夫はお酒をこよなく愛していた。
もっとも結婚してからは16年間一度も飲まなかったけど....
秋の夜長にポケーとしていると
楽しかった酔っ払い人を思い出す。
「 ラーメンが目の前を 踊っていて
おへそがジュウーニジゴジューゴフンにまがって
ラーメンが目の前で飛び回って
口の中へはいってこない
おへそにラーメンははいってくるのだけれど
お口の中へラーメンははいってこない
これはまちがっている
ラーメンはお口へはこばねばならない
お口をラーメンのそばへはこばねばならぬ
ラーメンがかえって来た
こまった 」
随分ご機嫌なお酒だったのね
意味がさっぱりわからないよ
言葉遊びが好きだったね
言葉をとても大切にしていたね
よく屋台でラーメン食べたもんね
あなたはいつも少ししか食べないで 目を細めて
わたしの食べるのを見ていたっけ......
懐かしい思い出を呼び起こす 酔っ払いの詩