平凡な人間の日常は平凡に流れて、
その中の小さなことを拾って折々に綴っています。、
書くことで自分の心と向き合い、誰かを思い出し、
普段気づかないことやなおざりにしている事などを見つけたりします。
時々、わたしの知らないあなたが読んでくださったページを辿ったりします。
今日は2012年2月3日の記事で思い出したことがあります。
たわいもないことを書いているので恥かしくて
我ながら呆れてしまいましたが....
その中にでてきた「笑顔」という名前の椿。
とっても美しい椿でした。本当に「笑顔」という名前でした。
20年は共に暮らしました。
過去形で言うのは、今年の夏過ぎに枯れてしまったのです。
どんなに暑くても余程のことが無い限り樹木は枯れないはずです。
バラのように声かけしなくても、心を砕かなくても、
そこにいて当たり前で。
冬近くになると必ず咲いてくれました。
ところが生きる気力を失ったかのように、わたしが気づいたときは
全部枯れてしまっておりました。
バラや草花は弱っていく過程をよく目にすれば
その都度手当てしてあげるのですが、
「笑顔」は信じられないくらいあっという間でした。
先日その木を兄に頼んで引き抜いてもらったのです。
そのとき兄から電話があって
「椿の木を倒すとき木が声をだした」
「まさか^^?」
「本当って!痛い!って聞こえた」
俄かに信じ難い話しで....でも兄が言いました。
「おれもなんか怖くなった」....
そんなことって、あるわけないですよねえ..
でも、もうあの美しい笑顔が今年の冬から見れなくなりました。
寂しいです。
(写真を探したけど無くて....土を彩った笑顔)