オリンピックが始まって、ここんとこしばらく記憶にないほどのメダルラッシュ
だから私もいろいろ書きたい
でも、一旦かかわった記事に、とりあえず節目をつけなくては。ということで、補足です。
今から、遠回りな話をします ほぼ実話です。
数年前、かみさんがパートで働けるところを探し、ハローワークで仕事を見つけてきました。
「就労支援事業所」というところでした。
そこに通う、障がいをもった人を含めた引きこもりがちな人など、特別な支援を要する人たちが就労できるよう、様々なスキルを磨いていける施設だというのです。
利用者の使用期限は2年間。その間にできるだけの力をつけてあげられるようにフォローする施設だ、とのことでした。
私にはいま一つ、どういう施設なのかはわかりませんでしたが、その事務所の所長から出された条件としては、「ケアマネージャーの資格をいち早く取ってもらい、その間に利用者の作業をフォローしてほしい」ということだったそうです。
かみさんも何もわからぬまま、とりあえず出勤開始。
ところが始まってみると、所長の言うことは、「ケアマネ一刻も早く取ってほしい。資格を得るにはいろんな講座があるけど、ほら、今度○○市で(遠いところ)講座があるから、ここで頑張ってきてほしい」「ケアマネさんがとにかく必要なのよ」で、なぜかケアマネになってほしいことばかりしか頭になさそう。ちなみに、ケアマネージャーというのは高い専門性が必要とされる仕事で、パートで手伝う程度の職務とは雲泥の差があります。短期間で取れる資格ではないし覚悟はいるし、合格率も低いものです。で、実務ですが、その日その日の「フォロー」については適当なことしか教えてくれない。なぜか掃除や食事の買い出し、メニューの考案、料理を任される。(とんでもない人数分、無免許なのに。)
こんなことするために採用してもらったわけではない。私は飯炊きおばさんか?契約違反だ。
ふと壁に目をやると、いろんな役職の人の名前が列挙してあり、ちゃんと栄養士の名前もある。でもそのうち誰の顔も見たことない。所長さんによると、初めは「忙しくてなかなか来られないのよ」と口を濁していたが、そのうちに、知人の調理師から、実質、名前だけ借りていることが判明。一度も来たことはない。
そのうち、諸事情でかみさんが早い時期ではケアマネの資格を取りに行くことが無理だと確定すると、露骨に扱いがぞんざいにされ始めました。
ただ来ているだけ。利用者はほとんど本を読んだりパソコンを見たりしているだけ。下手に声をかけると所長から叱られる。更には給料も払われなくなる(と言っても行く回数も少なかったので月に2万程度でしたが)
それでもぽつぽつ利用者から話を聞く機会はあったようで、彼らはそれなりに将来への夢は持っていました。でも、よくある、途方もない夢ばかりで…
この施設では彼らはリラックスして過ごしていましたが、特に何かをやっているわけではなかったのです。
指導方針などが語られることももちろんありませんでした。打ち合わせもなし。個人情報は所長と、数人の人が握っているようではありましたが。所長も彼らに何かする、ということもなく、無意味に近い時間が過ぎていくだけの施設だったそうです。
どういうことか、お分かりいただけましたでしょうか?
この所長さんは、障害者の福祉のために何かしようという考えなど、少しも持っていない人だったということです。
なぜかみさんに、必死になってケアマネの資格を取らせたがっていたか?それは、施設にケアマネがいることで、施設に補助金が入るからなのです。
調理員、監理員などの架空の名前もしかり。体裁が整っていれば施設に補助金が支給されます。
もちろん障がい者を預かる施設は、特別に高額の補助金が支払われています。
利用者は?
