べるかというと、答えは「否」です。
それぞれに得意分野、プロ意識が発揮できるところがあり、それを別の土俵でやって必ずしもうまくいくとは限りません。

今回は原作者さんが「原作通りの形でドラマにしてくれ」と頼んでいたとのことですが、本当に原作通りに放送して、視聴率の稼げるドラマにできたかどうか、というと、若干の疑問は残ります。
テレビ制作サイドや脚本家たちは、そういうことが十分わかっていて、おそらくは、「原作通りの形で」の要望を片耳に挟みながらも、とにかく視聴率が取れる形を考え、脚本を作っていったのではないかと思われます。

②その前に、最初に決まるものは何か?キャストです
テレビのドラマ制作って、中身云々の前に、「誰がキャストなのか」が非常に重要視されます。視聴率の取れるキャスティングこそ「命」ですから、
だいたいのドラマのコンセプトが決まったところで、「何はともあれキャストを押さえないと」と、俳優たちのスケジュールをゲットすることが最優先されているはずです。そういえば「セクシー田中さん」では、キャスティングされた女優さんが、撮影のだいぶ前からベリーダンスのレッスンに通い詰めたと聞きます。それぐらい前倒しで準備しないと、撮影に対応できないですからね。メディアミックスも大事ですし。
ごく大雑把に言うと、決まるのは、コンセプト→キャスト→脚本の順なのでしょう。当然脚本家には、その俳優が持つ魅力を十分に発揮できるような脚本作りが要求されてきて、そこに脚本家の力量が問われるのでしょう。

③テレビの事情も知らない原作者は、制作側にとってどんな存在か
ここまで述べれば自明だと思うのですが、脚本家含めたテレビスタッフにとって、原作者って、一番大切な人でありながら一番厄介な人になる可能性があるわけですよね。
全てが「テレビ脳」で動いているスタッフチームの中で、原作者は「部外者」になる恐れがある。上で述べたことなんて本当にごくごく一部のことで、テレビドラマ作りって、実に多方面の大人の事情でがんじがらめにされながら動いている。 だからこの「巨大な砂の城」を崩さないように進めていきたい。原作者には、この「テレビ的事情」を理解していただいた上で、できるだけ口を挟まないようにしていただくのがベスト。

テレビスタッフは、原作を尊重して扱い、原作の世界観に基づいて最高の作品に仕上げてもらいたい。そのためには原作者の意見も尊重して聞く。
原作者は、「一旦テレビに出てしまうものは、テレビを信用して任せる。基本口出しせずテレビ局の善意に任せる。ただ、言うべき時は言う」

そんな関係でいけるのが一番お互いにとって楽なのだとは思います。

しかし、今回の場合は、テレビ局の理論で洗脳されていたスタッフ、脚本家さんが、原作者の本気の思いを尊重していなかった。
全てはここのボタンの掛け違いだったのだと思います。

原作者「このドラマでは、一字一句、この漫画の通り忠実にしてください。お願いします」
スタッフ「わかりました」(空返事) がすべてということです。今回の場合、そこまで原作者が本気でそうしてほしいと願っていたことに、まったく正面から向き合おうとしていなかったのでしょう。
「そんなわけにはいかないところがあります。」と、最初に言っておけば多少は展開も違っていたでしょうに。
原作者の本気を見抜けなかった、または見て見ぬふりをした誰かの存在があり、「何とかなるだろう」と強引に引っ張っていった結果、取り返しのつかない事態になったという。

脚本家さんが一番叩かれていますが、彼女にしたところで、原作者がそこまで本気で言っていたということは見抜けていなかったのでしょうし、制作チームからも、そういう「原作通りでいきます」という命令は脚本家に行っていなかったと思われます。誰かがどこかで、「ああ、よくいる原作者が一番偉いんだから、私の言うとおりにしろ、という勘違いクレーマーね。まあスルーで」という解釈をしていて適当に脚本家に伝えていたと考えられます。

