頂きもののマスカット。
美しい翡翠色の立派すぎる御姿に見とれてしまった。
見つめていると、この女王様が生まれ育った葡萄園の
お父さん、お母さんのご苦労がしのばれ、また、喜びも感じた。
葡萄の巨砲は好きだからよく買うけど
自分が食べるためにマスカットを買ったことは一回もない。
元来、マスカットはそういう果物、
そういう、とは「贈りもの」だ。
それこそ、お中元カタログのキャッチコピーではないが、
お世話になった あの方へ....みたいな...
因みにこのマスカットは東京にお住まいの姪のお姑さんから
福岡の姪の実家に送られてきたもの。
東京からの言葉なきメッセージを託されて
旅してきたのだろう。
一個、二個、^^^^^^えもいわれぬ上品な美味しさに
また驚いた。
巨砲とはまるで違う。
薄い皮を指で剥ぎながら真ん中ぐらいで一口、そしてもう一口、
種もなく、甘すぎず、瑞々しく、高貴な味にひれ伏してしまう。
送り手の意図を充分に伝えきっ女王 マスカット。
また今夜もデザートでいただきましょう。