「パソコンで文書が作りたい」「ものが作りたい」 等の願いをその都度聞いては、いくつかのものが施設においてはあったそうですが、それを使ったプログラムも、計画も存在せず、ひたすらそれらをかまったり、休んだり。到底就労支援とは思えないものだったそうです。
つまり、2年間という期限だから、「家でぶらぶらされるよりは就職に向けて何かやってほしい」という家族と、「とりあえず夢を聞いて何かやりました」という施設側の思惑が一致したわけです。「2年間ですからここまでしかできませんでしたが、あとはご家庭でのがんばりを期待します。」で終わらせればいいのですからね。
なんと、ご家族からすれば、「補助金」の関係で、無料で2年間預けることができる施設なのだそうです。
この所長さん、その当時、新しく学習塾とか、障がい者が店員をする喫茶室とか、そういうものを立ち上げるために必死だったそうです。たった2万の給料も払わなかったくせに。
わかりますね?すべて、「補助金」が出るものばかりです。
かみさんですが、ケアマネが取れそうもないと分かるや否や、露骨に邪魔物のように扱われ、そのくせ予定していない日に「ご飯作る人がいないから来てほしい」と呼ばれたり、
そのうちケアマネの資格が取れそうな方が新入りで入ってきたその日からその人と所長さんは常にツーショットでベタベタ。
それを見届けて、かみさんは辞職しました。給料が入ったのはそれから2か月もたった後、さんざん要求した後のことでした。
ハローワークにさっそく訴え、そこの求人は取り消しとなりましたが、1年後、再び求人欄にその会社があったそうです。
その間にも監査のようなものはあったそうですが、なぜかうまく切り抜けていたとのこと。????なぜ??
驚くべきことに、現在もこの会社、存続しています。善意で考えて、多少はまともになっていれば、と願うばかりなのですが。
もちろんこの話は、今回相模原であった陰惨な事件とは何の関係もありません。
相模原の施設は、素晴らしい場所だと思います。
ただ、中には、「どうしてこんなところに少なくないお金が流れているの?」と、疑問を感じずにはいられない事例もあるのです。
障がいをもつ方、社会的に弱者と言われる立場の方、それらの方に向け、適切な支援や、経済的な補助が必要なことは疑うべくもありません。
しかし私はこんな身近なところで、はっきり言って詐欺まがいの、そこに付け込んだ金儲けをしている人の存在も知っています。
また、適切な支援額というのはどこまでなのか?
ひどい事件ではありましたが、何かを考えるきっかけにはなるかもしれません。
人権については…
難しいことですが、これも思考停止していてはいけない課題があると思います。しかし、これについては、いずれ機会があれば。
だから私もいろいろ書きたい
でも、一旦かかわった記事に、とりあえず節目をつけなくては。ということで、補足です。
今から、遠回りな話をします ほぼ実話です。
数年前、かみさんがパートで働けるところを探し、ハローワークで仕事を見つけてきました。
「就労支援事業所」というところでした。
そこに通う、障がいをもった人を含めた引きこもりがちな人など、特別な支援を要する人たちが就労できるよう、様々なスキルを磨いていける施設だというのです。
利用者の使用期限は2年間。その間にできるだけの力をつけてあげられるようにフォローする施設だ、とのことでした。
私にはいま一つ、どういう施設なのかはわかりませんでしたが、その事務所の所長から出された条件としては、「ケアマネージャーの資格をいち早く取ってもらい、その間に利用者の作業をフォローしてほしい」ということだったそうです。
かみさんも何もわからぬまま、とりあえず出勤開始。
ところが始まってみると、所長の言うことは、「ケアマネ一刻も早く取ってほしい。資格を得るにはいろんな講座があるけど、ほら、今度○○市で(遠いところ)講座があるから、ここで頑張ってきてほしい」「ケアマネさんがとにかく必要なのよ」で、なぜかケアマネになってほしいことばかりしか頭になさそう。ちなみに、ケアマネージャーというのは高い専門性が必要とされる仕事で、パートで手伝う程度の職務とは雲泥の差があります。短期間で取れる資格ではないし覚悟はいるし、合格率も低いものです。で、実務ですが、その日その日の「フォロー」については適当なことしか教えてくれない。なぜか掃除や食事の買い出し、メニューの考案、料理を任される。(とんでもない人数分、無免許なのに。)
こんなことするために採用してもらったわけではない。私は飯炊きおばさんか?契約違反だ。
ふと壁に目をやると、いろんな役職の人の名前が列挙してあり、ちゃんと栄養士の名前もある。でもそのうち誰の顔も見たことない。所長さんによると、初めは「忙しくてなかなか来られないのよ」と口を濁していたが、そのうちに、知人の調理師から、実質、名前だけ借りていることが判明。一度も来たことはない。
そのうち、諸事情でかみさんが早い時期ではケアマネの資格を取りに行くことが無理だと確定すると、露骨に扱いがぞんざいにされ始めました。
ただ来ているだけ。利用者はほとんど本を読んだりパソコンを見たりしているだけ。下手に声をかけると所長から叱られる。更には給料も払われなくなる(と言っても行く回数も少なかったので月に2万程度でしたが)
それでもぽつぽつ利用者から話を聞く機会はあったようで、彼らはそれなりに将来への夢は持っていました。でも、よくある、途方もない夢ばかりで…
この施設では彼らはリラックスして過ごしていましたが、特に何かをやっているわけではなかったのです。
指導方針などが語られることももちろんありませんでした。打ち合わせもなし。個人情報は所長と、数人の人が握っているようではありましたが。所長も彼らに何かする、ということもなく、無意味に近い時間が過ぎていくだけの施設だったそうです。
どういうことか、お分かりいただけましたでしょうか?