本来はディレクターも何人かいるべきで、各方面から来る声を調整するディレクターがいなくてはいけないのですが、経費削減で、そういう立場の人もいなかったとか。ひどい話です。

餅は餅屋。確かにそうです。

ですが、テレビ局のみなさん、あなたたちは忘れています。原作付きドラマを見る人の中には、原作が好きでドラマを見に来ている人が一定数いるということに。
原作の根っからのファンにとっては、たとえドラマが世間的には大うけで名作と言われようと、内容を捻じ曲げてテレビ的な演出に走ったものを見させられた場合には、「裏切られた」と悲しむ人たちが一定数いるということ
決して忘れないで下さい。

冒頭紹介した「ゆうひが丘の総理大臣」ドラマを見た時のショックと原作をつぶされ、尊重されていないと感じた時の悔しさ、私は四十数年経っても忘れられずにいます。せめて、「テレビでアレンジされたこのドラマを味わってください」ぐらいは欲しかった…
原作を扱うならば、もしもテレビ的な事情で何かを変更するとしても、原作へのリスペクトは忘れずに作っていただきたい。今回は日本テレビのテレビドラマに対して書きましたが、どの局の方にもお願いしたいと願うばかりです。
私の場合は「ゆうひが丘」でしたが、他のドラマで同じような思いをした人、きっといると思います。
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覚えていてくださったどころか…感涙です。石川さゆりさんとツービート

2024-03-20 12:36:51 | ライフ
自分のブログの、だいぶ前の記事
「あのステージを、さゆりさんは覚えているかしら…紅白のビートたけしさんから」
が、意外に多く読まれていることを不思議に思って、「もしかしたらお二方、本当に覚えているのかも」
と、検索をかけてみましたら…

あった!!

「石川さゆりの前座だったたけし、『紅白』で自ら挨拶に出向く」
smart FLASHさんの過去記事です。


ご本人たちにとっても、大事な記憶だった様子がうかがえて、その場を共有できた私には、感涙ものの記事です。
なんだかわけもわからず妙にうれしくて、胸が温かくなります。
あの1978年から2年後、テレビで受けまくっているツービートさんを見て、不思議な感覚になったことを覚えています。
自分の目の前でアウェイ状態での漫才をしていた人たちが、こんなに短期間の間にスーパーメジャーになるなんて、と。

あのコンサートが見られてよかった、と、今も懐かしく思い出します。
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忘れたころに君が代を蒸し返す方々へ

2024-03-18 02:25:40 | ライフ
すっかりご無沙汰いたしております。

世の中大きく動いているのに、私はなかなかブログが書けないままです。

さて、久々に蒸し返す質の悪い輩が出てきました。文部科学省に抗議に行った「君が代強制反対」の人たち 京都のキャロライン親子、ですか
まあ、名前を出したことに責任を負おうとしている覚悟は評価しますがね

この件に関しては、私がブログを立ち上げた大きな一つのきっかけとして一連の記事で語っております。「君が代問題」

ここから続く一連の記事をお読みいただき、それでも納得がいかないというのならば、どうぞ文部科学省を訴えてください。
わたしから言わせれば、まったく幼稚な理論と感覚で、ひどく罪深いことをしているとしか思えません。

強制という悪意ある言葉
日本音楽を全く受け止めようとしない傲慢さ
君が代成立までの道のりさえ知らない無学(あ、挽歌だったなどという苦し紛れの人はいたな)

最低のことぐらい学んでから訴えに行きなさいよ それとも、誰がこの親子を広告塔として、イデオロギーパフォーマンスさせようとしているの?
あ、マスコミか

無学にもほどがあります。この件については17年前に語りつくしました。政治家もマスコミも、この程度の情報は国民に与えておくのが義務のはずです。
それをあえて外しているところに悪意がある。
ほんと、いい加減にしてほしいですね。
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