この所長さんは、障害者の福祉のために何かしようという考えなど、少しも持っていない人だったということです。
なぜかみさんに、必死になってケアマネの資格を取らせたがっていたか?それは、施設にケアマネがいることで、施設に補助金が入るからなのです。
調理員、監理員などの架空の名前もしかり。体裁が整っていれば施設に補助金が支給されます。
もちろん障がい者を預かる施設は、特別に高額の補助金が支払われています。
利用者は?
「パソコンで文書が作りたい」「ものが作りたい」 等の願いをその都度聞いては、いくつかのものが施設においてはあったそうですが、それを使ったプログラムも、計画も存在せず、ひたすらそれらをかまったり、休んだり。到底就労支援とは思えないものだったそうです。
つまり、2年間という期限だから、「家でぶらぶらされるよりは就職に向けて何かやってほしい」という家族と、「とりあえず夢を聞いて何かやりました」という施設側の思惑が一致したわけです。「2年間ですからここまでしかできませんでしたが、あとはご家庭でのがんばりを期待します。」で終わらせればいいのですからね。
なんと、ご家族からすれば、「補助金」の関係で、無料で2年間預けることができる施設なのだそうです。
この所長さん、その当時、新しく学習塾とか、障がい者が店員をする喫茶室とか、そういうものを立ち上げるために必死だったそうです。たった2万の給料も払わなかったくせに。
わかりますね?すべて、「補助金」が出るものばかりです。
かみさんですが、ケアマネが取れそうもないと分かるや否や、露骨に邪魔物のように扱われ、そのくせ予定していない日に「ご飯作る人がいないから来てほしい」と呼ばれたり、
そのうちケアマネの資格が取れそうな方が新入りで入ってきたその日からその人と所長さんは常にツーショットでベタベタ。
それを見届けて、かみさんは辞職しました。給料が入ったのはそれから2か月もたった後、さんざん要求した後のことでした。
ハローワークにさっそく訴え、そこの求人は取り消しとなりましたが、1年後、再び求人欄にその会社があったそうです。
その間にも監査のようなものはあったそうですが、なぜかうまく切り抜けていたとのこと。????なぜ??
驚くべきことに、現在もこの会社、存続しています。善意で考えて、多少はまともになっていれば、と願うばかりなのですが。
もちろんこの話は、今回相模原であった陰惨な事件とは何の関係もありません。
相模原の施設は、素晴らしい場所だと思います。
ただ、中には、「どうしてこんなところに少なくないお金が流れているの?」と、疑問を感じずにはいられない事例もあるのです。
障がいをもつ方、社会的に弱者と言われる立場の方、それらの方に向け、適切な支援や、経済的な補助が必要なことは疑うべくもありません。
しかし私はこんな身近なところで、はっきり言って詐欺まがいの、そこに付け込んだ金儲けをしている人の存在も知っています。
また、適切な支援額というのはどこまでなのか?
ひどい事件ではありましたが、何かを考えるきっかけにはなるかもしれません。
人権については…
難しいことですが、これも思考停止していてはいけない課題があると思います。しかし、これについては、いずれ機会があれば。